二次創作(FA含む)をSNSで公表することについて

ここ数ヶ月、ずっと考えていたことなんですが、やっぱり物語が佳境に入ってきた現状、この辺をちゃんと考えないわけにはいかないだろう、という結論に達したので、そのノートをば。

古い方はご存知でしょうが、この沼で、かつて、タグ論争がありました。その時に、私が書いた記事がコレです。

この時には、私は、どちらかというとコンテンツ提供側の立場に立って、別にタグつけてもいいんじゃない? という結論にしました。
なので、今回、むしろコンテンツ提供側の立場に立たない論を展開することは、「てめぇコウモリかよ!」の謗りは免れないだろう、と思います

実のところ、あの時点では、私は持論が間違っていたとは思っていません。あの時点では、です。
しかし、状況は変わります。今現在、物語がついに大詰めになっている事実、そして、コンテンツを提供する企業と、作家との間に大きな意志の齟齬が生じることがある、という事例が、某作家さんの事例によって明るみに出た以上、かつての持論だけを展開していてよいわけではない、と、考えるに至りました。

最初に明記しておきますが、これは、あくまで、私はこう思う、という話であって、他の二次作家さん、FA作家さんもそうすべきだ、というものでは決してありません。なぜなら、この問題に対する本当の答えは、原作者以外にはわからない話であって、殆どの場合、その本当の気持ちを、原作者が公表することはないからです。
ただ、以前、コンテンツ提供側の立場にたった記事を公表した以上、もう一つの立場に立った記事も公開しておかねば、バランスが悪いだろう、と思うので、敢えて公開しました。

さらに言えば、これは、ある作家のファンが、その作品への愛ゆえにSNSに二次創作またはFAを上げる、ということがどういう意味を持ち得るか、ということを考える記事であって、表現の自由とか、作家の権利はそこまで強くない、とか、そういう議論の火種として上げているわけではありません。法律的な権利だけを考えれば、私の結論は既に以前の記事で出ていますので、その点については、再度ここで議論するつもりはありません。というわけで、そういう議論がしたい方の乱入はご遠慮ください。

というわけで、目次。


1)二次創作(ファンアート含む)は著作権のうちの翻訳権の侵害になるおそれがある

何をいいたいのか、というと、実は一点だけです。

「二次創作やファンアートは、著作権の観点からすれば、グレーではなく、基本的にはアウトである(翻訳権の侵害)」
※ただし、全てのケースが翻訳権の侵害にあたるわけではないかもしれない。これについては4)で後述。

とはいえ、著作権法的にアウトになるのは、権利者がダメだと明言したときだけです。見出しで「おそれがある」としたのは、それが理由です。
それは、著作権が財産権であって、ほとんどの場合その罪が親告罪であることに起因します。つまり、権利者がダメと言わない限り、罪は成立しない(※)。
(それゆえに、第三者が一般論を当てはめてパクりだなんだと云々することもできないわけですね。)

で、現状は、まさにソレなわけですね。
権利者側が、FAにしても、その他の二次創作にしても、禁止していない。
原作者の原画を用いたグッズや、原画の非公式な拡散について、再三禁止を申し渡しているのに、二次創作やファンアートについては全く触れていないということは、現在は黙認状態である、と判断して差し支えないと(私は)思います。

※2018年に著作権に関して非親告罪化規定が加わりましたが、これが適用されるのは非常に特殊なケース、現状ではほぼほぼ海賊版を売り捌く行為に限定されるので、ここでは取り上げません。

