見出し画像

日本最小のカラ類 ヒガラ

 日本で観察できるカラ類の中で、最も小さいのが、ヒガラです。

ヒガラ(2017/12/3)

 ヒガラを漢字で表すと「日雀」。名前の由来は、諸説あるようで、どの説もピンときません。昔から「ひがら」と呼ばれていたようで、 ヒンと鳴くカラ類なので「ひんから」と呼んでいたのが、「ひがら」になったという説があります。

 ヒガラは体長約11cm。背から尾は、青みのある灰色や黒っぽい色。頭は黒色。頬は白色。後頭部に白色の線。喉から胸が黒色。腹は黄味がある白っぽい色。翼に2本の白線があります。シジュウカラがネクタイのような黒い線があるのに対して、ヒガラは胸までで、ネクタイはありません。翼の白い線もシジュウカラが1本に対して、ヒガラは2本です。

シジュウカラと雰囲気は似ているがヒガラにはネクタイがない(2017/12/3)
真正面からのヒガラ。頭と喉から下が黒色。頬は白色(2017/12/3)
後ろからのヒガラ。後頭部に白い線(2017/12/3)

 また、ヒガラには冠羽があります。黒色の頭が、少し膨らんでいるので、厳つく見えます。カラ類の中で、最も小さいですが、冠羽からの印象か、一番小さいカラ類とは思えない印象です。

僅かながら冠羽が見えるヒガラ(2018/10/21)

 ヒガラは、山の中に生息しています。シジュウカラやヤマガラが、都市の公園で見られるのに対して、ヒガラは、山中の林や森林公園などで見られます。
 特に、針葉樹林を好み、マツ、ヒノキ、スギなどの木の実に飛びついて、食べている姿を見ます。

ヒノキの実を食べるヒガラ(2019/2/9)
ヒノキの実を食べるヒガラ(2021/1/10)
マツの木に現れたヒガラ(2015/5/1)

 ヒガラは、シジュウカラやヤマガラと混群を作ります。水場などで待っていると、シジュウカラやヤマガラに混じって、現れます。

水場に現れたヒガラ(2019/2/9)
水場に現れたヒガラ(2019/2/9)

 ヒガラの幼鳥にも出会いました。

ヒガラの幼鳥(2023/8/12)

 ヒガラは、こんな感じで観察しています。シジュウカラやヤマガラに比べると、観察できる機会は少ないのですが、よく現れてくれる山に行くと出会えます。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?