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徒然雲 太陽と月の神の宮【伊勢神宮 外宮・内宮・別宮】三重

前回の椿大神社参拝の後、いよいよ伊勢神宮へ。


遅いランチを済ませ、まずは伊勢市駅近くのホテルへチェックインをしてから
外宮の参拝へ行くことにした。

3時ごろチェックイン後、歩いて外宮に向かう。
山を背にしているので4時前でもだいぶ陽が傾いているように感じ、
実際暗くなり始めるていた。


初めて訪れる伊勢神宮。
今まで全くご縁がなかった。
興味がなかったわけではないがなぜか参詣や旅行の選択肢にいつも入ることはなかった。
ここ奈良に住まい、距離的にはかなり近くなり日帰りでも十分訪れることが可能な場所なのに、これまた2年以上足を向けることはなかった。

ワタシの中では小学生の頃大好きだった、弥次喜多道中物語(東海道膝栗毛の簡単バージョン)がお伊勢参りのイメージ。

それがここ最近、古代神話や歴史を主に動画などで身聴きしていると、
一度は行くべき場所であることは間違いないように思ってはいた。

そして意外とあっけなくそのタイングやってきて、いざ参詣。


今回、外宮・内宮それぞれ参詣し、別宮も参拝し撮影できる場所では
写真も撮ってはみたが、ここでの記事では細かくは掲載せず、
伊勢神宮初心者の第一印象的なイメージでの記録で綴っていきます。



高倉山を背に鎮座する豊受大神宮(外宮)

ご祭神 豊受大御神 
創建  雄略天皇22年

天照大御神の御饌都神(みけつかみ)で食物の神様ということはワタシも浅い知識としてある。



参道



傾いた陽で、より薄暗くなった杜を順に参拝。



土宮



外宮の第一別宮




緑濃い植物、常緑樹が多い中、黄葉を終え散りゆく葉や色づく実?種?が
緑の中で明るく目立っていた。







池には周りの深い緑が映し出され、鴨のツガイがゆったり静かに流れていた。


勾玉池




外宮の参拝を終え、次は近くに鎮座する月夜見宮へ。


住宅や学校の間を通る道、神路通の突き当たりにある別宮、月夜見宮



河川の守り神として
農耕とも深い関わりを持つ社



月夜見宮・・・その名の響きだけでもなんだか美しく儚げで謎めいている。


月夜見宮のお参りを終える頃に、東の空にだいぶ満ちてきた月が見えていた。





この日のお参りはここで終了。

外宮参道のお魚系のお店で夕食とした。



高倉山



朝の鈴鹿の椿大神社から伊勢神宮外宮と別宮と盛りだくさんの1日だった。

ひーさんはお疲れのようで、ホテルに戻ると泡(スパークリングワイン)を一杯程でベッドに沈没。お疲れさん。
ということでワタシが残りの泡をケーキがわりに買ったティラミスをアテに平らげました。
明日は早いので、ワタシも早々に就寝。









そして翌日、26日はまだ暗いうちに起床。
7時前にチェックアウトをして伊勢神宮内宮へ!

市営駐車場はまだ数台しか停まっていなかった。


おはらい町通りはまだ静まりかえり、現代の車が停まっていなければ
江戸時代にタイムスリップか時代劇のセットかのよう。
これはなかなか壮観だった。
安っぽい張りぼて的な造りではなく、本当に古い建造物も多くあるように見えた。


おはらい町通り



通りを抜けると宇治橋前に出て、橋の前に大勢の人が集まっていた。

そう、鳥居の間に朝日が昇る景色を一目見ようと集まっているのです。
そして我々もそれが目当てで早起きをして出てきた。

7時過ぎに到着、ベテラン日の出ウォッチャーさん曰く7時45分に上がってくるとのこと。


杜の向こうから昇る太陽待ち



皇大神宮

主祭神 天照大神
創建  垂仁天皇26年


後ろの山の上部には陽が




かなり寒い中待つこと30分以上。
昇り始めたらあれよあれよとご来光!

待っててよかった!
それはそれは神々しく輝かしい日の光。
冷たく澄んだ空気に光る太陽は大きく明るく力強かった。


待ってました!
冬至の頃限定らしい




しっかり目とカメラに焼き付けたら参拝スタート。

宇治橋は真っ白に凍っていた。


凍れる橋の端を歩く



振り向けばこちらも神々しい!




垣根もキンキン





五十鈴川御手洗場
川とは思えない静かな水面




朝のお掃除




木立の間から陽の光が



正宮




道照大御神降臨


神秘の影


樹の神映す






神の光を浴びる












各宮一巡してきた。
まだ低い位置の陽の光が、樹々の隙間から差し込む光の神秘的な神々しい
光線が印象的だった。


また干支の置物を購入。
龍のデザイン、スキなのですよ・・・








戻ってきた橋はもう霜も溶け、明るい日差しに輝いていた

霜だるま









おはらい町通りのお店も開き始めた9時過ぎ、色々お店を見ながら散策。
それは番外編にて。





内宮を後にし、内宮別宮 月読宮


月を讀む・・・
それだけでも素敵



天照大神の御弟神、月讀尊を祀る


月讀宮
月讀荒御魂宮
伊弉諾宮
伊佐奈彌宮








そして最後に訪れたのが 内宮別宮の倭姫宮

主祭神 倭姫命(垂仁天皇の第四皇女と伝えられる)
創建  大正12年






ということで、初お伊勢参りは以上となる。


皇大神宮(内宮)、豊受大神宮(外宮)といくつかの別宮を参拝
することができた。

伝説や謂れの話、宗教の話になるとなかなか深く理解しきれていず
聞けば聞くほど、読めば読むほど、さまざまな説や考察に謎や疑問は増える一方。

しかし今も昔も変わらず我々を照らし満ち欠けする太陽や月が、
古代の人々の信仰の拠り所になり現代に続いている、
伝統と形式を改めて見たというのが、今回の伊勢神宮詣での印象。


そしてこれで終わりということでなく、幾度となく訪れることになるような
気がする。











弥次さん喜多さんも渡った橋の下を流れる川は
今も清らかに美しく澄んでいた。









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