2)著作権とは、原作者に不利益を産まないための権利だけど…

で。
じゃあこれが、本当に原作者の意志なのか? というのが、今回のお話です。

原作者の意思が、コンテンツ提供者(この場合出版社でしょうが)の意思と一致している場合はまったく問題ないわけですが、そこのところは、確かめようがないわけですよ。

著作権が財産権であるために、原作者の「不利益」は、ほぼほぼ金銭的な問題に絞られる、という特徴があります。一応、著作者人格権に所属する三つの権利(公表権、氏名表示権、同一性保持権)だけは、金銭に関係なく保護されますが、じゃあ原作者が著作権侵害を受けたせいで精神的に被った被害についてはどうするのか、という問題については、まったく考慮されないわけではないけれど、それ単一での起訴は難しいわけですね。財産権だから。
(あまりにもひどい替え歌などで、原作者のイメージをひどく損ねる、などの場合は起訴できるかも)

3)著作者の希望と、コンテンツ提供者の方針は、食い違うことがある

このことは、昔からある問題ではありますが、先に起きた漫画家の芦原さんの事例で、一般の方々にも広く周知されたと思います。
私自身、大学の講義で驚いたことがあります。それは、イラストレータは、契約時に、著作者人格権を行使しないことを(暗に)契約の条件にされているということ、それは業界内での暗黙の了解である、という話です。
暗黙の了解なので、契約書などに明記されることは稀かもしれません。
ただ、口頭では明確に行使しないでください、と言われることもあるし、行使しようとすれば仕事を干される、などの圧力によって起きることもある模様。

これは大変なことで、著作者人格権というのは、財産権のように譲ることもできない、作家がクリエイターとしての尊厳を保つための一番大事な権利なんです。
でも、それを、契約の代償として、放棄させられるわけです。
これを飲んだ作家は、たとえば、自分のキャラクターデザインを他の絵師が描いて、それをあたかも自分が描いた絵であるように©️マークつけて商品化されても文句が言えないんです。氏名表示権と同一性保持権の行使を放棄させられているから。契約書次第では、その分のライセンス料は入ってこない可能性もあり得る。他の絵師が真似て描いたならその絵に関する著作権は他の絵師が持っているわけなので、コンテンツ提供側が二重にライセンス料を払うのを嫌がれば、当然そういうことはあり得ます。

もうひとつ重要なことは、日本の著作権法では、こういった取り決めを文章で残す義務がないんです。つまり、口約束でも、「いいですよ」と言ってしまったら、そういうことになる。芦原さんの事例が、全て口約束だったことが問題になっていましたが、著作権法に照らし合わせれば、それは違法ではありません。(とはいえ、それ故にあのような悲劇につながってしまったとも言えるので、今後は色々変わっていって欲しいと思いますが)

ただこれは、コンテンツ提供側としては、ぶっちゃけ確保しておきたい権利でもあるんですね。これがないと、たとえばアニメ化なんてのは、もう権利書の山に埋もれることになってしまう。だって、関わったアニメータの数だけ、原作者が許諾を出さなければならなくなってしまうから。
ゲームのキャラデザなんかもそうですね。そこのところ、いちいち反応していたら、原作者本人も、権利関係の仕事で手一杯で自分の連載が続けられなくなってしまう。

出版社の存在意義は、原作者の原作を世の中に広めて、より多くの利益を産むことです。
それを求めないなら、原作者は同人誌を自分で作ればいいわけで、その点は完全に、出版社はビジネスとして割り切っています。
だから、暗黙の了解として、ウチと契約するなら、ウチとしては、あなたの作品を、色々な方法で売り出す最大限の努力をしますから、その代償として、著作者人格権は行使しない、と約束してください、ということになるわけです。
(ちなみに財産権の部分は、殆どの場合、原作者が出版社に委託している状況だろうと思われます。だから最初に出版社が著作権料を受け取り、その中から手数料を差し引いて原作者に分配する、という形ではないかと。この部分は、委託または譲渡が可能な権利なので、そういうことが可能なわけです)

とはいえ、たとえばアニメ化やドラマ化のようなケースでは、そのアニメやドラマに関わる製作者全員に、映像が公開されるまでの間、期間限定で、著作者人格権を行使しません、とかなんとか最初に書類をつくればいい話ですよね。
それなのに、契約時にウチと契約する限り著作者人格権は行使しないでくださいよ、と迫るのは、特に著作権が作家の権利として定着してきた現代においては、コンテンツ提供側に都合がよすぎる条件である、と私は思います。
しかし、残念ながら、現状、日本では音楽以外の分野では非常に原作者の立場が弱いので、その因襲が抜けていない、ということなんでしょう。

