多摩川の川原にアカシアの雨が降るとき | 是政橋~多摩川原橋
2021年6月、まだ新型コロナの緊急事態宣言下だった時のこと、「アカシアの雨が降る時」(鴻上尚史作・演出)というお芝居の初演を観た。
それ以来アカシアの雨が降るなかを歩いてみたくて、花が咲く時期になると多摩川のアカシアの林に出かけている。
私たちが「アカシア」と呼んでいるのは、ニセアカシア(マメ科ハリエンジュ属)のことだ。和名を針槐(はりえんじゅ)という。
アカシアはマメ科アカシア属で、ニセアカシアとは別の種類なのだそう。同じマメ科だが花の形や色や開花時期も異なる。
「アカシア」のハチミツもニセアカシアの花から採ったものだ。
確かに、「ニセアカシアのはちみつ」じゃなんか疑わしい感じだし、「針槐のはちみつ」では名前が渋すぎるかも。(これもステキだと思うけど)
昔のヒット曲、西田佐知子の「アカシアの雨がやむとき」や石原裕次郎の「赤いハンカチ」(ア~カシアの~♪で始まる)
北原白秋作詞の「この道」(この道はいつか来た道 ああそうだよ あかしやの花が咲いてる)もニセアカシアのことなのだそうだ。ついでにレミオロメンの「アカシア」も。
5月に入って、そろそろかなと思い今年も多摩川原橋近く(多摩川右岸)の「アカシア」の林を訪ねてみた。
満開をやや過ぎた頃だろうか、白い花びらが風にのってパラパラと雨のように降ってきた。林の中はニセアカシアの花の甘い香りが漂っていて、なんとも幸せな気分に浸った。
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