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リリー・マルレーンを聴きながら

朝は大抵、何か音楽を聴きながら作業をしています。
それはCDプレーヤーだったり、PCやタブレットから流れてくるYou Tube音楽であったりと様々で。
昔はよくラジオを流しつつ勉強などをしていたものですが、昨今は時間やダイヤルを合わさなくともスマホでネットラジオを聴くことができるので手軽で快適になりました。CDもAmazon Musicを使えばプレーヤー自体が必要ありません。
しかしやはり懐かしいのは、夜も更けた時間帯、お気に入りの声優さんのラジオに周波数を合わせ、けれども田舎なせいで雑音が混じってしまい、アンテナをミリ単位で動かしていたあの頃です。
アニメのラジオドラマをカセットテープで録音していた時代、まだ『オタク』という言葉はひとり歩きをしていて、どこか非難めいた、かつ卑下するような形で言われていたのを思い出します。
かくいう私もそんな世代で、仲の良い友達数人と、推しアニメのキャラについて放課後や休み時間に盛り上がっていました。
(ルーズソックス世代です)
私も含めたそういう人間たちにとって、深夜のラジオやアニメのラジオドラマCDというものは結構心の拠り所だった気がします。
ヘッドホンは高くて買えなくて、祖母が入院していた時に使っていたテレビ用のイヤホン(片耳だけ)をつけて、反対側の耳は手で抑えながら聴いていたりもしました。
今はとても便利で、ラジオやCDもスマホ一台あれば事足りる時代ですが、あの当時の不便さは割りと好きだったなぁと時々思い返します。
だからなのか、子供がマインクラフトをプレイしていると、ああこの不便さが楽しい気持ち、よくわかる、と後ろでテレビの液晶画面を見ながら思うのです。
人間って結局は、便利さを突き詰めると原点に戻ろうとする動物なのかもしれませんね。
それは昨今色々とお騒がせなAI関連でも同じことが言えるのかもしれません。アナログが逆に新しいと感じられる未来が来るのかも。
さて、今日は昔人に紹介された「リリー・マルレーン」を聴きながら、原稿に勤しみたいと思います。
(今、この曲をこそみんなに聴いてほしいと思う私です。)

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