くっぺ@復職の人

メンタル休職から復職した教員。「生きづらさを克服し、穏やかな心で過ごす」を目指す人。 …

くっぺ@復職の人

メンタル休職から復職した教員。「生きづらさを克服し、穏やかな心で過ごす」を目指す人。 復職者が幸せをつかむにはどうしたらよいか、日々模索しています。 長く健康に働くために学び、そのプロセスを発信します。

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『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』感想とおすすめの本など

三宅香帆さんの『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』がとても面白かったので、その感想を。また、この本に連なる書籍を挙げていきたいと思います。 ※ネタバレありなので、ご容赦ください。あと、長文です! ざっくりとした解説をすると、「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」という問いに正面から立ち向かう一冊。『花束みたいな恋をした』を導入として、労働と読書が両立できない現代に焦点をあてる。 そこには歴史があるのではないか?と考え、なんと明治時代から現代までにおける「読書」の立

    • 最近の調子とか、SNSのこととか

      ちょっと久しぶりにnoteを書こうと思います。 最近の調子とか 最近仕事が忙しく、気持ちがせかせかする日々が続いております。 難しい仕事を抱えているというより、小さなタスクがたくさんあり、それをさばいていくうちに過集中、過活動気味になっている感じです。 気持ちが休まらない。脳がぐるぐる動いている感じ。双極性感情障害を経験した身としては黄色信号なんですよね。 だから火、水、木と「ストレッチ&お香を焚く&カフェミュージックをかける」というコーピングをやってみたりして、で

      • 苦しいと思ったらすぐに「降伏」するようになった話

        実践してみると割と有効だったので、みなさんにもシェアしたいと思います。 積極的に降伏するようにしてから、メンタルの落ち込みが減りました。両手を上げて「負けました。これ以上は戦いません」というポーズをとる感じ。 苦しみと格闘しても悪循環に陥るだけだから、さっさと降伏して無駄な戦いを避けるようにしています。 ヒントをもらったのは、鈴木祐さんの『無』という本です。 ざっくり語ると、この本の中に「一般の人と仏弟子は何が違うのか?」という話が出てくるのですが、その答えが「二の矢

        • 夢の果てに向かって

          5年後も再発せず、笑って働いていたい Twitterやnoteにくり返し書いている自分の目標です。 軽く自己紹介すると、30代男性、教員です。メンタルダウンを経験して3年間休職しました。その後復職し、現在3年が経過したところです。 この目標を作ったキッカケはあるデータでした。 「復職した人の約50%が5年以内に再発・再休職をする」という話を見て、これは自分も気をつけないとヤバいと思ったのです。 同時に、まずは5年間生き延びてみようと決心しました。5年間再発せずに過ご

        『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』感想とおすすめの本など

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        • メンタルダウンした方へ
          18本
        • 感想文
          17本
        • スキーマ療法
          9本
        • 書く習慣が身に着く1週間プログラム
          5本
        • 書く習慣1ヶ月チャレンジ
          30本

        記事

          今年やりたい10のこと

          2023→2024連続投稿チャレンジ第4回。今日のテーマは「今年やりたい10のこと」です。 軽く自己紹介すると、30代男性、教員です。メンタルダウンを経験して3年間休職しました。その後復職し、「5年後も笑って働いている」を目標に日々やっています。よろしくお願いします。 (1)令和6年能登半島地震に寄付をする Yahoo!からの募金はちょっと怖くて途中でやめてしまったので。赤十字のほうに寄付しようと思います。これはすぐにできる。少しでも支援になりますように。 (2)魚を

          今年やりたい10のこと

          漫然と生きる時間を減らしたい『体験の哲学』感想

          地震や飛行機事故があり、明けましておめでとうと言えないような年明けとなってしまいました。 ニュースやSNSを見て気持ちが引きずられる部分もあったのですが、「自分と大切な人を大切にする」という基本に立ち返り、日常を精いっぱいやっていこうと思います。 2024年最初に読んだ本は『体験の哲学』でした。 簡単に言えば「やったことがないことをやってみましょう」という本です。巻末に体験のチェックリストがあり、そこには □たまご料理…□たまご焼き、□ゆでたまご、□スコッチエッグ

          漫然と生きる時間を減らしたい『体験の哲学』感想

          今年のベスト本『物語思考』

          年末ということで、今年のベスト本を紹介したいと思います。 今年いちばんよかったのは、けんすうさんの『物語思考』です。 なりたい自分のキャラを設定し、そのキャラに近づく行動をとっていくことで、人生がよりよいものになっていくという、面白い本です。 過去を分析して現在に活かすというのもいいですが、未来を思い描いて、それによって現在をマシにしていくという考え方、とてもいいなと思いました。 過去を分析すると現在の生きづらさが減る 僕はメンタルダウンを経験して、自分にはどうやら

          今年のベスト本『物語思考』

          今年の振り返り(復職3年達成のメモ)

          2023年も終わりということで、復職3年無事達成です。いろんな人に支えられてここまで来られました。ありがとうございます。 復職してすぐのレビューはたくさんありますが、3年目から見た景色はなかなかないと思いますので、記録に残しておきます。 精神的に安定した 3年目ともなると、メンタルの不調で休む日は少なくなりました(ゼロではないです…) 自信がついてきたのか、精神的におだやかに過ごせる日が増えてきました。うれしい変化です。 まだまだ不安を感じるときはありますが、ある程

