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TAKE NOTES!を読み終わって、詰め込み教育はやっぱりダメだと思った日本語教師の気持ち

今日は仕事と称してこの本を読んでいました。

この本は「詰め込み」教育を痛烈に批判し、理解を促す教育の素晴らしさを強調しています。つまり記憶する、知識を取り入れることも大事だけど、それ以上に思考すること、今取り入れた知識を過去の知識と比較して理解することを強調しています。

たしかに理解は大事です。

理解していることは基本的に説明することができます。説明できると言うことは必要な情報を記憶している、もしくは適切に取り出すことができるってことです。

◇◇◇

わたしは日本語教師ですし、教師に教授法を教える仕事をしています。その中で知識と理解に関してモヤモヤを抱えています。

中国人日本語教師は詰め込み教育の勝者たちです。大学に進学し在学中にN1を取得しています。弊社は大学在学中にN1を取れなかった人を採用していません。

でも最近、それがデメリットになっているのではと思っています。

彼女たちは中国語でまくし立てるように日本語について説明します。「わかりましたか?」「覚えなさい」が口癖の教授法を見る度に、教室で死んだ魚のようになっている高校生の顔が思い浮かびます。

きっと日本語を選べば楽しいだろう、面白いだろう、英語よりは楽だろうと思って授業を選んだと思います。しかし日本語教師の経験は英語教師よりも低く、しかも詰め込みの勝者でそのことにプライドを持っています。

そうなると楽しい授業にはならないでしょう。これだったら英語でも良かったと思っているかもしれません。詰め込み式の教授法でただただストレスを感じているのではと思います。

もちろん受験戦争は辛く厳しい物です。そして言うまでもないことですが、バラ色の受験戦争なんて中国にはありません。でもこの状況だからこそ、詰め込む教育ではなく、日本語を学んで良かったと思える状況を作りたいと思っています。

そのためには理解を深めるしかありません。

日本語に対する理解も当然ですが、学生に対する理解も必要です。

それは教員だけではなく学校や家庭も巻き込むモノになるべきだと思いますが、そこまで責任は取れないので、まずは日本語の授業のところだけでも始めていきたいと思っています。

今日、TAKE NOTESを2回読み終えて、ふとこんなことを考えてしまいました。

さて明日も1日授業です。せめてわたしの教室では思考力が刺激されて、面白くてためになる授業をしたいなと思っています。そうやって自分のクラスに対する責任をしっかりと果たしたいと思っています。

今日も最後まで読んでくれてありがとう。

また明日!

ぜひぜひ、サポートをお願いします。現在日本円での収入がなく、いただいたものは日本語教材や資料の購入にあてます。本当にありがとうございます。