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元外交官・広報戦略コンサルタント。海外経験4カ国約25年(インドネシア、ドイツ、アメリ…

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元外交官・広報戦略コンサルタント。海外経験4カ国約25年(インドネシア、ドイツ、アメリカ、パキスタン)。PR顧問、男女平等推進審議会委員。キャリアコンサルタント。認定ヨガインストラクター。

マガジン

  • 欧米亜育ちのものの見方

    多様性や地政学、働き方について書いています。外交官の仕事、グローバルな視点、日本とは、について興味がある人、キャリアや生き方について考えている人はご笑覧ください。

  • キャリアや転職や家族との関わりについて

    50代転職経験豊富な帰国子女キャリアコンサルタントが人生を見つめ直します。高齢者家族4人の健康寿命をどう上げるか、出張がちな夫とどう生活を合わせるか、ペットのシープーとどう関わるかについて。

  • 今日コレ受け #CORECOLOR

    • 400本

    毎朝7時に更新、24時間限定のショートエッセイCORECOLOR編集長「さとゆみの今日もコレカラ」。 朝ドラ受けのように、その日の「今日もコレカラ」を受けて、それぞれが自由に書く「遊び」を集めたマガジンです。

  • 英語で勝負する

    英語で仕事をする人・したい人に役立つ情報を発信していきます。もっと英語を活用したい人、これから英語で仕事をしていきたい人に、こういう場面ではどうするか、気の持ちよう、心がけ、をお伝えします。

最近の記事

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【英語】外務省で「英語が上手い」と言われていた私の英語が上達し始めたきっかけ  

中学生の私は、流暢に英語を話す「ベストヒットUSA」の小林克也さんに憧れていました。英語が上手くなりたくて、千葉の中学では英語部に入部しました。 中2で親が転勤になり、海外でインターナショナルスクールに転入しました。英語が出来ない生徒のためのESLで集中的に英語の授業を受け、高校卒業まで英語で教育を受けたことになります。大学で日本に戻りました。 自分の英語に最も自信があったのは、社会人に成り立てくらいです。大学時代はアルバイトで社会人の英語専修クラスを受け持ち、学生国際会

    • 家事代行やって良かった、やめて良かった【元外交官のグローバルキャリア】

      家事代行の大ファンである。特に掃除については定期的にお願いしたい。いや、掃除だけはお願いしたい。そう気持ちが固まったのは二十年前だ。 そのまた昔は、小学生の従姉妹が何度か帰宅途中に掃除に来てくれた。高校生の従兄弟に掃除バイトを持ちかけたところ、叔母が置き屋の如く小学生の従姉妹を差し出したのだ。「学校で掃除をきちんと教わっているから」、と小銭とおやつでの児童労働、もとい、家事実習はしばらく続いた。優秀な小学生は今は優秀な課長である。 ワシントンに留学した時、家が見つかるまで

      • ポルトガルの北部から南部へ【元外交官のグローバルキャリア】

        ポルトガルにワインを飲み、世界遺産を拝み、ファドを聴きに行った。 ポルトガルはミーニョ地方からコインブラ、ポルト、リスボン、シントラ、と南下した。 ヴィーノベルデという微発砲のポルトガルワインやポルトを飲んで、タイルを眺める旅だ。 「北部と南部では気質も食べ物もワインも違う」と北部ポンテデリマのワイン畑地主のブティックホテルのオーナーが言う。インテリアデザイナーの娘が客室を設え、父娘で優雅に共同経営をしている。緑に囲まれた清々しい場所だった。 滞在中にファドを聞いてみた

        • お金の教養を武器にマーケターのように生きる【元外交官のグローバルキャリア】

          今日から私は労働や知識としての対価としての「仕事」や時間を切り売りするのをやめます。「労働者マインド」を排除して、好きなことをして、人や社会の役に立ち、好きなようにマーケターのように生きます。 これからはコンサルタントとして時間やプロジェクトベースの仕事を、と思っている矢先の大発想転換です。 お金の教養を磨いて損益計算書で仕事や資産を考えずに「BS脳」で賃借対照表を意識します。その手法について、公的制度を活用した正攻法について整理します。 特定創業支援事業 独立を考え

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        【英語】外務省で「英語が上手い」と言われていた私の英語が上達し始めたきっかけ  

        • 家事代行やって良かった、やめて良かった【元外交官のグローバルキャリア】

        • ポルトガルの北部から南部へ【元外交官のグローバルキャリア】

        • お金の教養を武器にマーケターのように生きる【元外交官のグローバルキャリア】

        マガジン

        • キャリアや転職や家族との関わりについて
          29本
        • 欧米亜育ちのものの見方
          35本
        • 今日コレ受け #CORECOLOR
          400本
        • 英語で勝負する
          26本

