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うつ病治療3年目

病気をネットで検索したときに、当たり前だけど一般的なことしか出てこない。
特にうつ病の病状はその人それぞれで無限にあるだろう。 そんなとき少しでも誰かのためになるかなと思い、 一例として、私のうつの状況を残しておこうと思います。

始まり

うつ病と診断されて2年がたち。 今年で3年目に突入した。 もともとネガティブな気質があり、子供の頃から 死に対して願望というか 、
自分は なぜ生きているのかという疑問を持ちながら 過ごしていました。
自然と戯れることが好きで 、
人との会話は 途切れ途切れ。
自然と会話している方が好きで、
人の表面上の言葉に傷つき 、内面とのギャップに傷つき 、理解できず
生きていたように思います。

そんな中、 奈良美智さんの絵に出会って、 こんな自分でも生きててもいいんだ、と 小学生の頃に思い、 生きることへの関心が出たのを覚えています。
しかし、もとからある 死への関心、そして新しく出てきた生への関心とが 常に戦った状態で大人になっていきました。

大学へ行ってからは自分と向き合う時間が増え、村上春樹や寺山修司、画家たちの世界に接し、死の匂いに惹かれていった気がします。
例えばですが寺山修司の著書に、「青少年のための自殺学入門」というものがあります。生まれることは選べないけれど、死は選べる、という内容の本です。また、エゴン・シーレは早くに亡くなっており、 いつしか自分も20代のうちに死んでいたい、死のために頑張っていきたい、そう選びたいと思い込むようになりました。
そう思って頑張り続けていたはずが、30代に入ってしまい、死ねなかったことを悲しみ、 これからどうやって生きていいかわからなくなってしまいました。

そうしているうちに死ぬことへの妄想が現実に流れ込んでいくようになりました。 例えば、道を歩いているとどうやったら車に轢かれるか、どの辺から落ちたら死ねるかを妄想するようになったり、 死んでしまえという妄言が聞こえてくるようになりました。

通院開始

周りに心療内科に通う知人がおり、そこに頼った方がいいのではないかと考ることができて、そして通院を始めました。緩やかに良くなっていくかと思いきや、 3ヶ月ほど薬を飲み続けた後、また唐突に今度は全く足に力が入らなくなり、歩けなくなり、呼吸もするのも苦しくなった時もありました。しかしこれがきっかけで、仕事も完全休養することになり、 そこから少しずつ回復していくようになりました。

生活について

うつになるまでの生活といえば、 起きていても死にたいと思うけれども、 寝ても死んでしまうと思い込んでいました。 それは仕事が忙しくて、 締め切りが寝てしまうと間に合わないのではという恐怖から、 そう思い込んでいました。 絵が自分の価値のすべてで、これがないと死んでしまうとも思っていました。
睡眠時間もご飯の時間も毎日バラバラで、 自分の時間も作らず、ずっと仕事をして過ごしていました。バイト以外で外に出ることはほとんどありませんでした。

現在の生活は、かなり規則正しくなりました。 だいたい決まった時間に寝て、起きて、ご飯を食べ、仕事に出かけます。 睡眠も毎日7時間くらいとります。 運動も定期的にしています。

スケジュール管理をChatGPTにしてもらったことも大きいかもしれません。 これは後日詳細は別記事で書くつもりですが、 ChatGPTと相談した結果、土日は休養すること。 これはこれが大事だということを念押しされ、 土日を最近は休むようにしています。 それ以前までは、土日もあまり休むことがなく、毎日作業をしているという状況でした。

改善したこと

死にたいという気持ちは時々ふとした時にまだやってきます。
そういう時は少し頑張りすぎたかな、と思う程度で深くは考えません。

最近顕著に感じるのは文字を読むスピードが上がったことです。
あと鬱のときは映画を観たり音楽を聴いたりが難しかったり、内容が頭にはいってこなかったりしましたが、現在は映画も大好きだし、音楽も聴きます。
身体もちゃんと動きます。寝込んでいた時期の衰えを少しずつ改善しようとジムにも通っています。

人と話すのもスムーズになりました。しかし、人混みは苦手で電車がつらかったり、展示会場に居ても息苦しくなったり頭痛が起きたりするので退出していることもあります、申し訳ない。。けど在廊してる時はきっと調子がいい証拠なので、居たら話しかけてくださいね。

薬について

私の身体での反応なので、こんなこともあるんだ程度に見てほしいです。


セルトラリン
これが一番合わなくて怖い思いをしました。
意識がはっきりして、頭の回転がばーっと上がりました。
それによって死にたい気持ちや、嫌なこともはっきり感じるようになり危険を感じたのですぐ病院に行き、薬を変えてもらいました。


オランザピン
これは今も飲んでいます。
苦戦したのは、最初は永遠と寝続けたりして、
起きれないこと、また副作用の空腹感による体重増加など
にストレスを感じていました。
飲むタイミングや量を何度も調節していただき落ち着いていきました。


オランザピン
クエン酸第一鉄Na(鉄剤)
ベルソムラ(眠剤)

足のむずむずが現れて眠れなくなりました。これは貧血で起きるそうで
フェリチンの値を正常に戻すために「クエン酸第一鉄Na」を飲みました。
足がむずむずするので何度も目を覚ましてしまい、眠れず眠剤を出してもらいましたがなかなか眠れず、精神的に辛かった時期でした。
正常値になるまでおよそ5ヶ月かかりました。
薬の副作用によって数値が変わる可能性があるため、それから定期的に採血検査をしています。


オランザピン
レクサプロ

これは今も続いている組み合わせで、私にとって一番楽な組み合わせです。
オランザピンが多いとどうしても午前中~15時頃まで起き上がれない、ということが多く、生活が十分にできなかったのですがこの組み合わせにしたら少し落ち着きました。
朝にレクサプロ、夜にオランザピンを飲んでいます。

一度オランザピンを3~4ヶ月ほどかけて減薬したのですが
それによってまたストレスで頭痛や下痢を起こすようになったので
また戻して様子をみています。
頑張りすぎるところがあるようで、その加減を自分で見極められるようになったらまた減薬に挑戦してみたいと思っています。
やっぱり減薬した方が頭はクリアだし、感受性も戻るような気がする、けれどそれが原因で仕事をしすぎたり、悲しくなったりすることもある。
難しいけれど、日々鍛えて、少しずつ生きていく強さを身につけていこうと思っています。

とりあえず生きてみる

今はおばあちゃんになるまで生きるんだろうな、と思っています。
それによって今までないがしろにしてきた身体のケアをするようになりました。
毎日が挑戦で、新しい自分と向き合っている。人よりは遅かったけど
毎日ここから、人生を始めていこうと思いながら生活しています。

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