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コノハズクより大きい オオコノハズク

 オオコノハズクは、コノハズクより、少し大きいフクロウの仲間です。
 名前の通り、体長約20cmのコノハズクに対して、オオコノハズクは体長約24cmで、一回り大きいフクロウです。見た目は似ていて、同じフクロウ科ですが、種は異なります。外見上の大きな違いは、コノハズクの虹彩は黄色に対して、オオコノハズクは橙色です。

 オオコノハズクを漢字で表すと「大木葉木菟」。コノハズクの前に、大をつけた命名です。元々、木の葉のように小さいフクロウがいて、コノハズクと命名された後に、少し大きいコノハズクは、別の種だとわかって、オオコノハズクと命名されたのかも知れません。

 オオコノハズクとコノハズクの大きな違いは、留鳥か夏鳥の違いです。オオコノハズクは、1年中、日本に居る留鳥であるのに対して、コノハズクは、東南アジアで越冬して、春に日本に戻ってくる夏鳥です。

 オオコノハズクもコノハズクと同様に「八東ふるさとの森」で営巣しています。八東ふるさとの森のオオコノハズクは、コノハズクより少し早く巣立ちするような感じです。
 留鳥は、毎年、同じ相手とペアになることが多いので、同じ時期に繁殖地に現れても、コノハズクが日本に戻ってきて、ペアを確定させている間に営巣を開始するので、早く巣立ちするのではないかと思います。

 営巣中の様子は、コノハズクと同じような感じです。メスの親鳥が抱卵中は、オスの親鳥が巣箱近くで見守り、雛鳥が成長してくるとメスの親鳥も巣箱から出ます。
 八東ふるさとの森に現れるオオコノハズクは灰色の個体が多く、一方、コノハズクは褐色の個体が多いので、緑が生い茂る林の中では、オオコノハズクは見つけにくいという難点があります。

木の上の方にとまるオオコノハズク(2015/7/19)
巣箱を見守るオオコノハズクの親鳥(2018/7/11)
巣箱から顔を出すオオコノハズクの幼鳥(2019/7/13)
巣箱を見守るオオコノハズクの親鳥(2019/7/13)
夜中のオオコノハズクの親鳥(2016/6/25)
ネズミを捕まえてきたオオコノハズクの親鳥(2016/6/25)
食べ物を巣穴から与えるオオコノハズクの親鳥(2016/6/25)
巣箱から顔を出したオオコノハズクの幼鳥(2016/6/25)

 こんな感じで、オオコノハズクを観察しています。オオコノハズクは、地域によって、絶滅危惧種に指定されている貴重な野鳥ですが、観察できるということは、幸せなことです。

探鳥地名は、以下のいずれかに該当する場合、本文に場所を記載します。
・探鳥地が、野鳥の会ホームページなどに記載されて、広く知れ渡っている場合
・探鳥地が、野鳥観察を含めて自然観察を目的に作られた場所の場合
・探鳥場所自身が、ホームページなどで、野鳥が訪れることを公知している場合

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