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何もかも失ったとしても、生きていく上で大事にしたい3つの気持ち

何かを得ていくこともあれば、失っていくこともあります。
動けなくなったり、喋れなくなったり、自分の家に帰れなくなったり。
医療を通して、そのような方々とたくさん関わらせて頂きました。

その中で、教えてもらった生きていく上で大事にしたい3つの気持ちについて説明します。


1. ありのままの自分を大切にする気持ち

ありのままの自分って何?と、自分探しの旅に出てしまいそうですが
気づいていないだけで、今のあなたの中にあります。

言うなればそれは、「衣が真っ黒な激ウマ唐揚げ」の僕、です。
僕という個人を唐揚げにたとえると、友人から見た病後の僕は衣が真っ黒だったり、ひどいにおいがして、とても他人が食べたいとは思えない唐揚げ大たでしょう。けれどそんなに異様な衣に見えたとしても、その中身には激ウマのスパイスや調味料で漬け込まれた「病前通りの僕という熟成唐揚げ肉」がきちんと残っていたのです。

脳コワさん支援ガイド|鈴木大介

どれだけ頑張っても、成果が出なかったり、失敗したり、役に立てなかったりすることが必ずあります。

例えば病気や怪我をしてしまうと、状況が一変します。
仕事が出来なくなったり、支援がないと生活できない状態になることもあります。生きていくので精一杯な状況です。

たとえそうだとしても、
ありのままの自分は、いつでもここにある
そう考えることで、また立ち直ることができるのだと
出会った患者さんの生き方から学びました。

自分は大切な存在だと思う2つの気持ち(自尊感情)について

ありのままの自分|基本的自尊感情
自分自身を丸ごとそのまま受け入れて、生きていていいのだという気持ち
人と人が寄り添う関係に心が生まれ、同じものを同じように感じる共有体験をすることで育まれていく感情。共有体験を繰り返すことで、和紙を一枚一枚積み重ねていくように、ありのままの自分は厚みを増していく。

すごい自分|社会的自尊感情
こんなことができる、あんなことができる、そういう自分が誰かの役に立っている、今度もやれるぞ!という感情。褒められたり感謝されることで育っていく感情。ただしいつでも上手くいくわけではないため、しぼんでしまう可能性があり不安定。

ありのままの自分:大人の自己肯定感を育てる|近藤卓

2. そばにいる人を信じて頼る気持ち

私たちは、自立しているようで、実際は一人では生きていません。
必ず、他者とのつながりの中で、助け合いながら生きています。
一人ができることには限りがあるのです。

頭脳明晰で、成績優秀だとしても。
精神的にも身体的にも健康でも。
今生きている時点で、必ず誰かが助けてくれています。

もし、自分一人ではできないこと、うまくいかないことがあったら
できない自分を責めたり、体を壊すまで頑張りすぎず
そばにいる人を信じて頼ってもいいんだ!と学びました。

助けられていることに気づいていない

・人に頼ることは自分にとってマイナスだ
・何でも自分でやれる
・自分は自立している
・私が指示を出しているおかげでうまく回ってるんだ

本当にそうでしょうか?


自分の実績を振り返れば、そう思えるかもしれません。
でも、それを可能にしている人たちのことも考えてみてはどうでしょうか。

食事
・自分が今食べている食事を料理してくれた人
・食材を調達した人
・それを育てた人
・健康に配慮して献立を考えた人

食事を平気でマズイと言っていませんか?

医療
・何があっても大丈夫なように、真夜中も救急の体制を維持している人
・家族が入院している間、その人を支えるために昼夜問わず働いている人
・きつくあたられても、理解してくれる人
・あなたの医療費の大部分を負担している人

言う通りにならないことに腹を立てて、要求ばかりしていないですか?

3. 助けてもらっていることに感謝する気持ち

「いやいや、お金を払っているのだから当たり前でしょう」という意見もあるかもしれません。

確かに、お金を支払う見返りとして助けてもらうこともあるかもしれません。

しかし、お金には反映されていない価値も受け取っているのではないかと思います。

おそらく想像ですが、どんな仕事であれ、担当している方の「思い」であったり「熱意」であったり、「目に見えない配慮」や「工夫」があるのではないかと思います。仕事じゃない時に一生懸命考えているかもしれません。

測れるもの、目に見えることが全てだとは限りません。

だから、私は誰かに助けられていることに感謝して生きる人生を選びたいと思います。

病院の場合

ただ体を綺麗にするだけで良いなら、いきなり服を脱がされて、
体をゴシゴシ洗って、また服を着せられて、ベッドに転がされる。
そういった流れでも出来てしまいます。

でも実際は、優しく声をかけてもらいながら、
プライバシーにも配慮した形でケアが行われます。
それと同時に全身に異常がないか観察してもらえます。




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