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日本語会話クラスで中国人学生が日本人に「ZAOLIAN」について知ってほしいと言った話

毎週水曜日の夜7時から日本語会話初級クラスを担当しています。

会話クラスと言いましても、ペアになって練習するのは退屈だし、わたしも面白い場面を設定するのが大変なので、フリートークの時間としています。

そして先回のお題は「日本と中国のマナー」でした。

授業の後半で、これから中国に来る日本人に日本語で中国独特のマナーを教えてあげましょうというテーマで話し合いました。

そこで出てきたのが「ZAOLIAN」

最初、何のことを言っているのわからなかったので、良くきいて見ると「ZAOLIAN」は禁止されていること、そして高校生まで禁止で大学になったら解禁になるといいます。

ここでやっと「ZAOLIAN」は「早恋」であることに気づきました。つまり、大学受験が終わるまでは恋愛禁止というルールについて説明してたんです。

もちろん「早恋」はマナーではありませんし、文化でもありません。単に、勉学の妨げになるという理由で恋愛が禁止されているということです。

ですから、それはマナーではないけど、日本にはない考え方だから日本人に話すと面白いでしょうねと締めくくろうとしました。

でも、締めくくることができずに話は「早恋」でどれほど苦しい思いをしたのかというテーマに自動的に移行していきます。

中学の時に好きな人がいたけれど、気持ちを伝えられずに苦しかったという学生もいれば、気にせず付き合っていたという人もいて大変興味深かったです。

ただ、日本語がちょいちょい間違っているので、誤解される発言もいくらか飛び出していました。

例えば、20代女性は、「早恋」の弊害として、悶々として欲求不満になると真面目な顔で言い放ちました。それにすかさず「どうやって悶々とした気持ちを解消したの」と突っ込む中国人男性。

この時点で20代女性は「悶々ではなくてモヤモヤ」「欲求不満じゃなくてストレス」と言い直してました。

そこで悶々とは「心の中で思い悩むこと」なので、使い方に間違いはないけれど、なかには性的な意味に捉える人もいるかもねと説明を加えました。

突っ込みを入れていた男性は、悶々には性的な意味しかないと思っていたと笑います。

それで、その参加者に、あなたがもし悶々を性的な意味と捉えて突っ込んでいたのなら、ドストレートはセクハラですねと注意したら、他の参加者たちも笑ってました。

それにしても日本人に紹介したい中国のマナーが「早恋」というのは意外でした。

きっと中国人の皆さんにとって、「早恋」は青春の辛い思いでになっているのでしょう。

そして、日本のアニメで日本を知った気持ちになっている彼らにとって日本は恋愛天国のような場所に思えるのかもしれません。

日本の高校生たちが恋愛を満喫しているかどうかは知りませんが、リアルな若者の生活がどうなってるのか関心があります。

そういえば、わたくしは公立高校で普通科なのに男子校という特集な環境で高校時代を過ごしました。

「早恋」なんて言葉はありませんが、男ばっかりの世界で、恋愛とか無縁の状況だったな・・・なんて思い出したりもしました。

そして、男ばっかりというのも結構楽しかったのも懐かしいです。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日!

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