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手描きの効果と半デジタル

普段はiPadで絵を描いているのですが、時折ふと「ああこのシーンは手描きだな」と感じる時があります。
デジタルは便利で、紙も使用せず環境にも優しい気がしますが、手描きにはデジタルでは表現できない臨場感というか、何かそういう絶対的に揺るがせないものがある気がするのです。
そんな私は最近はもっぱら下書きは手描きで、ペン入れと着色はデジタルで、と使い分けています。
自分では勝手に半デジタルと呼んでいたり。
画像はモノクロですが、自己出版用に用意している作品の表紙です。
コピー用紙に下書きをする時、えんぴつの先ががりがりと音を立てるのを聞いていると、なんだか指先の感覚がペン先まで伸びたような、そんな鮮明さを感じる時があります。
無心でえんぴつを走らせ、時折あっと間違えても、Ctrl+Zでは戻れない面倒さはアナログならでは。
手間もかかるし汚れるはずなのに、やっていくうちにだんだんと心が癒されていくような不思議さがあります。
よし完成だと描き終わった時、机の上を見ると散らばった消しゴムのかすや、使った資料や定規、小指側の手を見れば黒い鉛色になっているのも妙に気分が良いです。
春は新しく何かを始める季節でもありますが、私のこの半デジタル生活は変わらずずっと続いていくのだろうなと思います。
さて、それでは今日もほどほどに原稿を頑張ります。

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