見出し画像

中国人Cさんに交渉術を教えたら、思ったより上手くいった話

仕事を探している中国人Cさんにアドバイスを求められました。

その人は手に職があり、その業界はいつも人手不足です。ですから仕事を見つけること自体は難しくありません。

しかし、中国の経営者は社員を家臣、もしくは奴隷のように考えているのか規則で縛ったり、意味のわからない会議への参加を強制したりするそうです。

以前の職場の無茶振りに耐えられず仕事を辞めたというCさんは、面接を受けるものの、不安の気持ちが強くて仕事を決められずにいます。

そんなCさんに、どうすれば自分にぴったりな仕事を見つけられますかと質問されました。

わたしはCさんに「要求をはっきり相手に言うこと」そして、相手が要求をのむのは難しいと言ったら「話を聞いてくれてありがとう」と言って席を立つようにと言いました。

Cさんは、自分の要求を言ったら経営者は怒るのではと心配します。

それで、相手が怒ることを心配していたら、いつまでたっても境遇は変わらないと思うよ。そして、まだ雇用関係にないにもかかわらず、こちらの意見を言っただけでキレるようでは、その後も大変じゃないと話しました。

Cさんは、日本ではそういう交渉術が通用するかもしれないけど、中国では無理と思うと及び腰です。

それで、日本でも自分の要求をハッキリ言うのは一般的じゃないけど、わたしの知人には、例えば残業しないとか、週末は仕事できないとか話して受け入れてもらった人いるよと伝えました。

そして言葉にしないと相手は理解できないよと励ました。

そして、ダメがデフォルトで、もし相手が受け入れてくれたら自分も相手もハッピーになるよとCさんに言いました。

すると、Cさんは試してみると言ってました。

そして、昨日その結果を教えてくれました。

Cさんは、以前勤務していた会社の上司に連絡したそうです。

そして、今の状況を説明するだけではなく、どうして離職したのかを話し、この問題が解決できるなら復職したいと話しました。

すると上司は事情を理解してくれて、条件をすべてのみ、さらに給料も上げてくれたそうです。

Cさんは、まさか上司があれほど親切に話を聞いてくれると思わなかったと言います。

そして、離職するときに、もうすこし上司としっかり話し合えば、そもそも辞めずにすんだかもしれないと言います。

きっとCさんは、コミュニケーションの力に可能性を感じ、今後はもっとスムーズにコミュニケーション取れるようになると思います。

経験こそが成長の糧です。

もちろん、こちらの事情を話すと不機嫌になる人は大勢います。特に、中国では相手から軽く見られている場合、高圧的な態度を取られることもあります。

でも、自分のことを大事にしてくれない人と親しくする理由はありませんし、そんな人のために気を遣う必要もないので「谢谢!再见」で済ませればよいと思います。

さて、Cさんは昨日からお仕事を始めたようですが、今回は長続きするといいなと思います。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。
また明日!

皆さんの「イイネ♡」が私の原動力です。メンバーでなくてもタップ可能、しかも無料です!下の「イイネ♡」をクリックして応援してください。

ぜひぜひ、サポートをお願いします。現在日本円での収入がなく、いただいたものは日本語教材や資料の購入にあてます。本当にありがとうございます。