今週は日本の重要な経済データが多く発表されたので深堀していきます。
こちらは2024年5月時点での世界33カ国の政策金利を比較した表です。
日本ではGDPが発表され、実質ベースでは-0.5%(予想:-0.3%)、年率換算で-2.0%と市場予想を下回りました。
米国では物価の先行指標として知られる生産者物価指数(PPI)が前月を上回りました(※前年同月比 4月:2.2%、3月:1.8%)。
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昨夜のFOMCでは政策金利は据え置き(5.25〜5.5%)となりました。
今回は、米国が景気後退入りする可能性について解説します。
米国では2024年第1四半期GDPが発表され、事前予想を下回りました(1-3月期 結果:1.6%、予想:2.5%)。 内訳を見ると、個人消費(赤枠)が予想を下回り(結果:2.5%、予想:3.0%)、その中でもモノ(青枠)の消費がマイナス(-0.4%)、一方でサービス(オレンジ)の方は大幅にプラス(+4.0)になり、これは人件費の上昇がサービス価格に乗っている影響だと思います。
今週発表されたCPI(濃い赤)は、前月から伸び率が上昇しましたが(3月:3.5%、2月:3.2%、予想:3.4%)、価格変動の大きいエネルギー・食品除くコアCPI(薄い赤)は前月から横ばいとなりました(3月:3.8%、2月:3.8%、予想:3.7%)。
今年も3ヶ月が経過し、日経平均、S&P500はどちらも3月も上昇で終えそうです。そこで4月相場の見通しを見ていきます。
今週は日銀からマイナス金利の解除が発表されましたが、こちらはクニゼミで集計した最新の世界35カ国の政策金利になります。
FOMC(3/19-20)で出された長期経済見通しでは、2024年の失業率が前回予想から低下(前回:4.1%、今回4.0%)しただけでなく、経済成長率が大幅に上昇(前回:1.4、今回2.1%)していました。
先週は、法人企業統計の設備投資額が予想(前年比で、結果:16.4%、予想:2.9%)を大幅に上回ったと解説しました。
今週(特に今日)の日本株の動きと経済指標の影響などを見ていきます。
日経平均は、25日線よりも上、39000円付近で推移しています。 今週は日銀からレポートが出され、販売価格を変更する企業が増えている点が書かれていました。 昨年末の植田総裁のレポートでは、過去数十年のデフレは、価格が上がらない事より、物価が「動く」世界から「動かない」世界に移行してしまったことを理由に上げていました。 今回のレポートで、「動く世界」の兆候が見えたのは、日銀の出口、つまりマイナス金利解除が近いことを示唆します。
こちらはS&P500の月間騰落率をまとめた表になります。緑が月間でプラス、赤がマイナス、縦軸が年を示し、横軸1-12月までの月を示します。 こちらが日経平均です。 そして、米国と日本がどちらも1~2月で上昇した年を数えると2000年以降では4回しかありませんでした。 ここに共通点が見つかりました。
日経平均は、25日線、バブル後の最高値を更新しました。