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雑誌の読み(切り)方がわからない

雑誌名とその特徴がすらすらっとやりとりされる会議。
これでこれをこうしようと思います〜ああ(媒体名)っぽいね〜、なんて会話が飛び交うシーンを、別の世界の出来事のように眺めてしまう私がいる。

マーケティングやPRの仕事をしている人って、どうしてそんなにすらすらと媒体名やその読者層の特徴を語れるんだろうなあ。

知識不足を恥じるような立場でもないのでストレートに質問してみる。まあそりゃあそうだ、まずは「読んでいるから」と回答がくる。

いろいろな雑誌を並べて、めくって、ざっとトレンドを攫いつつ読者層の興味関心を知る。で、届けたい相手や伝え方を想像するんだと。企画や言葉を参考にしたり、出稿先として検討したり。キュレーションされたメディアだからねとサラッと言うけど、その一言がものすごく、すごい。


学生サークルではフリーペーパーから、書店販売する有料誌まで。編集部とやらがある会社で数年。はからずも雑誌とはいつも身近だったはずだけど、近くて遠い、なんだかよく知らない隣人のよう。

仕事だって趣味だって、自分の心を寄せたものが紙に残るのは格別によろこばしい。本当の本当に、これは本心なんだけど。

雑誌がなんだか遠い理由は「買っても読み切った経験がない」ところにある気がする。
そもそも雑誌を読み切るってどういう状態だ。実用書なら読了!と高らかに宣言できるのに、雑誌に関しては一向に読み方が分からない。
ああ、お恥ずかしい。

素敵な写真がいっぱいあって買う、
素敵な写真に目移りする、
めくり終わる、
気づいたら終わってる!……なぜ?みんなそういうもん?

買って手元に残したはずなのに、写真以外ひと文字も読めていないんじゃないか。読み切った感がないから仕舞っておけなくて、とりあえずデスク横に積み上がってゆく。


それでも、なんとなくめくった内容が何かしらの行動に繋がることは少し、ある。なんか暖かい国に行きたいなとか、あんな感じのカレーを食べようとか、次はこういう色の服を買おう、みたいな。

そういうのでいいのかな。
私たちが載せるなにかも、だれかの意識の裏側で行動に繋がってたりするのかな。それとも、しっかり「読み切った」だれかだけが知ってくれるのだろうか。

雑誌を「読み切る」ってなんだ。
雑誌がお好きなあなた、いつかレクチャーをお願いしたいです。



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