Ippei Shimamura

日々は、おいしいごはん、あたたかいお風呂、きもちのよいふとんがあれば、それでカンペキで…

Ippei Shimamura

日々は、おいしいごはん、あたたかいお風呂、きもちのよいふとんがあれば、それでカンペキです。ハイホー。

マガジン

  • 海とダイビング、+写真

    世界最小のダイビングショップ、京都西陣の潜水工房 鯨庵。せんすいこうぼうくじらあんと読みます。海のことと、ダイビングのこと、お客さまのことを中心に書いています。

  • 旅と対話、+写真

    旅をしてると、ボクはなぜだか人生にやたら肯定的になります。また旅にいきたい、と自分のテンションを高めるために、書いています。

最近の記事

ステキな落とし物

海にはいろんな物が落ちてる。 大きな物なら、船。ボート。タイヤや自転車も。小さな物ならいくらでも。おかしの袋。タバコの吸い殻。ビン。ペットボトル。網。ロープ。いくらでも落ちてる。 ◆◆◆◆◆◆ その中でも、さかな釣り用のルアーやライン(糸)が目立つ。 ダイビング中にルアーを見つけたら、がっかりする。ちぇっ、なんだよって思う。 そしてボクも、いくつかのツアーを海の底に沈めたことがある。 ◆◆◆◆◆◆ 先日、不思議な物を見つけた。 それをお客さまが写真に撮ってた。

    • 大人にささる資格のある遊び

      「ささる」っていう言い方、いつから聞くようになった?「刺さる」で合ってる? スポティファイには「30代40代にささる曲」っていうプレイリストがあった。感情が動く、ゆさぶられる、そういうことだろう。 ◆◆◆◆◆◆ 子どもはささる範囲が広いから、どんどんぶっささる。ボクだって過去にささった傷跡なら、いくつでも見つかりそうだ。 たいていの大人は子どもの頃に比べたら、ささることが少なくなってる。子どもはすげぇのだ。 ささることが多いほうが、活動的になったりするんだろうな。

      • 浮いてるだけで楽しい

        「浮いてるだけで楽しい」と言うダイバーさんは多い。ボクもそう思う。ふわふわしてるだけ。中性浮力でいるだけ。それだけで楽しい。 ダイビングは、そもそも浮いてるだけで楽しいものなのだ。だからそこが深くても浅くても、そんなに変わらない。“浮いてるだけ”に、水深は関係ないのだ。 ◆◆◆◆◆◆ 浮いてるだけなのに、プラスで海が青かったりキレイだったりする。ニゴってても(先があまり見えなくても)浮いてるだけで楽しいのに。さらには、光が差し込んでくる。もうちょっと言うなら、生物がいる

        • お客さまがいい人の集合体

          カスタマーハラスメント、カスハラ。 ボクはザラメがついてるほうのカステラが好きだな。 「お客さまは神様です」って感覚は外国人でもあるみたいやけど、海外では会社側(お店側)がそう言うみたい。ニッポンは、客側がこれを言うからなんか変、らしい。金を払うんやから自分はエライ、と客が思ってるんだ。 店員さんに文句言ってる客。クレームばかり入れる消費者。アラ探しが好きなニッポン人。 ふふふ。ボクもあなたも客だし消費者。お店や会社で働いてもいる。いつクレームを言っても、言われてもなん

        ステキな落とし物

        マガジン

        • 海とダイビング、+写真
          7本
        • 旅と対話、+写真
          3本

        記事

          トリプルA/【ひとり旅】すばらしきかなスリン島③

          チェンカーンの朝は寒い。ボクはぶあつくて裏地がふわふわのパーカーを着ていた。昼は気温が上がって半袖Tシャツで過ごせる。 キンと冷たい水で顔を洗う。車のやトゥクトゥクなどのエンジン音はない。あるのはにわとりの鳴き声。あぁここは本当にタイランドなのだろうか。 『チェンカーンゲストハウス』に宿泊していた、ふたり組のタイ人女性とよくお話しをするようになった。当時30代の後半(たぶん)。ボクは30代前半。旅行で来ているみたいだ。へぇ、タイの人も旅行するんや、って不思議に思った。が、そ

