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フィルム写真に寄せるRAW現像の難しさ

フィルム写真愛好家は思います

「デジタルカメラでフィルムのように撮れたらいいのに」

かくなる私もデジタルで撮った際には Light RoomのVSCOFILM(プリセット)をベースに、記憶のフィルム色を辿りながらチョコチョコと調整目盛りをいじっております。

ところが一度も うめぇこと出来た ためしがねぇ(泣)
毎回 「何か微妙にフィルムとは違うなぁ」と仕上がりに疑問を持ち続けていました。(※ VSCOは素晴らしいプリセットですよ!念のため)

そこでふと思いついたのが

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フィルム写真の「見本」を見ながら編集してみよう!

デジタル写真の横に全く同じフィルム写真を並べて編集したら
「どこが違って、どこを調整すれば良いか」明快になるのでは?と考えたのです。そうなんです、私は天才なのです!

早速 準備しましょう
①まずは気持ちの良いロケーションに行こう(ローションではない)
②三脚を立てる
③同じ構図で「フィルム写真」と「デジタル写真」を一枚づつ撮る

実際の撮影風景がこちら
三脚にセットしたフィルムカメラで一枚撮ったら、そのままの構図でデジタルカメラでも撮影する(どちらも50mmレンズ)

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では現像結果を見ていただ・・
いやいや、なんでお前が笑顔で写ってるねん?
「白シャツ」着てるのでWBを合わせる目安になるかなぁって、、もっともらしい言い訳はさておき、自分が大好きなだけでございます。

見本のフィルム写真

まずは以前から妥協していた方法をご紹介

デジタル撮影+LightroomのVSCOFILM+微調整
見本のフィルム写真は見ず、記憶を頼りに編集しています。

これでも中々頑張ったんだけど、コンクリートと植物の緑が合わせ切れていませんね、シャドーは上げ過ぎかな。つまりコレ悪い作例

この現像で一番苦労したのはホワイトバランス(WB)と空の調整でした。皆さんWBってオートで撮るの?それとも晴天(5300K程度)で固定して撮ってますか?教えてけろ~

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ここから横にフィルム写真を並べて調整した作例です。

上が見本のフィルム写真

こちらがデジタルからの編集です。

ん~まだ微妙に違いますね。フィルムに比べると空のマゼンダが抜け切れない。緑は近づいたけどシャドーを下げるほうがよかった。

同じ光・同じ構図で撮ったのは正解。並べると差が一目瞭然なので、記憶のフィルム色を追いかける編集より断然作業しやすい。

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若干構図が変わる作例で

上が見本のフィルム写真

こちらがデジタルからの編集
うんうん、徐々に良くなってきたかも。数をこなす度に編集時間も徐々に短くなってきました。

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最後は、シャツの襟首のボタンまで留めた真面目おじさん。

上がフィルムで下がデジタルです。

どうでしょうか?なかなか近づけてるよーな気がします。

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おわりに

本来フィルム写真とデジタル写真を全く同じに編集する必要はないかもですが、フィルム色に近づける作業のお陰で フィルムのトーンカーブには共通性があったり、カラーバランスにも特有の偏りがある等、改めてフィルムの色を知ることが出来ました。

またWBや露出によって調整箇所が変わることから、仮にプリセットを作っても ボタン一発でゴールに達するのは大変難しく、編集以前にカメラ側の設定も大事なのでは?と思い始めています。

今回の編集は晴天下の調整なので比較的楽だったのかもしれません、今後は曇天・雨天・そして室内の現像もチャレンジしようと思います。

マジメでしょ?

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フィルム写真
NIKON F80+SIGAMA 50mm F1.4 / KODAK COLORPLUS 200
development by FUJICOLOR PLAZA MMG

デジタル写真
FUJIFILM X100 + TCL-X100で50mm相当
LightroomでRAW現像

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いいねやコメントだけで十分でござーますよ!!