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ライブハウスの洗礼、あの夜の再来、Perfumeリキッドルーム猛者だけのLIVE

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この記事は「Perfume P.T.A.発足 16周年へのカウントダウン 猛者だけのLIVE 〜リキッドルーム あの夜をもう一度 2024〜」の2/13(火)公演の内容を含む感想記事です。

公演内容を知りたくない方はここで戻るボタンを押したり、記事を閉じていただきますようお願いします。

本題に入る前に今回のライブについて説明します。既にご存知の方は目次まで飛ばしていただいても大丈夫です。

今回のライブについて

今回の「Perfume P.T.A.発足 16周年へのカウントダウン 猛者だけのLIVE 〜リキッドルーム あの夜をもう一度 2024〜」はタイトルにもある通り、「猛者だけ」が参加するライブでした。

猛者ってどういうこと?と思われるかもしれませんが、このライブに参加するためには去年の12月に行われた「P.T.A.検定試験」という試験に合格する必要がありました。

P.T.A.検定試験はPerfumeに関する3択式の問題を30分で50問解く試験です。問題数に対して制限時間が短く、1問1分ペースでは間に合わないのでスピーディに解く事が求められました。

合格者の最低得点はSNSで観測した限りでは推定ですが70点以上、つまり35問以上正解しなければ、ライブに参加できないというわけです。

「35問なら意外といけるのでは?」と思われた方、検定試験の問題と解答が公開されているので是非見てみてください。全問題が112問あり、その中からランダムで50問出題されています。問題によって難易度は様々ですが、「これ本人しか分からないでしょ…」と思えるようなものもあったりします。

検定試験に合格し、なおかつライブが平日に行われるということで、様々な意味で熱意を求められる形となりました。

また、今回の会場の恵比寿LIQUIDROOMはオールスタンディングで入場は整理番号順でした。この整理番号は高得点者ほど番号が小さくなっており、その分早く入場できるため良い位置で見る事が出来ました。

そんな試験を突破した猛者たちが集まったライブの感想を書いていきます。


入場

恵比寿LIQUIDROOMの2階のロビーで物販が行われており、そこに皆が集まっていました。見渡す限りのPerfumeファン。それぞれが様々なライブTシャツやタオルを身につけていたり、Perfumeがプロデュースしているブランド「Perfume Closet」を着ている人もいました。

開場は18時でしたが、その前から整理番号が小さい人たちは集合をかけられており、1階のステージエリアに続く階段近いところに集められました。気づけばロビーは人でいっぱいに。

そして、入場開始。整理番号1番の方が呼ばれると自然と拍手が起こりました。そりゃそうですよ。ここにいる人たちは今回の検定試験の難しさを知っている人たちで、そんな試験をトップで通過したわけですから。

2番の方が呼ばれた時、後ろの方にいらっしゃったのですが、その方が通れるように左右に分かれて道ができていました。さながら、海を割ったモーゼの十戒かと思いました。

その後は順々に呼ばれていき、自分も番号が呼ばれたので入場しました。ちなみにこの時にあまりにも緊張しすぎたためか、Apple Watchから「心拍数高くなっているけどどうした?」という通知が来ました。このような通知が来たのが初めてだったので、逆に少し緊張がほぐれました。

まだ始まるわけでもないのに緊張しすぎました

その後は開始まで待機。会場内にかかっていた曲のチョイスが自分好みのものばかりなのでテンション上がってました。capsuleのSugarless GiRLは良いぞ!

そして開始1分前から各メンバーへの呼びかけや手拍子が始まり、いよいよPerfumeの登場です。

あの夜をもう一度

Perfumeが恵比寿LIQUIDROOMで行なったライブは、2008年2月13日に行われた『Perfume P.T.A.発足前夜祭「パッと楽しく遊ぼうの会」』と2007年11月8日に行われた『Perfume ~SEVENTH HEAVEN イイ気分♪~』の2回でした。

今回の公演のサブタイトルにもなっている「あの夜」はどちらの夜を指しているのか…そんなことを思いつつ、ライブ本番を迎えました。ただ、1曲目でどちらの夜かが分かりました。

1曲目は「Baby crusing Love」。これは、P.T.A.発足前夜祭の1曲目と同じだったので、これでP.T.A.発足前夜祭の夜であることが確定しました。今回のイベントもP.T.A.関係なのでそりゃそうだよねということをパフォーマンスを見ながら頭の中で思っていました。ライブ当日はなんとP.T.A.発足前夜祭と同じ日付だったので、16年の時を経てもまだ活動を続けることが出来ているPerfumeすごいな…と思いました。当たり前のように活動していますが、全然当たり前じゃないです。

その後、2曲目は「コンピューターシティ」、3曲目は「ファンデーション」と、まさにあの夜と同じセットリストでした。

ファンデーションは調べてみると2015年のP.T.A.サミット以来の約9年ぶり、その前にパフォーマンスしたのが2008年のGAMEのツアー以来だったので本当の本当に希少な曲目を見ることが出来て良かったなと思います。