          トリプルA/【ひとり旅】すばらしきかなスリン島③

          チェンカーンへ/【ひとり旅】すばらしきかなスリン島②

          二日目。今日は東北部(イサーン)へ向かう。ガイドブックには、肌寒いと書いてある。雪が降ることもある、とある。まさか。ここはタイだぜ、って思ってたけれど、ホントだった。涼しいを通り越してヒヤッとするくらい。バンコクのあの蒸し暑さはなんだったんだろう。 まずは、バンコクから『ルーイ』という街までの切符を買った。9時間の道のり。『ルーイ』からバスを乗り換え『チェンカーン』という村に着いた。らしい。 “らしい”というのは、10年以上も前のことで、細かいことはもうあんまり覚えていない

          チェンカーンへ/【ひとり旅】すばらしきかなスリン島②

          外から聞こえてくる笑い声について

          ダイビングショップ潜水工房 鯨庵の、なぜか今でもちょいちょい見られている過去ブログをここで紹介。 以下は、2020年5月6日に書いたブログである。 ちょうど4年前の、やっぱり同じゴールデンウィークのことだ。 このころは、コロナの騒動が加熱していてステイホームしていた時期だ。 なつかしい。 なつかしいとともに、あの時感じていたことや考えていたことなどを思い出せてよかったな、と思った。 窓を開けていたら、外から女性の笑い声が聞こえてきた。 それは、中年の女性の声で、豪快な笑

          外から聞こえてくる笑い声について

          考えてるんだ、タコは

          ダイビングショップ潜水工房 鯨庵の、なぜか今でもちょいちょい見られている過去ブログをここで紹介。 以下は、2019年8月31日に書いたブログである。 …変な内容。なんで今でも見られているのか不明。ボクが書いているので、海について立派な記事なわけがない。でもとりあえず人気があるようだ、ありがたいことに。 タコの目は、どこかで見たことがあるんだよな、と思っていました。それが、海なのか、陸上なのか、宇宙なのか、何かと似ている、と思っていました。 表情がない、というか、何を考え

          考えてるんだ、タコは

          海にもぐる人生の体験

          10年後、今と変わらず海にもぐっていたい。 ですね。 こんなに楽しくて感動する海の世界。ずっと浸っていたい。 ですね。 こんなに楽しいスキューバダイビング、みんなはじめたらいいのに。 ですね。 続けやすい趣味と続けにくい趣味があるとすればダイビングは残念ながら後者になるのかもしれない。 どちらかというと、続けにくい趣味。 家の中でスキマ時間に楽しめるような趣味ではないから、しょうがないと思ってる。 なんなら続けなきゃいけない趣味など、ないと思っている。 今と変わら

          海にもぐる人生の体験

          きっかけ/【ひとり旅】すばらしきかなスリン島①

          タイの“スリン島”にたどり着いた話を書こう。 スリン島について詳しく知ってる人や、実際に行ったことがある人に会ったことがない。スリン島はいわゆるリゾートである。タイのリゾートといえば、パタヤ、プーケット島やピピ島、サムイ島、タオ島が一般的だ。でもボクはなぜかスリン島へたどり着いた。 2010年。33歳だったボクはこの年に10年間勤めたブラックな会社を退職して、自由で退屈で少しの不安にかられた一年間を過ごすことになった。もし会社を辞めたら旅をしよう、と思っていたから、一人旅は

          きっかけ/【ひとり旅】すばらしきかなスリン島①

          鯨庵とは/気安いお店

          ボクは京都で潜水工房 鯨庵というダイビングショップをしている。読み方は、せんすいこうぼうくじらあん。場所は京都市上京区。“西陣”にしじんといわれている地域である。有名どころは金閣寺、大徳寺などがあるが、いわゆる観光客でごった返している京都ではなく、静かな方の京都である。そんなところで、ダイビングショプをしている。 何を販売しているのか。 スクール ツアー 器材・スーツ 1.ライセンスを取得するための、スクール。これは体験ダイビングも含む。2.ライセンスがある人のため

          鯨庵とは/気安いお店

          はじめに/空に虹

          大学を卒業して入社した会社が、とんでもないブラック企業だった。はじめての会社。はじめての社会人。だから勤めている会社がブラック企業なのかどうなのか、ボクにはしばらくはわからなかった。 そしてブラック企業らしくボクは真っ黒に染まってゆき、ブラックな仕事を次々にこなしてゆく。そしてそれは言うまでもなく純粋に、ブラックな労働時間、ブラックな年間休日、ブラックな上司、ブラックな営業方法なのであった。世界最強のオールブラックスなのであった。 10年ほどたったある日、ボクはその会社を

          はじめに/空に虹