kumacho_o
年間約40-50本の辺境映画ファン。ミニシアターで約2時間の逃避行をしています。欧州映画とアジア映画、最近インド沼はまりがち。古い映画感想はブログに→https://blog.goo.ne.jp/cho_o/e/6acb2b526db9c38be45171f12050639a
ミステリが好き! 自分の読後録と,心に刺さった読書感想をあつめています。三年半かけて「芥川賞ぜんぶ読む」,ひと月一冊は読んでるものの文字おこしが遅々として進まず...。
クリエイターさん達の学びと気づきを,集めています。
名前を変えたい。 22年前、是非を問いに初めて家庭裁判所の門をくぐった。 下の名前でなく、氏の方だ。 ことの経緯はこうだ。 戸籍のある日本人が戸籍のない外国人と婚姻するとき、姓はどうするか、役所で訊ねられる。 同一姓にしますか? 別姓にしますか? いずれ、家族が増えれば彼らにも関わってくる問題だ、簡単には決められない。別姓の場合は戸籍名はそのままで、配偶者◆◇と一行付け加えられるだけだ。 同一姓の友人 友人Rの夫は中華系マレーシア人 漢字名は「劉」だがパスポー
#関心領域 観た。2023年カンヌ映画祭・受賞以降ずっと心待ちにしてた。無関心がどれだけ恐ろしいか,先の見えない“真綿でやさしく”締められるような恐怖感だった。 映像は清らかで美しく,時折流れる煙とわずかに漏れるサイレンだけが,不穏さと惨状を思い出させる。棘が刺さった
「3」と言う数字が好きで、銭湯サウナが好き。(サウナとうたってる施設はほぼ八割男性向けだったりする) だから、月に3回銭湯へ通うルーティンを課している。 今月、ご近所銭湯の壁新聞で隣の区 の銭湯に「日本に3人しか存在しない、銭湯絵師によるペンキ絵 :見学無料」を読み、行かねば!と思いたった。 その前夜 X で『銭湯絵師ライブペインティング』とつぶやくと、兵庫県の友人Rも「面白そう...観てみたい」と言うので、当日迷わないようにお風呂セット持参し事前チェックに来てみると。な
“ベルリン天使の詩”同様,天使はやつれた中年男。ドーナツ40個食で自殺少年(糖尿病),ビル飛び降りアスリート,拳銃弾く女警官,絶望のライフコーチ。死後7日間を預かり,人生やり直し問う映画。人生は甘くないが,誰かにも大切な人はある。 ドーナツ..1個で充分甘い #人生の最初の日
天使の世界はモノクロで静か。人間界は饒舌で色彩過多な一方,肉体はもろく精神は悲しみに満ちている...天使がサーカス花形女性に恋をし,永遠の命を捨て下界に降りたつ物語...裏テーマは平和への祈り,と今回見てわかった。 モノクロで描く幻想と,カラー描く後半の現実,いずれも美しい叙情詩
上海ノアール堪能させてもらった。編集の妙,繰返す同シーンを右か左か,別視点からみるとこんなにも世界は変わるのか!政治内戦×日本軍台頭の歴史が動く陰で暗躍する漢たち。王一博の七変化すごい。脇の俳優陣も◎ 伏線パズルの穴が埋まり,人物相関図が予想どおりですっきりした #映画無名
第94回アカデミー賞発表(日本時間3月11日)翌日、主演女優と犬の名演技話題にそそられ『落下の解剖学』を観にいった。オスカーの主演女優賞は エマ・ストーンにさらわれ、脚本賞のみの受賞となったものの、カンヌ映画祭のパルムドールやもん、期待どおり秀作だった。 ザンドラ・ヒュラーがすご過ぎた。 プロローグ フランスの雪ふかい山荘に住んでいる、仲睦ましい一家 ...息子はどうやら視力にハンディキャップがあり、愛犬が彼の歩く前を誘導している、と人物と背景の紹介。 作家の妻は、学
