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食事と効率

原稿を書いていて都度思うのですが、食事と仕事の効率、つまり成果も含めて、これらは密室に関係している気がします。
お腹いっぱいだと眠くなる……のはほとんどの方がそうかもしれませんね。
私の場合、なるべく腹八分目で済ますようにしていますが、どちらにしろ食べた後は基本的に原稿は書きません。
以前一週間ほど検証してみたのですが、食べた後に書いた文章と、空腹時に書いた文章ではまるきり出来上がりのレベルが違っていたのです。
お腹が空いている時は集中力が上がるような気がするので、恐らくそのせいなのでしょうね。
ちゃんと調べてみたところ、空腹時には胃からグレリンという物質が分泌されるそうで、それが成長ホルモンの分泌を促し、結果集中力が向上するようです。
医学的に見ればわかりやすいのですが、日々の心がけとして、食後すぐには大事なことをしない、を心がけています。
ですが何もしないわけにはいかないので、その場合はnote記事のいくつかにも使用しているように、イラストカットの制作に当てています。
小説書きなら文字だけ書いていればよいのでは……と思うかもしれませんが、私が好きな作家さんのお一人が絵を嗜んでいらして、自分が考えた登場人物を年賀状によく描いてらしたんです。
ファンとしては、絵師さんの描く絵はもちろん好きだけれど、原作者さん自身が描かれたものも、キャラクターへの愛情が感じられてとても好きでした。
私は元々絵から文章の世界に入ったので、原稿制作中は何度かに分けて、登場人物を形に起こす作業をしています。
こうすると細部が文字に表れやすくなるのです。
顔については大丈夫なことが多いのですが、服装などはその方がわかりやすいですね。
この人は普段何を身に着けているか、好きな服のテイストは、買うならどこのブランドか、ナチュラルテイストなのか、違うのか。
住んでいる部屋には観葉植物が置いてあるのか、それがパキラなのかモンステラなのか。
ファンタジーなら和風なのか洋風なのか、などなど、私の場合に限ってですが、箇条書きやキャラクターシートよりも一枚の絵にしてしまう方が、ずっと簡単に頭に残ってくれるのです。
そのため、食後に原稿は書かないかわりに、ざっとキャラクターのラフを描いて、その後原稿に戻り、また絵の方に手を加える、というのがここ最近の私のルーティンになっています。
特に食後だとあまり考え込まずにラフを起こせるので、逆によい効率UPになっています。これが普段だと、集中しすぎて細かくやりすぎてしまい、原稿の方がおろそかになって本末転倒になってしまいます。
とはいっても、かなり遠回りで手間も時間もかかるので、正直お勧めはしないのですが、私なりのやり方です。


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