というわけで、原作者の希望は、かならずしも、コンテンツ提供者(出版社)の希望とは一致しないこともある、しかも原作者は、立場上、それについては一切コメントできないことがある、ということは、頭に入れておく必要があると思います。

4)金銭問題以外の二次創作における問題

というわけで、二次創作に絡む金銭問題については、ある意味、わりと簡単なんですね。
それは、出版社が、ある程度明確なガイドラインをひいて、それに違反するものについては、作家に代わって対応をとってくれるからです(まともな出版社なら)。
そして、二次創作が出版社から黙認されているということは、金銭的な問題だけを言えば、出版社が、二次創作を、苦労しなくても勝手に利益を産んでくれる広報の一つだとみなしている、ということでもあるのかと思います。
だから、出版社の立場に立てば、二次創作もFAも、まぁそこそこ好きにやってください、ということもあり得ると思うんですよ。
過去の記事で私が結論した通り。


では、二次創作(FA含む)における金銭以外の問題はどうなのか? というのが、この記事で議論したい内容です。
本来、著作権法とは、原作者が不利益を被らないよう、原作者を守るための法律であったはずです。
じゃあ、はたして、二次創作が、金銭面以外においても、原作者にとっての不利益にならないと、本当に言い切れるのか

で、日本に戻っている間に、この話は数人のフォロイー様とさせていただいたのですが、そのときの反応がさまざまで非常に勉強になりました。
原作者は、ファンが何を描こう(書こう)が気にしないだろうし、そこを超えてくる力量をお持ちだ、という方もいる。
一方で、設定がカブってしまったら、もう書きたくなくなる、という人もいる。(実は私もそうです)

おそらく、どちらもアリだし、もっといえば、一人の原作者が、その両方を胸中に抱えていることもあると思います。

私のような素人の意見などまったく参考にはならないでしょうが、自分の中に、他人の意見など気にしない、という自分がいる一方で、他人の素晴らしい作品を見てしまったら、もうそれに類するものは書けない(描けない)と思う自分もいる。
気にしない、といいながら、後者の強い拒否感に打ち勝って、すでに構想がカブっていると知った後で、自分の最初の構想を形にできたことは一度もありません。
他人様のキャラを借りてやるのが二次創作なんだから、その部分は非常に矛盾してるんですけど、どうしようもない感情としてあります。

勿論、プロの作家はそんなことを言っていたら何もできないでしょうから、敢えてSNSなど見ない、だから結果としてカブっても気にしない、という事例はあると思います。
でも、「気にしない」と「気にならない」は違う、と私は個人的に思っています。
気にしていたらキリがないから気にしない、は意思です。
一方で、見てしまった瞬間に「ああ、先にやられてしまった、自分がやりたいと思って、心の中で温めてきた構図だったのに」は、多分、創作をする人間なら、殆どの人が意思の力と関係なく湧き上がってきてしまう感情なんじゃないか、という気がします。

しかも、たとえ本人が知らなくても、読者はかならずしもそうではないかもしれない。
偶然構図がカブってしまったときに、先にファンが描いたFAなり漫画なりを見てしまっていたら、感動が薄れる、ということも、ないとは言い切れないわけですよね。
「あ、これ、前にもFAで見たことがある! でもできたら、何の先入観もない、まっさらな状態で見たかった」って思うかもしれない。
特に話の筋に絡むような構図で、作者が読者の驚きを狙っていたようなものであれば、その可能性もあると思うんですね。
勿論、まったく気にしない、という方もいるでしょうが。

