冷たい人


一番長く付き合った彼氏と、親友に

『私ってどんな人?』と興味本位で聞いた時、同じようなことを言われた。


『ものすごく温かくて、ものすごく冷たい人』


ニュアンスは若干違かったけど、このようなことを2人から言われた。


それが反対だったら良かったのになと思った。


冷たくて温かい人なら、きっと温かい人なんだろうけど、結局のところ冷たい人だということが明らかになってしまう。


いつだろう、2人に冷たさを味合わせてしまったのは、と不安になり


『ごめん』と言いそうになってやめた。


2人とも優しい人だから、きっと自分以外の対象への冷たさを例としてあげるだろうなと思って聞くのをやめてしまった。


しかし、やっぱり不安になって、『いつそう感じたの?』と聞くと、


『いつっていうか、根底の考え方として、人とは決して分かり合えないと諦めてるでしょう。そういうところかな。』


と言っていて、たしかにな。と心で思った。


私の考え方として、人は人だと思っているし、人に及ぼせる人の影響を諦めている。


だいたいのことを『あなたはそう思ったんだね。』と自分と分けて考えている節があり、とうてい全てを分かり合えるとも思っていない。


生い立ちも、環境も、感じ方も違くて当たり前だと思うから。


無理に同調して欲しい訳ではないし、あなたはあなたでいて欲しいと思っている。


好きになる友人や異性も、

自分の好きなものをひたすらに話してくれる人が好き。


マイペースだねと言われて生きていたからか、


いわゆる当たり前を当たり前にこなすことの難しさは体感しているつもりだ。


親友と旅行に行ったときも、

彼女は、美術館を5時間かけて見ていたけど、私は45分ぐらいで見終わって、『ゆっくり見て欲しい!私は辺りをふらふらしておく。あとで合流しよう。』と言って別行動をした。


その方が優しさだと思ったし、合理的だと思った。


彼女に足早に見て欲しかったわけじゃなかったし、私は1人で散歩をするのも好きだったから。


でも、それを許してくれる友人だったから旅行が楽しかったんだろうな、と後に振り返って思った。



最近その親友が、

『友人の1人が付き合っている彼氏が相当悪い人で、友人を別れるように説得したい。』と言っていた。


自分には全くない考えだと思い、ぽかんとした。


自分がどうこう言って、相手を説得するとか、別れさせたいなんて思ったことが一回もなかった。


その人自身が、別れたいと思ったときが別れどきだし、私がどうこう言って別れるなんてそもそも思いもしなかった。


辛くたって、悲しくたって、ボロボロになったって、その人自身が好きだと言うなら、私は、『そっか。』ってあっさり終わらせると思った。


その人にとっての恋愛が、そういう形ならそうなんだろうと思うから。


楽しさや、ワクワク、大切にされているな。と実感するような恋愛を恋愛だと思わない人もいるだろう。


そう思っていると、


『友人は、別れたいのに別れられないって泣くから、その背中を押したいんだ』と言っていた。


人が言う、別れたいなんて大体別れないだろうと私は思っている。


別れたいのに別れないを選び続けるなら、それが答えだと思っている。


冷たい考え方なんだろうか。


合わせて、若干違う話だが、『仕事を辞めたい』と言い続ける同期が嫌いだ。


誰かと別れたいと、仕事辞めたいなんて

大体別れないし、辞めないだろう。


眠いな。みたいな感覚で言ってるのかわからないけど、


辞めたいってそんなに言って、

それを毎回聞かされる側の心情まで想像できないその愚かさが嫌いだ。


『辞めればいいじゃん。辞めるってことの方が幸せなら、辞めることを止めない。』


と、耐えきれなくなって言ってしまった。


『上司が納得しないと思う。』


と言う。決断に対して、誰かに納得してもらいたいと言う方が無理な話だと思った。


誰かを納得させた上で何かを決断するなんて無理だと思った私はやっぱり何かが欠落しすぎているんだろうか。


こうやって書いてみると、温かさが皆無だ。



温かさを2人は、どこに感じてくれたんだろう。


優しい2人だから、受け取り方が優しかったのかな。


わからないけど、

来年は温かさに重きを置いていきたい。


何かを新しく決断することほど愚かなものはないって誰かが言ってたな。


まいっか。
















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