見出し画像

計画中の文学ゼミ的活動について

これまでカムクワット読書会では、多くの近刊小説を課題作品にした読書会を行ってきました。有名な作家の新刊、新人賞作品やこれからの活躍が期待できる作家の作品。

パッキパキ北京

それらを読んでいると、何だか見えない部分で共有されている問題意識があるような気がするけれど、それを言語化することが難しいことを痛感しました。

何気なく生活していると気づかない違和感を、小説という形式で読者に手渡してくれる作家さんがある種の神様(創造主)であると仮定すると、読者はそれを解読する預言者になるのかもしれません。

しかし、神様の言葉は簡単に理解できません。遠い方言を聞き取れないように(おそらく外国語よりは近い言葉であると信じて)。

そもそも「小説」とは何だろうか。

小説で表現する理由

X(旧Twitter)で「文学」という言葉が多用されていますが、そもそも「文学」とは「小説」なのか。そして、「文学ではない小説」とはどういうことか。

さまざまな疑問がわき、学生時代に戻って学びなおしたい気持ちになりました。

本題

「文学」とは、「小説」とは何かを考えたいが、ひとりでは迷子になる不安があるので、道連れがほしい。そんな気持ちで開催するのが「長期スパン」の読書会です。

1回終了せず、複数回にわたって「精読」する読書会をやりたい。また、ただ感想を共有するだけではなくて発表もできる会にしたい。

具体的には……

  • 課題作品を丁度良い長さ(章など)で分ける

  • それぞれに担当者を決める

  • 読書会の日には担当者がレポート等を発表

  • 参加者はそれについて質問や意見を出し合う

上記のような流れで、参加者にも当事者として参加してもらうことで、より理解が深まるのではないかと期待しています。

課題作品の候補

T・イーグルトン『文学とは何か』岩波書店
欧米の文学理論を学ぶ専門書であり、入門書。「文学って何だろう」と調べると、おそらく最初に見つかる本ではないでしょうか。

ロラン・バルト『零度のエクリチュール』みすず書房
書くこと、言葉によって綴られる「文学」は、どのようなものか。どのように書かれているかを論じた著作。取っつきにくい印象があるものの、新訳では読みやすくなっていることを期待して。

方法

現在はオンラインでの開催を考えております。

Discordというサービスを使い、チャットで進捗や予定を決めようと思います。

発表は画面共有機能を使って、オンライン通話によって行おうと思います。

1冊を精読し終わったら、カフェ等でお疲れさま会を催したり……。

ひと休みも大切

ご興味のある方は、いらっしゃいますでしょうか。

準備中です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?