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若いうちから経験に投資しよう『DIE WITH ZERO』感想。

メンタルダウンを経験してから、とにかく生きていくので精いっぱいという日々だった。復職してからの1年間も、フルタイムで働いて、家事をやるのでいっぱいいっぱい。5年後10年後のことなんて考えられない。とにかく今をこなしていく。そんな毎日だった。

復職2年目になると、少し余裕ができた。手に取る書籍の内容も変わってきた。「これから先の人生を、より豊かなものにしたい」というモチベーションが沸いてきた。『限りある時間の使い方』などを本を読み漁った。

今日は以前から気になっていたが、タイトルが怪しくて読んでいなかった『DIE WITH ZERO』を手に取ってみた。読んでみて面白かったので感想を残しておく。

印象に残ったところ

誤解しないでほしいのだが、私は将来のために貯金すべきではないとは言っていない。必要以上に貯め込むことや、金を使うタイミングが遅すぎるのが問題だと言っているのだ。

『DIE WITH ZERO』p81

将来に備えてなんとなく貯金を貯めても、歳を取ってから使う頃には、体力的にも精神的にも衰えてしまっている。それなら、若いうちに積極的に使って、「経験」に投資しようというお話だった。

「人生でしなけらばならない一番大切な仕事は、思い出づくりです。最後に残るのは、結局それだけなのですから」

『DIE WITH ZERO』p45

これは育児をしている自分に響いた。子どもが大きくなれば、友達との思い出が増えていくだろう。まだ小さいうちに、たくさん家族旅行に行ったり、動物園に行ったりして、しっかり思い出を残したい。その際にお金が減っていくことを心配するよりも、経験に投資する姿勢でいたいと思った。

「ゼロで死ぬ」を目指すこと自体に高い価値がある。

『DIE WITH ZERO』p264

人生の終わりを意識して、そのときに貯金ゼロで終わるくらい能動的に生を送っていれば、最終的にはちょっとお金が余るとのこと。ちなみに「子どもに残さなくていいのか?」という疑問に対しては「子どもが26~35歳のときに財産を分け与えたらいい」との主張。

働きすぎなければよかった

人が死ぬ間際に後悔することランキング1位らしい。

働いて、働いて、家族との時間を犠牲にして60歳を迎えたくはないなと思った。研究に没頭して、家族のことを省みず、お金だけ残す。そして子どもに「もっと一緒に遊んでほしかった」という人生は嫌だ。

以前『7つの習慣』に関するnoteにも書いたが、人生の終わりを描いたときに、「たくさん苦しんだね」よりも「たくさん楽しんだね」と言われる人になりたい。そのように過ごしていきたい。

それでも、生きていくのにはお金がかかる

今回の『DIE WITH ZERO』を書いた人は高収入の人だ。年齢も50代は行ってそうだった。30代の自分とは収入も人生のステージも違うだろう。それでも、参考にできる部分は参考にしたい。

人生において大切なものは何か。価格を理由に諦めてしまっているものはあるか。

もし、あるのであれば、お金を稼いで、経験に投資するつもりで、使っていきたい。なんとなくの支出を減らし、思い出を作る。この姿勢を忘れずに生きてみよう。

その先に、「人生やりきった」という自分が居るのだろう。

おわり。

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