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多摩丘陵にエゴノキの花が咲きました | 生田緑地

春に咲く白い花が好きだ。
なかでも、エゴノキの花が好きだ。

生田緑地 (神奈川県川崎市) を散策していた時、白い花を無数に咲かせている木を見つけた。その木の下に立って上を見あげると、可憐な小さな花が天から降り注いでいるようで、一瞬で心を奪われた。

それがエゴノキとの出逢いだった。

街路樹などでもエゴノキをみかけることがある。
お茶の水のニコライ堂の近くの通りにエゴノキの街路樹をみかけたが、都会のアスファルトやビルに囲まれていると、なんだか居心地が悪そうだった。

やっぱり雑木林のなかで咲いているエゴノキが美しい。

その雑木林もどんどん少なくなっている。
二十年程前、私が多摩丘陵の一角に住むようになってからでも周辺は大きく変わった。

駅の近くにあったこんもりとした広い森は、戸建ての住宅やマンションに変わった。夏には森から涼やかな風が吹いてきてとても気持ちがよかったが、もう涼やかな風は吹いてこない。

遊園地の近くには深い森があった。いつも近くを通るたびにあの森の中はどうなっているのだろうと思いを巡らせていたのだが、いつのまにか森の姿が消え地形をも変えられていて唖然とした。そこには新しい街がつくられようとしている。

生田緑地には、昔のままの多摩丘陵の里山が残されている。新緑の季節の雑木林は言葉で言い表せないほど美しい。その所々で今年もエゴノキが花を咲かせている。


生田緑地 戸隠不動口
看板が新しくなったと思っていたら、神奈川県立向の岡工業高校の生徒さん達が製作したものなのだそう。猫がカワイイ。素敵な看板をありがとうございます!
木道を下りて谷戸(ホタルの里)へ向かう
水田に水が張られていた
もうすぐ田植えだ
2024.5.10
エゴノキの蕾
2024.5.10
エゴノキの花
2024.5.10
左側の黒っぽい幹の木がエゴノキ

こちらは榎の実
新緑の季節の雑木林は美しい
谷戸の奥にはのびやかなハンノキ(榛の木)の林
ハンノキの実
木道を登って枡形山へ
枡形山の槐(エンジュ)の木
針槐(ニセアカシア)とは違って棘がなかった
生田緑地 長者穴口
長者穴口の看板も神奈川県立向の岡工業高校の生徒さん達が製作したもの。それぞれの場所のイメージに合わせて作られていてこちらも素敵。


残念ながら今年は、エゴノキの花の数が少なかった。多く咲く年と少ない年があるようだ。以下は昨年の写真です。

2023.5.5
2023.5.5
2023.5.5



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