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日本に移住した中国富裕層の「意外な悩み」という記事を読んで、そうかな〜って思ったお話

日本に移住してきた中国の富裕層が日本の生活に退屈しているという記事を読みました。

日本で暮らす中国富裕層の大多数が、退屈してるとは思えません。それで、現在東京で暮らしている中国人Pさんのことをご紹介したいと思います。Pさんは日本の生活を満喫しています。そしてわたしの知る中でおそらく最もお金持ちの中国人です。

そのPさんは若いころ、日本に留学して日本語をマスターし、その後中国で起業しました。すでにPさんはビジネスの一線から引退しており、完全に悠々自適の暮らしです。

中国に複数の不動産を所有しており、東京にも複数の家を持っています。とっても経済的に非常に安定した暮らしをしています。

お金持ちの周りに人が集まってくるのは中国も同じです。Pさんは中国では忙しく、連絡もひっきりなしで心が落ち着かないそうです。でも、東京へ行けば違います。

Pさんは「日本の友人は、わたしがお金持ちだということに関心がないみたいで、普通に接してくれます。」といつも言います。そして「日本人は、食事に行こう!とか、どこそこへ遊びに行こう!とひっきりなしに誘ってこないので疲れない」とも言ってました。

Pさんは日本では外国人として暮らすことができる。そして、人との距離感が適度に離れていて心地よく感じているようです。

きっとPさんのように、ひっきりなしにメッセージが届かない環境が何よりもうれしいと感じる中国人富裕層もいるはずです。

しかし、今回読んだ記事では、中国人富裕層が日本での生活は刺激が少ない。また、日本人はお行儀がよすぎて窮屈に感じていると紹介していました。そういう人もきっといると思います。でも、それって彼らの本当の気持ちなのでしょうか?

また画期的な暇つぶしを思いついた中国人のことを取り上げてました。

買い物をあえて効率よく行わないこと。また釣りをすること。星付きレストランに毎日通うことなどをあげてます。

買い物を効率的に行わないって意味がわかりませんが、釣りをしたり、レストラン巡りをするのは中国人だけの趣味ではありません。知人で九州の島で暮らしている人がいますが、釣りはいい暇つぶしになると話してました。

もちろん、いつも誰かとおしゃべりしたい。仕事をしているほうが落ち着くって人もいます。

そういう人は日本だろうが中国だろうが、好きにすればいいだけです。日本に気心の知れた友人が少ないので退屈と思う中国人は、友人がいなければ楽しめない。もしくは誰かを巻き込まなければ行動できない人なのでしょう。

これって中国で暮らす日本人だって同じです。

以前にも note に書きましたが、引きこもり気質の人は海外生活に向いています。なぜなら海外生活を始めると人間関係は間違いなく薄くなるからです。

そして外国人というレッテルを貼られます。ただ自分らしく振る舞っていても「外国人だから仕方ない」と放置されることがほとんどです。これは人からの干渉を好まない人にとってはメリットでしかないです。

こういう環境が心地よく感じる人は、海外生活が向いているでしょう。でも、環境って作れます。濃密な人間関係が必要と思う人は最初は苦労するでしょう。でも、努力次第で環境を作り出すことができます。パリピとして生きていきたいなら、それなりに行動していれば、仲間が集まってきます。

ひっきりなしに電話がかかってこないことがさみしいのであれば、自分から電話すればいいだけです。それをさみしさや退屈さを、中国富裕層が日本という社会のせいにしていると説明してるこの記事に違和感を感じました。

今回、拝見した記事の最後にこんなことが書いてありました。

政治不安や、医療、情報統制など、さまざまな問題を抱える中国から脱出し、自由な日本に引っ越しを果たした彼ら。日本に暮らしていながら、一般の日本人とはあまり接触しないところで暮らしている彼らは、欲しいものを手に入れたはずだ。だが、意外な悩みを抱えていることを、私は思いがけず知ったのだった。

日本に移住した「中国の富裕層」が、「意外な悩み」をかかえていることをご存知ですか

圧政の国から自由の国に脱出してきた人たちですか・・・

そうなんでしょうかね。

彼らのほしかったものは、多分「静けさ」と「清潔さ」だと思います。そして捨てたかったのは煩わしい人間関係じゃないかなって思います。きっと中国でそういうものが手に入らなかったので日本にいるのでしょう。

わたしだってお金に余裕があれば、オランダなんかに移住して、誰とも会わず海を眺めたり、森を散歩したりしたいです。日本でだって同じことできるのは知ってます。でも日本ですと人間関係が面倒くさいんです。

そういうことなんじゃないかなって思います。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。また明日。

ぜひぜひ、サポートをお願いします。現在日本円での収入がなく、いただいたものは日本語教材や資料の購入にあてます。本当にありがとうございます。