          今年の振り返り(復職3年達成のメモ)

          不安をゼロにはできないけど、減らすことはできる。

          久しぶりにnoteを書きます。ちょっと長めです。 不安を減らすためのハウツーというより、心構えの話が中心になります。 休養中も、社会復帰してからも自分は不安に悩まされました。 そのたびに、あぁでもない、こうでもないと試行錯誤をしました。 現段階の結論としては、 「不安をゼロにするのは諦めよう。その代わり、工夫次第でちょっと減らすことができる」 に落ち着いています。 不安は脳の警報装置 そもそも不安の役割って何なんだろうと考えると、命を守るための感情です。 「

          不安をゼロにはできないけど、減らすことはできる。

          復職ラジオを8回開催したので学びをまとめてみたよ

          Twitterのスペースを使うとフォロワーさんと話すことができ、他の人もリスナーという形でその会話を聞くことができます。 僕はそれを利用して復職ラジオ🎤というコンテンツを企画・運営してきました。今日は全8回の学びを書いていこうと思います。 復職ラジオ🎤とは? 土曜日の夜21:00~不定期に開催しているラジオコンテンツです。復職を経験した人をゲストスピーカーに招き、以下のような質問を中心にトークをします。 リスナーの想定は現在休職中の方、あるいは復職を頑張っている方。素

          復職ラジオを8回開催したので学びをまとめてみたよ

          映画と向き合えないのは疲れているからではないか?

          すごく印象に残ったツイートがあったので引用で紹介させていただきます。料理動画をつくっているながたさんのツイートです。 以前このような画像を作ったことがあります これはメンタルダウンから回復してきた当事者としての感覚なのですが、疲れていると趣味の選択肢が減ります。 画像にあるように、「マンガは読めるけど小説はちょっと読めないかな」という日ありませんか?僕はあります。 昔は小説を読んでいたのですが、今ではかなりしんどくて。特に仕事の後なんかは無理ですね。文字を読んで情景を

          映画と向き合えないのは疲れているからではないか?

          趣味を増やすことも復職への努力にカウントしていい

          休職と復職を乗り越えてきたTipsを紹介するnoteです。 今回は趣味を増やすといいというお話。 軽く自己紹介すると、30代男性、教員です。メンタルダウンを経験し3年間休職しました。その後復職し、「5年後も笑って働いている」を目指しています。よろしくお願いします。 人生には気晴らしが必要 休職中って急に膨大な時間が与えられます。しかも、休んでしまった罪悪感や復職できるのかの不安感が襲ってきます。 そんなときに大事なのが「自分を責める時間を減らすこと」です。 人は暇

          趣味を増やすことも復職への努力にカウントしていい

          畏敬チャンスも大事にしていこう

          休職と復職をなんとか乗り越えてきた。そのTipsを紹介していくnoteです。 個人的に大切にしているのが笑いチャンスと畏敬チャンスなんです。 笑いチャンスについては前回書きました。深刻さに対抗するために、笑える機会を逃さないようにしようというお話です。 https://note.com/kuppe55/n/n3b912e406eac 今回は畏敬について書きます。 軽く自己紹介すると30代男性、教員です。メンタルダウンを経験し3年間休職しました。その後復職し、「5年後

          畏敬チャンスも大事にしていこう

          笑いチャンスを大事にしよう

          僕が休職・復職を乗り越えてきたTipsをちょっとずつ紹介をしようと思います。 今日は「笑いチャンスを大事にしよう」というお話。 休職中って先が見えなくて不安です。焦りもあります。知らず知らずのうちにネガティブな考えが浮かんでしまいます。それを振り払おうと行動したりするのですが、うまくいかないときがあるんですよね。 そうなると人はどうなるかというと、深刻になるんです。 先日も「肩の力を抜いて休もう」とツイートしたのですが、休んでいるのについつい力んでしまうんですよね。早

          笑いチャンスを大事にしよう

          休職・復職を乗り越えるには、ネガティブ・ケイパビリティが大事なんじゃないか

          僕の主治医は僕が読書が好きなことを知っているので、「くっぺさん、このような本を読んでみてはいかがですか?」と紹介をしてくれます。 休職中、先が見えず悔しい思いをしていた頃に、紹介されたのが『ネガティブ・ケイパビリティ』帚木蓬生著(朝日新聞出版)でした。 この本によると、ネガティブ・ケイパビリティとは、「どうにも答えの出ない、どうにも対処しようのない事態に耐える力」とされています。 もっと簡単に言えば、結論づけず、モヤモヤを抱える力です。 休職中はうまくいかない 僕た

          休職・復職を乗り越えるには、ネガティブ・ケイパビリティが大事なんじゃないか

          2023年読んでよかった本11選

          普段はメンタル系のnoteを書いているんですけど、ビジネス書とか哲学書とか、キャリアのことなど考えながら読書をしています。今日は今年読んでよかった本を紹介していきます。 けんすうさんの本。自分がなりたいキャラを設定して物語を動かしていこうという一冊。いい人生を送るためのハウツーが詰まった本。これを読んでから日常に挑戦を取り入れるようになったし、どんどん失敗していこうと思えるようになった。 ワーママはるさんの本。60歳まで今の仕事を続けるビジョンが見えなかったので購入。漫然

          2023年読んでよかった本11選