そして、この問題において、一番厄介なのは、作家が一人であるのに対して、二次創作やFAを描きたい(書きたい)人間は複数だということです。
いくら類稀な想像力をもつ原作者でも、その全ての予想を裏切る何かを持ってくるのは並大抵の努力では済まないし、もっといえば、今は書く気がなくても、将来はそこにもっていくつもりだった、でも先に読者にやられてしまって、狙っていた効果が薄れてしまった、ってこともあるかもしれないわけですよ。

でもって。
さらに難しいのは、冒頭で二次創作もFAも著作権的には翻訳権の侵害である、という話をしたわけですが、実は、1)で注釈したとおり、これが適用されないケースもあると思うんですよ。
私は著作権の専門家ではないので、断言はできませんが、学んだことを総合すると、そういう結論にならざるを得ないんですね。
それは、「未来予想」のケースです。
未来予想、というとプロットかと思うかもしれませんが、一枚絵で、将来こうなってくれたらいいな、と言うような希望的なFAも同様
ですね。

なぜこれらが翻訳権侵害にならない(と思われる)かというと、著作権というのは、アイデアや設定には発生しないからです。
だから、作者の頭の中にまだあるだけの構図やプロットに対しては、なんの保護も働かない。
そして、商標登録していない限り、キャラ設定にも、キャラの名前にも著作権は及びません。だから、キャラの名前や設定を借りたからといって、それだけでは著作権侵害にはならない。
キャラの外見的特徴を全て真似たら(まさにFAなんかはそうですが)、それは作家の独自のアイデアを無断で借用したということにできるんですが、そうであったとしても、それはあくまで絵柄に対しての無断複製という複製権の侵害がなされた、というだけの話であって、まだ実現していない構図やプロットに関しては、なんの制限もできないんですね。

だから、自分のキャラを使って、誰かに話の続きを書かれてしまって、それがたまたま自分がこれから描こうとしているプロットや構図と丸かぶりしていても、何も言えないんですよ。先に発表した方が、オリジナルになっちゃう。
むしろ、FAの方がオリジナルになってしまうから、あまりに似ていると、逆に、原作者の方が著作権の複製権の侵害をとられるおそれがあるわけですね。もしそれを知っていて似せてしまったら。
(見ていなければ大丈夫です。故意ではなく類似してしまった場合には、複製とは見做さない、ということになっているので。だから、多分、最近の漫画家さんは、SNSは発信はするけど、FAや二次創作は表示しないようにして見ない、という方も多いんじゃないかと思います。どこで地雷を踏んでしまうかわからないから。)

原作者が出版社が、二次創作やFAについて、否定的な声を上げにくい理由のひとつがこれだと思います。
これが、いわゆるナマモノ(現在生きている実在の人物をネタにしたもの)ジャンルなら、肖像権の侵害ということで多少制限できるはずなんですが、実在しないキャラにはそういう保護は働かない。
そうなると、原作者にできるのは、あくまで私のキャラを使って二次創作をしないでください、というお願いレベルであって、読者の方は、それを聞き入れなければならない理由はない、ということになっちゃうわけですよ、こと翻訳権の問題に限っていえば。
実際には、原作者が声を上げれば、二次創作するようなファンは、十中八九従うと思うけれども。

しかし、たとえそうであっても、3)に述べたような事情で、原作者がその声を上げられない、ということは、十分にあり得る。もっというと、契約次第では、財産権である翻訳権を出版社に委託する契約になっていたりすると、もはや、出版社がOKと言ったら、原作者が嫌だと思っていてもそれに反対できない、ということもあるわけです。


というわけで、最初の疑問に戻るわけです。

じゃあ、ファンは、自分の「好き」を表したい、という情熱だけで、そういう負担を、もしかしたら原作者にかけてしまっているかもしれない、ということを、全く気にしなくてもいいのか?