ちょっと大阪もんが読みたくなり、図書館で検索したら、二〇世紀末の芥川賞:122回と123回の受賞者がまさに大阪出身の作者だった。 きれぎれ 投身自⚫︎ の幻影からはじまり、焼そばをケダモノのような格好で食うランパブ出身の妻、画家の友人への妬み、事故死の友人への憐憫など、腐敗と劣等感と嫉妬と軽蔑にまみれた 俺いや僕の、破天荒な日常がヘドロのようにあふれ出た文章。 あーあ。もう。めんどくさいわね。むかつくぅ。おうやるのか、こら。うるせぇんだよ。きぃー。わぁやめろやめろ。うわっ
新装オープンした、ミニシアター:テアトル梅田(元シネ・リーブル梅田)にて、二本立て自主興行。 15年程前、梅田スカイビルのご近所で働いてた時期、自分好みのマイナーな映画がかかると仕事上がりによく観に行ったものだ。 改装後はカフェスペースも生まれ変わり、緑のガーデン見下ろしながらの珈琲タイムもまったりくつろげる。いま大阪で最旬デート処かもしれない。 メメント この映画は相方とビデオを借りてきて二人で深夜に観た。10分前の記憶すらできない記憶障害の主人公レナードは名前と顔と行
クスリと音楽とセックスと友情.リアルと妄想がハモって,恐怖と多幸があふれ出る.クレイジーとわかってても救いようなく堕ちていく毎日. スコットランドいち不衛生な〇〇の映像あとにperfect days ♪流れるって不思議な因縁⁈ 破壊的にイッテる映画.30年間未見を軽く後悔
#英国式庭園殺人事件 えぇ? こんなラスト⁈ 唖然!ミステリー好きの自分としては真犯人が語られず闇で,まったく共感できんかった 。謎解き視線で観るのでなく映像美に酔いしびれなさい,と言うことか。中世貴族の白い衣装が陰影美しく,庭園,原画,音楽,すべてぜいたくの極み だった。
クモガタ・サダノリって知ってる? 20代の頃、使い道が謎だったクモガタ・サダノリこと『雲形定規』。彼の存在をすっかり忘れてたが、この小説中に二度も登場し、しかも1度目は主人公が私と同じく、変な形、何に使うものだろうと不思議がっていた。 サダノリ、元気だった? 彼の名を思い出させてくれて、ありがとう。 ※以下ネタバレを含むため、未読の方はご注意ください。 結婚するかもしれない、と慎に告げたのは、自力でタイヤ交換できるし、車は猛スピードでかっ飛ばす、むかし漫画家を目指した、シ
アキ 監督の #過去のない男 暴漢に襲われて記憶喪失で一文なしという 辛苦の連鎖だけどなぜかクスッと笑える アキ監督の世界観。恋に落ちた女性はお堅い仕事だが徐々に音楽で繋がっていく..そのピカイチ選曲にバンザイ♪ 記憶を取り戻し別離を乗り越えた先の希望が大人っぽくて好き
#デューン砂の惑星Ⅱ シャラメはじめ贅沢な俳優陣、壮大な物語と美しい映像美。Ⅱは『マトリックスⅡ』思い起こしたが,映画館できちんと観て良かった。とくにゼンダイヤが最後に砂虫で滑走するシーンかっこ良かった。 皇帝は,妹は,どっち側?続きが気になる. #DUNE
家族は痛い。聞かれたくも触れられたくもない。一方,汚れたアカをほじくり出して臭いごと差出してみたり。崩壊家族が映画撮影に再会するが,それぞれ役割を演じる中, チクリと刺さった棘がぬけない,そんな物語。 私的な断片さらけ出す著者,苦手だが避けられない。116回 芥川賞 41/113
大学サークルの先輩と草むしりをしながら,とりとめないよもやま話。30代男女の再会だが,どきどき展開はなく,哲学やイルカ知能についてビール片手に語り合う。いいなぁこんな関係。たった数時間の濃密な時間,なんでもない日常こそ貴重なんだな。133回 40/113冊 #この人の閾(いき