ライブハウスの洗礼

1曲目から3曲目の感想としては、パフォーマンスはもちろん良かったのですがそれよりもPerfumeとの距離がめちゃくちゃ近くて思わず「近っ!」と声が出てしまったことと、「これがライブハウスの洗礼か〜」と思ったことでした。

整理番号が2桁台だったので前方にいたのですが、ライブ開始と共に後方から強い衝撃が…。いわゆる圧縮というみんなが前方に集まっていく動きに巻き込まれました。今回が初ライブハウスだったので、そういったものを知らずにもみくちゃにされました。

ただ、圧縮を避けて後方にいくと不思議なことにスペースはあるし、背が高い人が前の方に行ったため距離があるのでむしろ3人がよく見えました。

後方に行ったとは言え、それでもこれまでのライブで見た中では1番近い距離だったので表情はとてもよく見えて良かったです。

もみくちゃな状況を体験できたのは経験にはなりましたが、危なかったなとも思いました…。目の前で女の子が横に飛んでいった時はびっくりしました。

共演

3曲終わったタイミングで、企画パートとなり、MCとして掟ポルシェさんが登場しました。掟ポルシェさんといえば、Perfumeをインディーズ時代の頃から注目しており、掟ポルシェさんの結婚式にPerfumeを呼んだこときっかけで売れたのではないかという説が出るほど、初期のPerfumeを語る上では欠かせない方です。

ここからは掟ポルシェさんのMCでP.T.A.検定試験の振り返りや得点トップの方の表彰、P.T.A.検定追試験やイントロクイズが行われました。

が、立ち位置的にステージが全然見えず…ただ、楽しそうな雰囲気は伝わってきました。掟ポルシェさんから当時のPerfumeの話を本人の口から聞けるのは貴重だなあと思ったり、4人のやりとりから見えてくる関係性を近くで感じ取れたので良かったです。

後半戦

MCパートが終わり、再びライブへ。後半のライブパートで印象的だったことを書いていきます。

セトリ

P.T.A.前夜祭とは違うセトリでした。具体的にはポリリズムとマカロニがなく、ポリリズムの位置にすみっコディスコが来てました。年末のカウントダウンライブですみっコディスコのサビ部分の振り付けをPerfumeに教えてもらっていたので、当たり前のように踊っている人が多かったです(普通のライブだと当たり前じゃない気がしますが)。

歌詞

「彼氏募集中」という曲の歌詞が最新バージョン(?)になっていました。どういった歌詞だったのかはここでは触れませんが、それぞれの個性が出ていてとても良かったです。

熱量

1〜3曲目はもみくちゃにされていて意識できなかったのですが、皆の熱量がとてつもなくすごかったです。合いの手や声掛け、振りまでみんなやっていて、去年行われたホールトゥワーや年末のライブとは比べ物にならないほどのものでした。まさしく「これが猛者たちか」と思った瞬間でした。

そんな方々と一緒にこのライブを盛り上げる事が出来たのでとても楽しかったです。これまでのライブでは経験できなかった一体感を味わえました。

最後のサプライズ

今回のライブを迎えるまで、自分がPerfumeと一番近づいた距離は2023年に兵庫県立美術館で行われたトークショーの約10メートルでした。

今回のライブの中で約5メートルくらいの距離までは近づけたので、この距離で見れて幸せだったなあと思って最後の曲が終わりました。

そんなことを思っていたら、なんと最後にPerfume3人がお見送りしますということに。これで自分が一番近づけた距離は約2メートルになりました。まじか。

いや、だって、彼女たちは16年連続紅白出場中なんですよ?年末にぴあアリーナMMでパフォーマンスする姿を見てきたんですよ?去年はフェスにも出まくってたり、ロンドンで単独公演もしたんですよ?

そんな方々が1000人くらいのキャパのライブハウスでライブをやること自体がそもそもびっくりなことでしたが、それに加えてまさかここまでの距離に近づかせてもらえるとは思わなかったです。その気持ちや行動がとても嬉しかったです。

とはいえ、ライブでヘロヘロだし、唐突の出来事すぎてお見送りの時に声をかけることは出来ず、満面の笑みで目を見て手を振るくらいしか出来なかったのですが、すごい体験をしてしまったと思いました。

ただ、あとから振り返ると「DayDayのライブ行きます!」とか「のっちの影響でニーア始めました!」とか「いつもありがとう!」とか、かけるべき言葉はあったんだろうなと思いました。こんな事があるとは思ってなかったので、こういった時に備えた事前のシミュレーションは大事だなと思いました。

疲労と興奮が入り混じりつつライブが終わったため、その日は深夜4時になっても眠れなかったです。

おわりに

正直、良い意味でとんでもないライブに参加してしまったと思いました。こんな事があって良いのでしょうか。今でも夢だったんじゃないかと思ってしまいます。

セトリはもちろん、距離の近さ、皆との一体感、パフォーマンスの良さ、企画パートやお見送りで垣間見える3人の人柄の良さ。Perfumeとそのファンだけで作られた空間はとても熱く、そして良いものだったなと思いました。

とにかく本当に良い日でした。こんな日は二度と来ないんだろうなと思いつつ、大切な思い出としてとっておきたいです。ありがとうございました!

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