これは、正直、答えのでない問いだと思います。
なぜなら、それは、原作者一人一人が違う答えをお持ちだろうから。
一つの指標は、コンテンツ提供側が、明確に二次創作を禁止していないということは、それでもう全く筆が進まなくなるほど原作者が追い込まれている状況にはない、ということであって、それだったら別に構わないんじゃない? という見方もできる。
作家という職業についた以上、これはもう必然的に受け入れなければならない試練だ、と。
私の過去の記事は、その立場に立ったものでした。

しかし、原作がもう大詰めに入ってきたことを考えると、かならずしもそう言い切れなくなってきた自分がいます……。
おそらく話の筋は、もう終わりまでかなり細かく決まっていて、たとえ構図被りや設定被りを見てしまったとしても、もはや変更が難しい段階にきてしまっていると思われる。
そうなると、自分が二番煎じになることを知っていて、その路線を続けなければならない、ということもあり得ると思う。
意思の方は、気にしない、と思っているかもしれないけど、心の方がそれに何を感じるかはわかりません。
私は、自分自身が、設定被りや構図被りとわかってしまったら、もう書く(描く気)ゼロになるので、よけいにその部分を気にしてしまうのかもしれませんが、それは相当に辛いだろう、と思ってしまうわけですね。
あるいは、先に読者にやられてしまって、そっちの印象が先に読者の心に植え付けられてしまっている状態は、非常に残念だろう、とも思ってしまう。
だって、その一枚のシーンを描きたいがために、何年もずっと頑張ってきた、ってこともあるかもしれないから。
(オマージュは別。これは原作者が先に描いているのだから、もはや未来に設定被りが起きることはほぼないと思われるので、むしろ安全だと思われる。あと模写も、そういう観点からするとむしろ安全なんですよね。著作権の中の複製権に抵触する、と言う意味では一番危ないんですが。)

5)古くて新しい問題

実のところ、こんな話は、今日昨日に始まったことではなく、ウン10年前から存在していた問題です。
しかし、ウン10年前と、現在との明白な違いが、2点あります。

第一に、コンテンツ提供側が、二次創作やFAを、勝手にファンが広報してくれる金を産む装置だ、と認めてしまったこと。
これにより、二次創作をやる人間が、かつては強く意識していた原作者に対する遠慮がすっ飛んでしまい、他人の絵柄を借りてイイネを稼ぐことに後ろめたさを感じなくなっている現状があることは否めません。
(良いか悪いかは別にして。これを良しとするかどうかは、原作者にしかわからない話なので。)

第二に、イベントで紙の本を数百冊売るよりも、格段に拡散力の大きいSNSが、二次創作の表舞台になってしまったこと。

その昔、二次創作が本の形で配布されていた頃には、そういう心配をする必要は、ある意味それほどなかったわけですよ。
よほどの大手でない限り、印刷したって精々数百冊。
しかも、それが売り切れたら、もう誰の目に触れることもないから、期間限定の影響力しかなかった。
数百人の目に触れるくらいなら、何十万もファンがついている作家の創作活動の邪魔になることは、ほぼ皆無といってよかったわけです。
でも、今は、SNSで、不特定多数の人間に、ものすごい勢いで拡散してしまう上に、相当過去に投げたものまで、簡単に発掘されてしまう。

で、そういう可能性まで含めて考えたときに、昨今のSNSというのは本当に色々な意味で危険だ、ということを改めて感じました。
何が危ないって、そういう「地雷」みたいなものが嫌なら自分が避ければいいわけですが、SNSというのは根本的に地雷避けが難しい媒体であるわけですよ。
だって、見ようと意図してアクセスしているわけではない人間にまで見せて、影響力を広げよう、という媒体なんだから。
薄い本は、普通はお金を払わないと見られないものだから、そういう意味で、敷居の高さがまったく違う。

技術のあるアマチュア作家が無料で作品を公開してしまう現在、プロの作家がそれに対してどういう困難を感じているか、という問題は、近年のAIの発展によって、もはやクリエイターという職業自体が危うくなるかもしれないところまできています。
残念ながら、殆どのクリエイターは、近い将来廃業せざるを得ないかもしれず、それは自然淘汰の一部なのかもしれません。

