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一度出会ってしまったら、もう出会う前の状態には戻れない

ふと、当たり前のことではあるんだけど、
強烈な事実として自分の脳天を貫くことがある。


そのうちの1つが、例えば人との出会い。
「出会う」という行為。
それにまつわるあれこれ。


生きていると、人に会いたくなくても出会ってしまう。

そこから交流を深めたり、
もしくは一度会ったきりでそれ以降は全然会わなかったり。


色々なパターンはあるけど、
僕らは人との出会いの中でたしかに生きている。

僕も当然、その中の一人である。

で、例えばAさんという人間と何かのタイミングで会うとする。

お互いが相手を認識する。

それ以降、どこかで会ったときに、
「Aさん!どうも〜」という反応になる。

出会っていなかったら街中で会っても無視するのに、
出会ったことで、それが無くなる。

存在に対して急に意味を持ち始める。

「他人」ではあるけど、「知り合い」になるということだ。


そう考え時に、
一度出会ってしまったらもう出会う前の状態には戻れない、
という不可逆性に気づく。

その瞬間、ふたりの物語は始まってしまうので。



東京で、たまに顔を出すバーがある。

本当にたまになので、
数か月に一回という頻度だが、
そこに行くと知り合いがいたりいなかったりする。


知り合いがいたら、
久々だねぇ、元気だった?という会話が始まる。

初めまして、からの会話は始まらない。

もうふたりは出会ってしまっているのだから。


そう思うと、出会うタイミングや瞬間も大事で、
今はまだ出会わない方がいい人、
というのも存在する気がしている。

それによって二人の関係は始まってしまうし、
初回の印象というのは強く記憶に残る。


出会う前の状態には戻れないからこそ、
あえて今は出会わない、という選択。

正解か不正解かはわからないけど、
少なくとも僕には、今、そういう人が数名いる。

本当は会いたいけど、今じゃないな、という人。

物語をまだ始めずに、もうちょっと、準備が整うのを待っている。


でも、そんなことをしてるうちに
一瞬で時間が過ぎ去り、チャンスもすり減り、
気づいたら終わってしまうのが人生なのかもしれない。


出会うのも勇気がいる行為だ。

タイミングも大事だが、明確に、確実に、
勇気を持って出会っていきたい。


−ブログやメルマガに書くまでもない話
(by 20代起業家)

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