瀬尾具実子(PN)

エンタメ小説翻訳者。フェロー・アカデミーにて修行中。田口俊樹氏に師事。 訳書『未来省』…

瀬尾具実子(PN)

エンタメ小説翻訳者。フェロー・アカデミーにて修行中。田口俊樹氏に師事。 訳書『未来省』キム・スタンリー・ロビンスン(パーソナルメディア)。 興味範囲はミステリー、サスペンス、SF&ファンタジー、ジェンダースタディ。

マガジン

  • つぎはコレ読みたい! ~積ん読は積ん徳なり~

    はてなブログで毎月更新している記事まとめ。

  • 言の葉の吹きだまり 〜エッセイ練習帖〜

    日々湧き上がる妄想・邪念をお焚上げ。読んでもらえる、楽しんでもらえるものが書けるように、精進してまいります。

  • 着物について思うこと

    和裁の専門学校を出たのに長いこと遠ざかっていた着物とのおつきあい、50代になってぼちぼち復活。

  • 訳書紹介

    ついに翻訳者デビューを果たしました。今後も地道に実績を積んでいきたい。リーディング含め、お仕事お待ちしております。

  • 読者あとがき 〜一読者としてアツく(あるいはクールに)語る〜

    はい、要するに感想です。レビューとか書評というにはおこがましいけれど、感じたことを言語化して残すということをしていきます。

最近の記事

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自己紹介

エンタメ小説翻訳者。フェロー・アカデミーにて修行中。田口俊樹氏に師事。 (コージー)ミステリー、サスペンス、SF&ファンタジー。 ジェンダースタディにも興味あり。 訳書 『未来省』キム・スタンリー・ロビンスン(パーソナルメディア) 読書記録は> 読書メーター(読んだ本) まだ読んでないけど気になってる新刊なんかも紹介してます。> ブログ【つぎはコレ読みたい】

    • つぎはコレ読みたい! 2024/05

      台風1号が発生して早々に日本列島に影響がでるなんて初めて聞いた気がするんですけど、記録としてはどうなんでしょう? 幸いこのあたりはたいしたことにならないうちに温帯低気圧になったようでほっとしましたが、そろそろ風水害への備えを見直しておかなきゃですね。 さて今月も食指が動く3冊をご紹介しますよ。 まずはコージーミステリ。表紙がアレに似てる…… 『The Art of Murder』 by Fiona Walker シリーズ:The Village Detectives #1

      • 今日は経過観察と処方箋のための通院日。マーカーの数値も安定、維持療法の薬による副作用もなく、おかげさまで順調です。 診断がついて以来、この先どんな経過をたどるのかと同病の方のブログなどを読み漁ってきて、つくづく自分は幸運に恵まれているのだと思えてきました。ありがたいことです。

        • 「大吉原展」を見てきた

          X(旧Twitter)での京都きもの市場さんによるプレゼント企画で招待券をいただきました。行こうかどうしようかと迷っていたんですが、行ってよかったです。ありがとうございます。 個人的には「吉原」という場所、「遊郭」という制度への興味はきもの絡みというより歌舞伎からのものなので、はなから豪華な衣装の展示などは期待していませんでしたが、多数の錦絵や街並みを再現したCG、妓楼をまるごと写し取ったようなジオラマなど、見ごたえ十分でした。 入ってすぐの「あいさつ」に「この展示は遊郭

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        • つぎはコレ読みたい! 2024/05

        • 今日は経過観察と処方箋のための通院日。マーカーの数値も安定、維持療法の薬による副作用もなく、おかげさまで順調です。 診断がついて以来、この先どんな経過をたどるのかと同病の方のブログなどを読み漁ってきて、つくづく自分は幸運に恵まれているのだと思えてきました。ありがたいことです。

        • 「大吉原展」を見てきた

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        • つぎはコレ読みたい! ~積ん読は積ん徳なり~
          8本
        • 着物について思うこと
          13本
        • 言の葉の吹きだまり 〜エッセイ練習帖〜
          3本
        • 訳書紹介
          2本
        • 読者あとがき 〜一読者としてアツく(あるいはクールに)語る〜
          2本
        • 翻訳されてほしい本たち
          3本

        記事

          つぎはコレ読みたい! 2024/04

          桜が散ったと思ったらいきなりの夏ですね。エアコンの試運転もそこそこに、まずは扇風機を出しましたよ。 ところで先月分から?、Amazonのリンクがおかしなことになってるみたいで本の表紙が表示されないのがなんとももどかしいですが、気になる本があったらぜひリンク先に行ってみてくださいね。 コージーとしては恐ろしげ(?)なカバーのこちらから。 『Molten Death』 by Leslie Karst シリーズ:Orchid Isle Mystery #1 カテゴリ:コージー

          つぎはコレ読みたい! 2024/04

          つぎはコレ読みたい! 2024/03

          毎年のこととはいえ、今年はことさら寒暖差が激しいような・・・体調はいかがでしょう。私は……何の影響もありません。丈夫に生まれるってほんとにありがたい。みなさまどうぞご自愛くださいませ。 今月最初に紹介するコージーミステリはどこかで見覚えがあるような・・・? 『Caught Dead-Handed』 by Jennifer Wright-Berryman シリーズ:Hospice Heroes #2 (The Dying Five) カテゴリ:コージーミステリ  ホスピス

