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光る君へ17話。うつろいながら自然観察。

今回の注目はチョウです。鳥ではなく、蝶。バタフライ。
CGっぽくないので本物を飛ばしたのでしょうか。それとも、作り物?オープニングすぐにと、物語ラストにチョウが舞います。

それでは、今週も自然観察に出かけましょう!


ホオジロ、モズ:病明けのまひろのひなたぼっこ

ヒョウモンチョウ?:庭を飛んでいるチョウ

遠目からはそんな感じがする。あの花はなんでしょう?

花園の胡蝶をさへや下草に秋待つ虫はうとく見るらむ

源氏物語
胡蝶

ヒヨドリ:明子と俊賢「すっかり心を持っていかれておるな」

コオロギ:倫子「私の財もお使いください」
キリギリス:倫子「どこに泊まってたの?お許しを」

道長の嘘がバレバレで、倫子「お許しを」と言っている後ろで、その瞬間だけキリギリスが鳴いたのです。源氏物語にキリギリスが出てくるところを探して見たら、こちらがヒット。

明けにける光につきてぞ
壁の中のきりぎりす這ひ出でたまへる
思すらむことのいといとほしければ
かたみにものも言はれたまはず

源氏物語
総角

キリギリスは鳴くので「泣いている」だとすると、倫子の気持ちの表れでしょうか。かたみにものも言はれたまはず。は「互いに何も言うことができない」と言う意味らしいので、二人の心情にぴったりなのかもしれません。

ヒヨドリ、シジュウカラ:為時「大納言様と、どうなっておるのだ?」

ジジジ

ヒヨドリ、モズ:いと「あれは偽りでございます」

ギチギチギチ

コオロギ:道長「明日まひろの様子を見てきてくれ」

カワラヒワ:百舌彦がまひろの家にやってきた

チュリリ

ヒヨドリ:まひろ「誰なの?百舌彦?」

コオロギ:なぜあの人が非田院に?まさか7年前の約束?

手元に持ってるのは野菊?

ササゴイ:よっぱらい道隆

?:斉信「なぜ返歌をくれぬのだ?」

ぴよーーーーーぉ。

なんだ?猛禽?シカ?

キク:清少納言が手に持っている黄色い花

アオゲラ:斉信「俺をコケにするとはけしからん」

ピョー

🙆

ツミ:道隆「新しい元号は長徳がよろしいかと」

キィキィキィ

ウグイス、シジュウカラ:定子「父が病に倒れてから心細うございます」

カケス:道兼が道隆に会いに廊下を歩いている

おお!カケス&道兼が戻ってきた!

シジュウカラ、ウグイス:さわがまひろの家にやってきた

カラス:道隆「みこを産め」

ウグイス:ナレ「一条天皇は条件付きで内覧を出した」

クロツグミ、モンシロチョウ、ヤマブキ:道隆「まだ死ねない」

チョウとヤマブキを読んだ歌を源氏物語の中に見つけました!

昨日は音に泣きぬべくこそは
胡蝶にも誘はれなまし心ありて
八重山吹を隔てざりせば

源氏物語
胡蝶

しかし、この訳をなんど読んでも、このシーンにマッチしてるのかどうかはわかりません。
ちなみに、一緒に鳴いていた鳥はクロツグミだと思います。

こんなに野鳥を並べられてもわからんわって方へ

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まとめ

今回の自然観察が難しかったです!キリギリスにチョウ。詠まれている歌は見つかったものの、ドンピシャな情景とまではいかず。
もしかすると別の歌があるのかもしれません。これらがみなさまの発見の手掛かりになれば幸いです。そして、新しい解釈が見つかりましたらぜひおしえてくださいー!

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