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復職の基準を考えてまとめてみたよ

「復職の基準ってありますか?」と主治医に聞いてみてほしいのですが。経験者として伝えられる復職の基準は大きく分けて3つだと思います。

①体力が戻っている
②ストレス対処法が身についている
③病気の原因分析・対策が済んでいる

ここに加えて、個人的に大事だと思ったのが次の2つです。

④家事が習慣化できている
⑤趣味の多様化ができている

順に説明していきます。

①体力が戻っている

フルタイムで復帰するなら8時間労働×5日なので、やっぱり体力は必要です。復職を目指す人はまず半日活動するのを目標にするといいと思います。自分はとにかくウォーキングをしていました。あとはリワーク、図書館、カフェなどに出勤して簡単な作業をしていました。

身体の体力だけでなく、頭の体力≒集中力も必要です。自分は教員なので簡単な問題集を解いたり、本を読んだりしていました。最初はなかなか集中できないと思いますが、自分褒めながら一歩ずつ進むといいと思います。

②ストレス対処法が身についている

人によって読書だったり、筋トレだったり、サウナだったりいろいろだと思うのですが、仕事で感じたストレスを軽くする手段はいくつも持っておいたほうがいいです。

意図的なストレスへの対処をコーピングと言います。これを50個くらい用意してリストにしておき、手帳に貼るようにしていました。最終手段は「寝てしまう」なんですけど、「人に助けを求める」も含めて、自分なりの対処法をどんどん増やしておくのはよい作戦でした。

③病気の原因分析・対策が済んでいる

僕と同じ仕事量でも病気に至らなかった人もいるわけで、でも自分の性格だけがうつの要因かと言えばそんなことはありません。どんな環境で、どんな頑張り方をした結果休むことになったか。そこは整理したほうがいいです。

例えば自分の場合は「人から見捨てられるのが怖くて完璧主義になり、理想を下げられなくなった」があるので、対策として60点主義を日々意識しています。クオリティを下げても大丈夫なことって意外と多いなと感じています。

ちなみに長時間労働が常態化しているとか、パワハラ気味の上司がいるとか、そういう環境要因も洗い出すのは大事なんですが、変えられるかというとそこは難しいです。交渉できる部分は交渉して、あとは変えられる部分(自分の考え方や価値観)に集中するのが基本方針になると思います。


ちょっと休憩

Xでもnoteでも似たような話を何回もしているのですが、自分が復活する上で大事だった話なので繰り返しています。未完成なメモをたくさん残しているうちに、自分なりの形ができるんじゃないかって期待しています。

ちなみに自分は今書いた①~③をすべてやったのに、復職してわずか1ヶ月で再休職しました。復職って簡単じゃないんだな…と思いました。再休職の後は精神的にもダメージが大きかったです。

自分だけでなく家族も「いったいいつになったらこのトンネルを抜け出せるのだろう?」という不安の中に投げ込まれて、大変苦しい時間帯を過ごしました。

そんな中で取り組んだのが次の2つです。


④家事が習慣化できている

復職しても暮らしは続いていくので、仕事以外の部分を整えておくのは大事だと思いました。具体的には、買い出し、調理、食器洗い、洗濯などの家事を丁寧にやります。

復職すると疲れて判断力鈍ることがあるので、疲れた時でも少ない労力で作れる料理を増やしました。得意なパターンを5つくらい用意して、それを繰り返して習慣に落とし込みました。

復職して、仕事はできたけど家では寝るだけだと家事育児の負担がパートナーに偏ります。それは避けたかった。また、仕事がダメダメでも俺は家事をしているんだというのは褒めポイントになるので、家事の習慣化はおすすめです。

⑤趣味が多様化できている

家事のところでも書きましたが、復職後は基本疲れます。疲れていると小説が読めませんし、映画も観られません。でもスマホでYouTubeなら観られるし、簡単な漫画なら読めます。

できれば布団に転がってスマホを眺める以外の趣味をたくさん持っておいたほうがいいです。漫画の種類を増やしておくとか。

ちょっと元気なときはスタバで読書をしたり、快活クラブで漫画を読んだりします。もう少し元気なときは映画館に行きます。観たい映画をチェックするのも楽しみの一つです。

土日も「寝てしまう」以外の選択肢がたくさんあるといいです。お気に入りの公園、お気に入りの温泉、ちょっとした日帰り旅行など、そういう楽しみがあるほうがリフレッシュできます。

休職中にちょっと遠出してみて、疲れ具体を確かめるのも、僕は復職の準備にカウントしていいと思っています。

休職中は休むだけでなく、手持ちのストレス対処法や趣味を増やす時間と捉える。そういうのもいいのではないでしょうか。

終わりに

ここまで読んでみてどうだったでしょうか。

①体力が戻っている
②ストレス対処法が身についている
③病気の原因分析・対策が済んでいる

は仕事ができる自分になるために

④家事が習慣化できている
⑤趣味の多様化ができている

は暮らしを楽しめる自分になるために

休職中から準備して、復職した今もなお、意識している基準です。

自分は専門家ではなく、あくまで体験者の立場なので、これが正解だと断言できません。復職が簡単ではないことは身をもって体験をしましたし。

ただ、復職して現在2年以上働けているので、少しは参考になるかなと思います。休職中の方は今日の記事を参考に、ご自身の復活作戦を描いてみるのもありだと思います!

気づけば2000字を超えてしまいました。ここまで読んでいただきありがとうございます。

より掘り下げた内容は、少しずつXやnoteで発信していきますね。

おわり。

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