          つぎはコレ読みたい! 2024/03

          おかえり

          しみ抜きと丸洗いに出していた小紋が返ってきました。 あちこちに細かなしみがあったのがすっかりきれいになって嬉しい! これはお気に入りの1枚なので、これからも大事に着ていきます。 そしてもう1枚、タンス焼けがひどかった紬。想像してたよりはずっときれいになったとはいえ、着物としては難しいかな~? 裏返したり、ここを下前に持ってこれたらいけるか……? もう少し悩むことにしよう。 それより縫い代の折り目のほうが気になるかも? きれいなところを選んで帯にするのもアリかもと思った

          先週木曜に歌舞伎座。マチソワはいつものことだけど今月は着物を着るために早起きしたせいかやっぱり少し暑かったせいか、睡魔に逆らえない時間が…… 予習したうえで観てもわかりにくい演目、配信を待ってもう一回、いや数回は観なくちゃ。

          先週木曜に歌舞伎座。マチソワはいつものことだけど今月は着物を着るために早起きしたせいかやっぱり少し暑かったせいか、睡魔に逆らえない時間が…… 予習したうえで観てもわかりにくい演目、配信を待ってもう一回、いや数回は観なくちゃ。

          つぎはコレ読みたい! 2024/02

          どうもこのところ集中力が散漫で読書がはかどりません。ちょっと気合を入れなおさないといけないんだけど……はぁ。 今月はまずSF作品から。 『Ada’s Children』 by Lawrence Hogue シリーズ:non カテゴリ:ディストピアSF  2040年、ミネアポリス。AIに教職を奪われたキャロルは崩壊しつつある世界にしがみつこうとしていた。親友たちは人種差別政策によって国外退去させられた。気候変動の脅威はますます地球を脅かしている。人工知能が地球と人類を救お

          つぎはコレ読みたい! 2024/02

          最近になってようやく襦袢の襟合わせの最適解に辿りついた気がして、眠らせておいた長襦袢でも試してみた。結果、やっぱりダメ。 こんどは脇縫いのしわざか素材のしわざかつきとめるために、長襦袢を直してみるか。

          最近になってようやく襦袢の襟合わせの最適解に辿りついた気がして、眠らせておいた長襦袢でも試してみた。結果、やっぱりダメ。 こんどは脇縫いのしわざか素材のしわざかつきとめるために、長襦袢を直してみるか。

          芝居見物の愉しみ方

          今日2月22日は猫の日。 私自身の、そして猿若祭で奮闘している中村勘太郎さんの誕生日でもあります。勘太郎さん、お誕生日おめでとうございます。🎉 自分への誕プレというのでもないけれど、今日はいわゆるマチソワで歌舞伎座を楽しんできました。 去年はゲームとコラボした新作が続いたこともあって、人生初歌舞伎というところから歌舞伎の本公演にも足を運ぶ人たちがたくさんいたのが、イチ歌舞伎ファンとして嬉しく思いました。 そうやって歌舞伎沼入りした人で、観劇の感想を怒濤のようにSNSに投

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          芝居見物の愉しみ方

          職人は芸術家

          素朴な風合いにぬくもりを感じる民芸品に対して、ときに狂気すら感じる精緻な技術に唸らされることの多い工芸品。どちらもそこに至るまでの創意工夫と試行錯誤を思えば、途絶えさせたくない、しっかりと保存継承されていってほしいと願わずにいられません。 三鷹市にある国際基督教大学の湯浅八郎記念館で開催中の『型紙 精美なる技』展を見てきました。 型紙づくりの大まかな工程は知識として知ってはいましたが、あらためて解説を読み、実物を見ると、気の遠くなるような作業に鳥肌が立ちます。 手描き友

          明後日の歌舞伎座は着物で……と思ってたのに雨予報。 雨支度してまで着物着たくないから、かわりに今日のお出かけを着物にしたらこれはこれでちょっと後悔。暑すぎる!

          明後日の歌舞伎座は着物で……と思ってたのに雨予報。 雨支度してまで着物着たくないから、かわりに今日のお出かけを着物にしたらこれはこれでちょっと後悔。暑すぎる!

          染料と顔料の違いを逆手にとる

          去年11月にお手入れに出した3枚のうちのひとつが帰ってきました。 もとはグレーがかった薄水色地に型友禅で橘を描いたもの。 肩山〜袖山、背中心が黄色っぽく変色してしまっていました。 汚れと違って落ちにくく、むりになにかすれば糸が傷んでしまうかもしれない、濃いめの色を全体にかければ目立たなくはなるけど、柄が沈んでしまうしねぇ……と考え込んでいた悉皆屋さん。 ふと何かに気づいて柄の白いところを指さしました。 「ここ、胡粉ですね」 布に絵を描く絵の具には染料と顔料があって、染料

          染料と顔料の違いを逆手にとる

          第9位!

          本日発売のムック『SFが読みたい! 2024年版』で発表されたベストSF2023で私の訳書『未来省』(キム・スタンリー・ロビンスン著/パーソナルメディア刊)が第9位にランキングされました。 ご投票いただいた皆様ありがとうございました。 二段組600ページの大ボリュームではありますが、まさにいま読まれるべき1冊です。 ぜひお手にとってみてください。

          つぎはコレ読みたい! 2024/01

          1か月のなんと速く過ぎ去ることか…… まだ今年の目標も考えてないというのにもう2月ですってよ! 1月はあちこちお出かけ(おもに芝居見物)したり着物のお手入れをしたりで読書は後回しにしがちだったので、2月は意識して読書時間を確保せねば! そして今回からはリンクを貼るだけでなく、本文まるごと同時並行で投稿してみます。 まずはコージーミステリを。 『Deadly to the Core』 by Joyce Tremel シリーズ:Cider House #1 カテゴリ:コ

          つぎはコレ読みたい! 2024/01