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徒然雲 伊賀の郷の土と風

4連休の初日。

晴天!


今日は隣のビルのアンテナから
「起きろー!」



4日間で唯一のお休み。

「3日はお休みよー」とひーさんに伝えてあったので、2日前に連絡があり
「こんなのやってますよー」とラインが入る。

サクッと読んで、「なに伊賀焼?」「窯出し市?」
即「いいねー行こう〜」と返信


ひーさん、昨年知り合った同じ同郷(横浜市)で、同じく奈良に魅せられて移住してきた女性。少しだけ年下。
ワタシも変わっているが、それ以上に・・・
だたワタシの何十倍も真面目ね。
なので?!いまだに敬語を使われる。

そろそろ怒られそうで・・

「もう少しちゃんとしてください!」って

「ムリでーす」笑

そんな彼女とチョロチョロ連んで遊んでいる? 遊んでもらってる。



空よし!
雲よし!



8時に集合で出発。

名阪道で伊賀へ





名阪を降りると、そこものどかな田園風景。







奈良でも今の時期、山の樹に覆い咲く藤がたくさんみられる。


藤の蔓、ほしいな〜




9時過ぎに到着したが、すでに大混雑。
大きな袋を下げて戻る人もチラホラ。


駐車場にて




イベントの由来

長谷園には、丹精込めて作ったにもかかわらず、倉庫に眠ってしまっている焼きものたちが多くありました。
定番商品でなくなったものや色ムラなどで選別から外れてしまったものなど。「倉庫に眠った焼きものたちが暮らしに役立てるよう販路を見つけたい」、そう考えた七代目 長谷 優磁のひと声がはじまりのアイデアでした。

長谷園のある丸柱は作り手の集落で、いくつもの窯元が点在しています。
七代目は、同じような悩みを抱える仲間に、力を合わせおまつりを立ち上げないか、と声をかけました。

しかし、前例のないことに賛同はなかなか得られず、1回目の窯出し市は、長谷園のみで開くことに。
徐々にうわさで「良いものが安価で手に入る」と広まり、回を重ねるごとに訪れてくださるお客さまが増え、次第に賛同する仲間も増えていきました。
こうして、「窯出し市」は地域一帯を盛り上げる「おまつり」になり、3万人を超えるイベントに成長したのです。

長谷園HP より



各地で陶器市をやっていますね。
一度行ってみたいと思っていた。


さて伊賀はどんなものか?

実は伊賀焼といってパッと思い浮かぶイメージがなかった。



駐車場で解散し自由行動。





町中に焼物が



見上げれば
青葉が眩しい



とにかく賑わっていた。
これは大きなイベントだわ。

ただ、駐車場はじめ、とてもしっかりオーガナイズされていることに感心した。
回を重ねてここまできたのでしょう。



何ヵ所かの出展ブースのエリアに分かれ、様々な窯元や作家がお店を出している。

多種多様なスタイルの商品が並び、これも伊賀焼?ってなものも。



鮮やか系





このあたりは伊賀らしい?




この作家はステキだった





そして、なんとなく目に入った作家のブース。

ワタシ好みの渋い品揃え。

作品数は多くないが、正統派伊賀焼っぽく気になり、
作家さんとお話しし、伊賀焼について教えて頂いた。


そしてずっと欲しかった長皿にピピっときたものがあり、ご縁で我が家へ。


松の灰を釉薬にするとのこと


この茶碗がほしかった!
予算オーバー




ほぼ全てのブースは見たと思う。

長谷園のアウトレットコーナーで黒いコを数個入手して、あとは目の保養。

買い出したらキリがないのがこの手のイベント。

シビレるほどの出逢いがなかったのもあり、ぶらぶら町並を散策。

何やら古く趣きのある素敵な建物に吸い込まれた。




そこはもともと長谷園当主の住居でした。


長谷園

伊賀焼窯元
江戸後期の天保3年・西暦1832年、三重県伊賀市丸柱に開窯。



瓦の上に藁葺き






お庭も素敵









この古民家の一室で出展されている方がいらした。

その奥様とお話しすると、こちらも色々教えてくださった。

数年前まで当主が住まいとして使っていたそうで、現在はこうしたイベントの際に一般公開されるようです。

現在で8代目という歴史ある窯元。

とても落ち着いた、なんと言いますか質実剛健。






そして気になったのが・・・

書院造りの天袋












床の間の軸






床の間の花





廊下に佇むは・・・
もがみがよ?




日本建築、やはりディテールがよい。

日本人(かつての)の押し出さない、引きの感性とさりげなさを随所にみられ
こういう美学忘れたくないと強く思うのです。


いい空間でのいいひと時でした。







登り窯





登り窯の奥にとてもいい休憩スペースがあり、合流したひーさんと一休み。




小川とツツジ?



しばし新緑の森林浴




若葉、透く






藤、垂れる



桜、吹く




爽やかな風が通る心地良さに動きたくない〜



さて、そろそろ行きますか。


駐車場に戻りながら、ステキを堪能。












日本で採れる陶土のなかで土鍋になるほどの耐火度、蓄熱性を持つのは伊賀の粗土のみ。
そのヒミツは、生物や植物の化石が多く含まれる400万年前の古琵琶湖層から産出される陶土。伊賀の地は太古の昔、琵琶湖の湖底でした。その地層から採れる陶土は耐火性が高く、江戸時代より直火の土鍋・行平・土瓶などがこの地で作られてきました。

長谷園HPより




イベント以外の時に、ゆっくり訪れてみたい。



新緑萌える、五月晴れの伊賀の焼き物の郷をあるいた。





帰り道、滋賀県に入る。
すると信楽焼の看板を通過。

ここにも行ってみたいのよね。





信楽の町でお祭り



田植え始まる




そうこうすると、今度は京都に。


茶畑









ぐるっと廻って奈良へ





奈良ー三重ー滋賀ー京都ー奈良

3県をまたいだ新緑ドライブでした。

いつも見る針葉樹の山と違い、若葉が黄緑色に山も里も明るく見える風景が
新鮮でずっと
「わーーいいね!」
「おーーキレイ!」
と二人で叫んでいた。




今日のお土産


伊賀焼
渋いでございましょ











美しいものに心満たされた一日。

大きくても小さくても・・・やはり旅はいい。



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