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多摩川の川原にアカシアの雨が降るとき | 是政橋~多摩川原橋

2021年6月、まだ新型コロナの緊急事態宣言下だった時のこと、「アカシアの雨が降る時」(鴻上尚史作・演出)というお芝居の初演を観た。

それ以来アカシアの雨が降るなかを歩いてみたくて、花が咲く時期になると多摩川のアカシアの林に出かけている。

私たちが「アカシア」と呼んでいるのは、ニセアカシア(マメ科ハリエンジュ属)のことだ。和名を針槐(はりえんじゅ)という。
アカシアはマメ科アカシア属で、ニセアカシアとは別の種類なのだそう。同じマメ科だが花の形や色や開花時期も異なる。

「アカシア」のハチミツもニセアカシアの花から採ったものだ。
確かに、「ニセアカシアのはちみつ」じゃなんか疑わしい感じだし、「針槐のはちみつ」では名前が渋すぎるかも。(これもステキだと思うけど)

昔のヒット曲、西田佐知子の「アカシアの雨がやむとき」や石原裕次郎の「赤いハンカチ」(ア~カシアの~♪で始まる)
北原白秋作詞の「この道」(この道はいつか来た道  ああそうだよ あかしやの花が咲いてる)もニセアカシアのことなのだそうだ。ついでにレミオロメンの「アカシア」も。

5月に入って、そろそろかなと思い今年も多摩川原橋近く(多摩川右岸)の「アカシア」の林を訪ねてみた。

満開をやや過ぎた頃だろうか、白い花びらが風にのってパラパラと雨のように降ってきた。林の中はニセアカシアの花の甘い香りが漂っていて、なんとも幸せな気分に浸った。

2024.5.2
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道には白い花びらが
2024.5.2
2024.5.2
2024.5.2
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2024.5.2
ニセアカシアは繁殖力が強い
河川敷の水際に近い場所にも小さな林ができている
2024.5.2
和名の針槐(はりえんじゅ)の名の通り枝には棘が
2023.4.22
昨年は近くの小学校の養蜂クラブの巣箱があった
まるで物語の世界のよう 
今年は巣箱はなかった
2023.4.22
稲城大橋付近からみた多摩川原橋方向
河川敷のあちこちにニセアカシアの白い花が見られる




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