しかし、二次創作の場合は、ただただ上手いアマチュアに潰される、というだけの話ではなく、自分が丹精込めて育てたキャラを勝手に借用されて、好き勝手やられちゃう、という話なわけですよ……。
魅力的なキャラを作るところが、一番難しい、といっても過言ではないのに!
そこのところは、やはり、たんに「上手い素人なんて他にもいるじゃん」と一括りにできない問題だという気がするのですね。

勿論、SNSも、拡散力にかなり差があるので、全てが危険とはいいませんが、Xみたいなものは殆ど暴力的に見たくないものもねじ込んでくる媒体なので、ものすごく危険だ、という印象があります。

じゃあ、地雷踏みたくないならもうSNSなんかやらなきゃいいじゃん、という話もありますが、誰もがFAや二次創作を見るためにSNSをやっているわけではないわけで。
そして、何よりも、最初の問題にブチあたるわけですよ……。
つまり、二次創作もFAも、まあ、根本的には著作権侵害ですよ、と。
そういうコンテンツのために、なぜ、何もしていない一般人がSNSを遠慮せねばならんのか? というのは、どうも納得いかない話だ、と、私なんぞは思うわけですね。

6)今後について

散々二次創作やらFAやらを垂れ流している人間が、今更何をいっとるんじゃ、というのは、重々理解しています。
じゃあ、二次創作やめるんかい、と言われたら、やめられないんですね、これが(苦笑)。
原作者様からやめてください、と言われたら泣く泣く諦めますが、そこまで言われないんだったら、もうちょっとコッソリやるようにしますから、どうぞお許しください😭て縋ってしまう、ヘタレな自分がいるわけですよ(苦笑)。

ただ、その公表の仕方はもう少し考えた方がいいだろう、とは思っていて、やっぱり嫌でも目に飛び込んできてしまうファンアート系は、今後は、基本Xでじかに流すのはやめようと思います。pixivやdiscordへのリンクを貼るとか。(まぁpixivはガチでそっち系が見たい人しかアクセスしないでしょうから、そこは自己責任で見てもらう、ということで。discordも会議室なので、自分でスレッドをクリックしない限り見えない、ということで、このへんはそこそこアングラな活動とみなしてもいいかな、と。)
夜カフェのポスターだけは、なるべくありふれた構図でXほかのSNSでも告知させていただきますが…でないと広報にならないので……文字だけだとすっ飛ばされて見てもらえないしね😭

同時に、noteの方で書きなぐっている感想も、本誌出てから1ヶ月のみの期間限定公開にします。なるべく予想っぽいことは書かないようにしているつもりですが、皆無ではないし、種明かし的な部分が若干でもカブっていると申し訳ないなと思うので…。
というわけで、今月末を持って、私のnoteにある「〇〇話感想」の記事は、全て非公開になりますので、興味がある方はそれまでにご覧いただければと思います(笑)



このへんのことは、以前からもやもやと考えていたことではあるんですが、やっぱXで皆様に反応をいただける、という魅力にはなかなか抗い難く(苦笑)
決意するまでにだいぶ時間がかかってしまいました。
しかし、56話、57話の進行を見て、もはやこれは一刻の猶予もならんとこまで話が進んできた、と感じたので、ここいらで店を閉じようと思います(笑)。
まぁ、ちびキャラぽんち絵とか、新宿二丁目カジノ系とか、アホアホな(従って絶対に本誌進行に絡みそうにもない😅)落書きは多分また流すので、その時は笑って見てやってください(笑)

囀るアメリカ暮らしは、またぼちぼち鍵垢の方で流そうかと思います(笑)あれは色々個人情報ダダモレなので、ソッチが問題で表には流せない😅

というわけで、もともとほとんどTLみてないアカウントでしたが、更に休止に近い状態になる気がします…😅まぁ夏まで本気で本業がヤバいので、また生きてたら遊んでやって下さい😅

では‼️









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