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「気づきが大事」と書いてるからといって聖人ではないんです。

私は、サイトマップに「気づきは宝物」と名付けています。

本当にそうだと思うからです。

何回見返しても、これ以外は出てきません。


ですが、常に宝物を大事に出来ているかというと

現実はそうではありません。

全く違う行動をとってしまうこともあります。


先日、娘と大げんかすることがありました。


きっかけは、子供達がやっているマインクラフトというゲームです。

通称マイクラは、ブロックを壊したり積み上げて

自由に世界を作ることが出来る有名なゲームです。

毎日ゲームをしないように、出来る日と制限時間を設けています。


この日も、最初は兄弟仲良くゲームをしていたのですが

弟がふざけてお姉ちゃんの作ったものを壊してしまったのです。

それに腹を立てたお姉ちゃんは

怒鳴り散らしながらゲームをやり始めました。


そのうち終わるかな?と思いつつ見ていましたが

ゲーム内での闘争では収まらず

予想通り、現実世界での闘争に発展です。


静かな空間は一変し、家の中に罵声が響きます。


この時までは

”少し時間が経てば、怒りも通り過ぎるかな?”

と甘くみていました。


怒りは全く収まる気配はなく

お姉ちゃんの怒りはヒートアップしていきます。

弟が案外ケロッとしているのが気にくわないのか

お姉ちゃんだけが攻撃的になっていきます。


罵声が私に向けられたものではないとしても

私にもダメージを与えていくのが分かりました。

忍耐ゲージはだんだんゼロに近づきます。


そして

プツンと何かが切れてしまい

ついに娘に怒りの言葉をぶつけてしまいました。


こうなったら言い合いです。

小学生にもなると扱える言葉も増え

これでもかというくらいの罵声を浴びせられます。

これ以上怒りをぶつけてもきりがないと思って黙ったら


「聞いてるの!聞いてないよね!」

「おーい!聞いて!」

さらにうるさくなりました。


そのやり取りを1時間くらい続けた後に

我慢できなくなった私は


「そんなに嫌ならどうぞお家から出ていきなさい!」


ついに言葉の暴力を使ってしまいました。

本当はそんなこと、思ってもいないのに

この状況を逃げるために使ったのです。


一回、使ってしまうと

まるでブレーキが外れたかのように

次々と我慢していた言葉を口に出してしまいます。

今思うと実に恥ずかしいことです。


それからやっと

大声を出すことに疲れ果てたのか

娘は床に寝そべって静かになりました。


でも、その日寝るまでの間

そして次の日起きてからも

私はこの出来事のことを考え続けました。


言葉の暴力は使うべきでなかったと


なぜ考え込んでしまったかというと

過去に本で読んでハッとした気づき

確かにそうだなと思った気づき

大事だと思う気づきが思い出されたからです。


「ところが、ていねいに説明するのが面倒くさい。論理的に説明するのも面倒くさい。反論されたら面倒くさい。自分の気持ちをことばにすること自体面倒くさい。そこに時間や手間をかけることも面倒くさい——。そういう様々な面倒くささにぶつかったとき、『暴力』という一発逆転の手段が浮かんでくる。暴力に訴えて仕舞えば、それだけで相手を屈服させることができるからね」

さみしい夜にはペンを持て|古賀 史健


以前にそれが大事だと思ったにもかかわらず

自分は現実の世界で、むしろダメな行動をしてしまったのです。


恥ずかしさのあまり居ても立っても居られない感覚です。

娘には申し訳ないことをしたな…

心に傷が残ったかもしれない…

そう思い、次の日の夜に娘に謝ることにしました。


娘はいつも通りの笑顔です。

昨日のことがなかったかのように普通です。


ですが正直に

お父さんは間違ったことを言ってしまったこと

思ってもないことを、ひどい言葉で言ってしまったこと

心に嘘をついてしまったことを謝りました。


それを聞いた娘は

「寂しかった」と、泣き出しました。

「怒るのは良くないけど、どうしたらいいかわからなくなった」

「お父さん私に教えて欲しい」

娘は本当にどうしたらいいか分からなかったのだと

初めて理解しました。


何から教えればいいかわからなかったので

とりあえず、今回間違いに気づくきっかけとなった本を

一緒に読みました。


その後も、絵が気に入ったのか

本のデザインに似ているお気に入りのノートに

お気に入りのペンで絵を真似して描いたり

お気に入りの言葉を抜き書きしたりしています。



何が大事か分かっているなら

間違う前に、気づいたり

大事な方を選択できて、当然だと思うかもしれません。


でも、大事だと思っていても

失敗することだってあります。

気づきで急に完璧になれるわけじゃありません。


でも、気づきは

そんな自分にも優しいのです。


間違った方向に行こうとした時も

間違った方向に行ってしまった後も

次に進むべき方向を教えてくれます。


今回は、本の中の気づきに助けてもらいました。

言葉にして伝えてくださって

ありがとうございます。










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