見出し画像

もしも・・・現代の造形作家、ヨシダコウブンさんとヤマイチアツコさんが、江戸時代の芸術家、俵屋宗達にオマージュしたら・・・

俵屋宗達は、江戸時代初期に活躍した芸術家です。代表作のひとつに、京都の建仁寺に所蔵されている、国宝「風神雷神図屏風」があります。疾風を呼ぶ風神と、雷鳴をとどろかせる雷神が、どちらも黒雲に乗って、空中で向き合っているのが、金箔を施した二曲一双の屏風に描かれています。

俵屋宗達・作 風神雷神図屏風 建仁寺・蔵 1)

一世代後に、この作品に刺激され、尾形光琳がオリジナルの模写を行っています。

尾形光琳・作 風神雷神図屏風 東京国立博物館・蔵 2)

さらに、江戸時代後期に酒井抱一が、尾形光琳の模写作品を模写しました。

坂井抱一・作 風神雷神図屏風 出光美術館・蔵 3)

それぞれ先人の芸術に学びながら、個性ある作品を作りあげています4)。

日本の芸術史に多大な影響を与えた宗達作品の斬新さは、ヨーロッパ近代芸術のアンリ・マチィスとも共鳴するという、論考もあります5)。

それでは、異界では、アートのつながりはどうなっているのでしょうか?シンクロしている異界のヨシダコウブン・ワールドと、ヤマイチアツコ・ワールドを覗いてみましょう。

まずは、ヨシダコウブン・ワールドは、こちら。

ヨシダコウブン・ワールドの風神・雷神

愛嬌があって、ユーモラスな異界の風神・雷神が住んでいました。

つづいて、ヤマイチアツコ・ワールドはこちら。

ヤマイチアツコ・ワールドの風神・雷神

こちらの異界の神々は、デビューして間がないので緊張しているみたいです。

記録的な円安と、国内の宿泊費の高騰で、海外旅行のみならず国内旅行も、なかなか、ままになりませんが、手軽な異界へのトリップを楽しんでいただけたら嬉しいです。

出演
ケモノ:ヨシダコウブン・作
陶猫:ヤマイチアツコ・作

ヨシダコウブン・ワールドについて、詳しくは、こちら
ヤマイチアツコ・ワールドについて、詳しくは、こちら

文献
1)京都国立博物館、毎日新聞社・編:京都国立博物館120周年記念 特別展覧会 国宝. 毎日新聞社、NHK京都放送局、NHKプラネット近畿. 2017年, P146-147

2)芸術新潮2014年4月号. 新潮社, P20-21

3) 2) P22-23

4)村重 寧・著:もっと知りたい俵屋宗達 生涯と作品. 東京美術, 2017,  P58-67

5)吉田 亮・著:俵屋宗達 琳派の祖の真実. 平凡社, 2015, P195-220

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?