        記事

          2週間の海外旅行〜パッキングと持ち物編【元外交官のグローバルキャリア】

          今年は米国二回に続き、三回目の海外渡航をしてきました。ドイツを3泊経由して、メインはポルトガル視察10日間の二週間の旅です。何度やってもパッキングは気が重いのでここに備忘録として記します。4月初めからの二週間分の欧州旅行の荷物のパッキング順です。ご参考になればスキしてくださいませ。 定番のトラベルバッグ 海外旅行に使うトラベルバッグは、①使い込んだリモワのスーツケース、②Tumiのキャリーオン、③機内持ち込み用のTumiの柔らかいバッグ、その中に入る④中川政七商店のバッグ

          2週間の海外旅行〜パッキングと持ち物編【元外交官のグローバルキャリア】

          ポルトガル個人旅行 〜自分で旅程や宿を決める自由【元外交官のグローバルキャリア】

          フランクフルトを経由してポルトガルに行ってきました。現地でオプションツアーを申し込む事も検討しましたが、結局自由気ままな個人行動となりました。個人旅行準備のご参考になれば幸いです。 ポルトガルは北部のミーニョ地方のワイン畑の中にあるブティックホテルで4泊ほどゆっくりしました。そこから近郊のコインブラを訪れました。一旦レンタカーを返却して、ボルトの街中に2泊しました。ポルトからリスボンは3時間の列車移動としました。あいにく前の列車で人身事故が発生して6時間の旅となってしまいま

          ポルトガル個人旅行 〜自分で旅程や宿を決める自由【元外交官のグローバルキャリア】

          Z世代からX世代へのリバースメンタリングとメンタルヘルス【元外交官のグローバルキャリア】

          仕事を通じて知り合った親子ほど歳が離れたZ世代とたまにご飯を食べる。自分が社会人人生を送ったくらいの年月を生きてきた相手に、昭和な自分が説教したり訓示を垂れる場ではない。若い相手に感心したり、その話から学んでいる。ある時、これがリバースメンタリングなのか、と気付いた。 逆の立場で言えば、Y世代のエイドリアンをメンタリングして8年目だ。当初は彼女の話を聞いて、上司との付き合い方や彼女自身ののマーケティングの仕方のアドバイスをしていたが、ここ数年はお互いがお互いをメンタリングし

          Z世代からX世代へのリバースメンタリングとメンタルヘルス【元外交官のグローバルキャリア】

          純ジャパな従姉妹とグローバル人材とアサーティブ・コミュニケーション【元外交官のグローバルキャリア】

          日本の人は自己主張が苦手とされる。出る杭は打たれる。長いものには巻かれろ。空気を読め。奥ゆかしく謙虚たれ。それが日本人らしい日本人だ。 かたやアサーティブ コミュニケーションassertive communicationは注目される自己主張手法だ。相手の立場を推しはかり、こちらの意思を伝えて物事を動かすスキルで、グローバル人材育成には欠かせない。日本ではまだ新しい概念とされている。 交渉ごとやアサーションassertionを得意とする私は、太平洋を跨いでの転校や転勤を多く

          純ジャパな従姉妹とグローバル人材とアサーティブ・コミュニケーション【元外交官のグローバルキャリア】

          マーケターのように生きるぞ:アサーション【元外交官のグローバルキャリア】

          やりたいことがみつからない。何をしたいのか、何になりたいのか、生業をどうしたいのかは定まらないまま1年が過ぎた。 やれることならたくさんある。グローバル化支援、地政学リスクコンサルティング、キャリアコンサルティング、政府渉外にロビーイング。通訳も翻訳も国際会議運営もできる。でも私は何になりたいのか、何をしたいのか。早稲田NEOの商業出版の講座に通ったように、本を書きたいのか。 そんな中、ピアノとレソナ・ヒーリングで食べている40年来の友人から一冊の本を勧められた。 「『マ

          マーケターのように生きるぞ:アサーション【元外交官のグローバルキャリア】

          昭和の時代にインターナショナルスクールで多様性とインクルージョンを「ミカド」で実現【元外交官のグローバルキャリア】に

          1987年、時代はまさに昭和真っ只中で、政治的に正しい(politically correct)や偏見への意識高い系(woke)や文化盗用(cultural appropriation)と言う言葉が存在しない頃です。 ジャカルタのインターナショナルスクールで、1885年初演のギルバード&サリバンのオペレッタ「ミカド」が上演されました。この演目を令和の今、学校演劇として選ぶのは難しいでしょう。歌舞伎のように目を吊り上げたメイクでポリエステルの着物姿で歌って踊るのは、日本文化盗

