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書きたいものを書きたいように

書きたいものを書けばいい。

書きたいものを書いてはいけない、だってそういうのに限って売れないから。などと言う編集者さんがいたら、ちょっと注意したほうが良いかもしれません。
(特に相手にしっかりした実績があるかどうかはきちんと確認しましょう)
正直なところ、数年作家として商業活動をしていた私としては「書きたいものを書かねば悔いが残る」としか言えないからです。
(※私の商業活動履歴については自己紹介記事をご覧ください)
簡単な例を挙げてみると、「売れるもの」を意識して妥協して書いた作品を出版したとして、その作品に書かれたレビューを、貴方は素直に受け取ることができますか?という話。
そこには必ず「だって好きで書いたわけじゃないし」という言い訳が入ってしまいます。
自分の「これが好きだ!こういうのが好きなんだ!」というものを書き切ってついた批評なら、まだ受け取りやすいのではないでしょうか。
確かに、出版社さんによって求めるものは違います。
今なら異世界転生、婚約破棄、ざまあ系やスローライフ系のファンタジー小説が多くのシェアを占めていることもあり、そういった作品が望まれがちですが、妥協ではなく、ファンタジーならファンタジーで貴方の書きたいもの(俺だったらざまあはこうする、私だったらこうする、などの独自性)を強く打ち出すことが、今のファンタジー戦国時代で唯一生き残れる、かつこれから生きていくための近道なのだと思います。
とまあ、私が言えたことではないのですが(汗)
ですが私の担当になってくださった方はみなさん「好きなものを書いてください」と言ってくださる方ばかりだったので、私はかなり幸運だったのだと思います。
もちろん、レーベルに合っているかどうかは大前提ですし、駄目出しもされます。そこはやはり仕事なので。
ただ、好きなものを書いた場合、その責任はすべて自分に降りかかります。
ボロクソレビューを書かれても、それは自分自身の実力不足が招いた結果です。
私は覚えがあり過ぎます(汗)
ある意味、逃げが許されないのが「好きなものを書く」という覚悟なのだと思います。
書籍化デビュー後は色々と大変なことも多いです。
特に確定申告とか確定申告とか確定申告とか。
辛辣なレビューだったりプレッシャーもそうですが、他に家族が応援してくれるかどうかなども結構問題としてよく聞きます。
(夫婦間での嫉妬の話も割と耳にします)
何にせよ、悔いを残さないというのが一番大切なように思います。
そんな私は2017年にデビューし、2022年に一度商業活動を休止しました。
理由は画面に向かうと偏頭痛が起こってしまうようになったため、締切のあるお仕事を受けられなくなってしまったからです。
ストレス性のもので、原因も判明していますが、これはいつか体験談&注意喚起として記事にしたいなと思っています。
(今は回復しているため活動再開しています。商業についても今年中には良いご報告ができるんじゃないかな、という感じです)
そんな私が思うのは、やっぱり好きなものを書いていたい、ということ。
好きで始めたことだから、結局必要なのはその気持ちです。
小説家になりたいほど文章が好きなら、たとえお金になろうがなるまいが、しんどかろうが書き続けると思うので(私の場合はそうです)好きなものを好きなように書くのが大事かな、と。
大したことのない、底辺作家の戯言ですが、何か参考になれば嬉しいです。
さて、それでは今日も書いてまいりましょう。

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