          昭和の時代にインターナショナルスクールで多様性とインクルージョンを「ミカド」で実現【元外交官のグローバルキャリア】に

          ヨガや合気道でコンフォートゾーンを抜けることが自己成長につながるリスキリング【元外交官のグローバルキャリア】

          コンフォートゾーン、心理的な安全領域は、ぬるま湯のように心地よい。 愚痴を言い続けてもそこにとどまっているのは、そここそがコンフォートゾーンだからだ。安心して文句を言える場所。無くなる心配がない安全地帯。そういう人間関係すらある。勝手知ったる安堵できる居場所。 嫌なら離れれば良い、転職すれば良い。でも、それは慣れ親しんだ領域から未知の世界に飛び込むことになる。だからそこにとどまるコンフォートゾーンだ。 でも一度そこを抜けることを学ぶとその爽快感がクセになる。そこにとどまっ

          ヨガや合気道でコンフォートゾーンを抜けることが自己成長につながるリスキリング【元外交官のグローバルキャリア】

          イヤな上司との少人数の会に招かれたら腹をくくるしかないか Well, they will get over it 【元外交官のグローバルキャリア】

          時間を共にしたくない上司や職場の先輩に自宅に招かれたらどうするだろう。私なら腹をくくる。腹を括って一度限りと思って参加するか、腹を括って断る。でも、腹を括って参加しても、そんなに良いことはない。それなら逃げるが勝ちだ。 上司からの召集 とある海外の都市で、役所の上司の節目の誕生日にレストランに召集された。上司は遠慮なく高めのワインを頼んで一人無礼講で盛り上がっていた。会が終了して、上司の分を除いた人数で割勘をした。仕事と割り切っていたが、上司の分まで自腹を切って自分の時間

          イヤな上司との少人数の会に招かれたら腹をくくるしかないか Well, they will get over it 【元外交官のグローバルキャリア】

          アメリカ人のポットラック・パーティーに呼ばれけど何を持って行こうか【元外交官のグローバルキャリア】

          アメリカ社会ではポットラックpotluckパーティーがよくある。それぞれ一品持ち寄って、という会だ。事前に担当を「肉」、「野菜」、「デザート」と割り振る時もあるけど大概割り振られない。そういう時は、集まるメンバーの顔を思い浮かべて、はて何を持っていくか、と数日間は悩まされる。映えて、話題を提供し、自分の負担にならなくて、自分も食べたいものは何だろう。 校友会やサークルめいた、参加者を想定できない不特定多数の会がある。屋外の長台に食事が並べられるような20人〜40人の会や、室

          アメリカ人のポットラック・パーティーに呼ばれけど何を持って行こうか【元外交官のグローバルキャリア】

          インターナショナルスクールのキャリアパネルに出てきます【元外交官のグローバルキャリア】

          明日は母校でキャリア・デーが行われています。現地にいれば朝食会にも出られたようですが、そのためだけにジャカルタに行くのも何なのでオンラインでパネルに参加します。「政府」パネルです。中学3年生から高校3年生がそれぞれ自由に関心があるパネルに出るようです。 高校のマスコットはコモド・ドラゴンで、私たちはドラゴンです。 Fellow Dragons, I am a former government official with the Japanese Ministry of

          インターナショナルスクールのキャリアパネルに出てきます【元外交官のグローバルキャリア】

          アメリカ大使館で土下座したときが謝罪を学んだ転機【元外交官のグローバルキャリア】

          仕事で「謝る」というスキルは年齢と経験とともにつく。私はそれをアメリカ人に土下座してみてやっと学んだ。謝るなら心を込めて潔く、そして場面を変えて複数回、出来れば面と向かって。相手が「気にしなくてよい、」と言ったとしてもそれは鵜呑みにしない。もう一度会った時に謝って、メールの末文にも入れたいところだ。 「大変申し訳ありませんでした。ご迷惑をおかけいたしました。I am so sorry, it won’t happen again. 」「ミスをしてすみませんでした。I apo

          アメリカ大使館で土下座したときが謝罪を学んだ転機【元外交官のグローバルキャリア】

          Noの言い方や文化圏による断り方【元外交官のグローバルキャリア】(Don't throw away the baby with the bathwater)

          何事もキッパリ断ることは大切です。 しかし、「できません」を曲げずに、その後上司である総領事に目をつけられて異動までツラい時期を過ごしたことがあります。伝え方には工夫の余地あり、です。 部下が「出来ません」の一点張りであれば、腹を立てて当然なことは振り返るとわかります。Hindsight is twenty-twenty. 過去を振り返る視力は両目とも1.5です。 文化圏で違う断り方 日本では誤解がありますが、英語圏ではあまりキッパリとは断りません。英米語話者は婉曲表現

          Noの言い方や文化圏による断り方【元外交官のグローバルキャリア】(Don't throw away the baby with the bathwater)