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くだけねこことわざ辞典

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くだけねこのことわざ辞典です。くだけねこがことわざに出てくることで本来の使い方とは打って変わって全く違うストーリーに!!一風変わったことわざ辞典をお楽しみください。
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#稲村太佑

くだけねこのいぬまのせんたく

くだけねこのいぬまのせんたく

くだけねこのいぬまのせんたく今のうちだということ

*稲村さんの解説*
いつもお家のお手伝いを頑張るくだけねこですが、やはりすぐに寝転がったり、途中で空の雲を眺めたり、結局失敗して余計に散らかしたりしてしまいます。というわけで、くだけねこが「かりにでかけるにゃ」と言って外にお出かけしている間に、にゃんにゃんがてきぱきと家事をこなすのでした。

*本来の使い方*
鬼の居ぬ間の洗濯
こわい人やうるさい

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せいてんのくだけねこ

せいてんのくだけねこ

せいてんのくだけねこ予想通りなこと

*稲村さんの解説*
この「くだけねこことわざ辞典」をご愛読のみなさんには、すでに解説なくとも予想通り〜!!かと思われますが簡単に。

ある晴れた春の日にいろんな春を見つけに行こうと「おでかけするにゃ」と言って出かけたくだけねこでしたが、やはり春のポカポカ陽気の中、道端でついつい居眠るを始めるのでした。

はい。みなさんの予想通りでした。

*本来の使い方*

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くだけねこふでをえらばず

くだけねこふでをえらばず

くだけねこふでをえらばず自分のためだけのものではなく、みんなのためのものを選ぶこと

*稲村さんの解説*
ある日、浅草で頑張っている似顔絵師のお話をニュースで見たくだけねこは、自分も似顔絵を描いてもらいたいと思いました。そこで思いっきりかっこよく描いてもらうために、それはそれは値段の高い筆を買おうとお店に行くのでした。

ところがお店のワニさんは「お前の顔は誰でも簡単に描けるから、おうちにあるペン

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うごのくだけねこ

うごのくだけねこ

うごのくだけねこやはり動かないことのたとえ

*稲村さんの解説*
ある日、くだけねこはそろそろ狩りの仕方を子供達に教えてあげようと考えました。だが困ったことに、ちょうどそこに雨が降ってきてしまいました。仕方がないので「あめがやむまでおうちでごろにゃんにゃ」と言っていつものようにお得意のポーズで寝転がるのでした。

しばらくして雨は止みましたが、案の定くだけねこはすっかり熟睡してしまいました。わんぱ

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くだけねこにちょうちん

くだけねこにちょうちん

くだけねこにちょうちん間違った解釈をしながらもなんとなく意味が合うこと

*稲村さんの解説*
時代劇が大好きなくだけねこは「御用」と書いた提灯を持った岡っ引きが犯人を追いかけながら「御用だ!御用だ!」と言っているのを、「ごろにゃ〜ごろにゃ〜」と言っているものだと勘違いしてしまいました。

そしてなぜ犯人を追いかけながら「ごろにゃ〜」と言っているのかを少し考えたくだけねこは「ごろんとねっころがるくら

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くだけねこのせいくらべ

くだけねこのせいくらべ

くだけねこのせいくらべみんながよく見せようとして本当の実力がわからないこと

*稲村さんの解説*
ある日くだけねこの住む町内で身体検査が行われました。するとなんていうことでしょう。参加したみんながちょっとずつ「ズル」をして大きく見せようとしているではありませんか。やぎさんは角を必死に伸ばし二足歩行に、ひつじさんは毛をありったけたくさん伸ばしてモワモワに、ヘビさんも必死に力を振り絞ってまっすぐになっ

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くだけねこにねんぶつ

くだけねこにねんぶつ

くだけねこにねんぶつ間違って解釈しているのに気づかないこと

*稲村さんの解説*
「馬の耳に念仏」ということわざが「どんなありがたい説法も『馬』には理解できない」という意味だと知ったくだけねこは、普段おうまさんが早く走ったり、荷物を運んだり、馬車を引っ張ったりと、とても働き者でとても賢いのに「にゃんだかおかしいにゃ?」と思いました。

なので意を決してくだけねこはえらいお坊さんに「にゃんぶつってな

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くだけねこがちゃをわかす

くだけねこがちゃをわかす

くだけねこがちゃをわかす滅多にないことのたとえ。また滅多にしないことをして失敗すること

*稲村さんの解説*
ある夜、いぬのおまわりさんにお家まで送ってもらったくだけねこはお礼に「おうちでおちゃでもごちそうするにゃ」と言って家に上がってもらいました。でもすっかり夜中になっており、にゃんにゃんも子供たちもぐっすり寝ておりました。やり方が分からなかったくだけねこは、いつもにゃんにゃんがやっている沸かし

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くらがりのくだけねこ

くらがりのくだけねこ

くらがりのくだけねこその気は無くとも驚かせてしまうこと

*稲村さんの解説*
ある夏の夜、いぬのおまわりさんが街の安全と防犯のため、パトロールを行っておりました。「異常なし!」「今日も街は安全だワン」と職務を果たし交番へ引き返したところ、物陰に何やら白いオバケのようなものを見つけて大慌て!そのオバケは寝転がって一向に動く気配がなかったので、いぬのおまわりさんは「街の安全が一番だワン」と言って勇気振

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くだけねこにしお

くだけねこにしお

くだけねこにしお良いと思っても結果散らかしてしまうこと

*稲村さんの解説*
ある日、テレビでお相撲を見ていたくだけねこは、お相撲さんが対戦の前に塩をバサーッ!と撒いているのを見て「にゃにゃ!!」と言ってたいそう興味をもちました。

何かと物知りなからすくんに「あれはなににゃ?」と聞いてみたところ、塩は「お清め」のパワーがあり、その塩を撒くことで土俵を「神聖なもの」にするという意味があったり、「怪

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くだけねこのけんぶつ

くだけねこのけんぶつ

くだけねこのけんぶつ応援に来たつもりが、ついつい熱くなって自分の方が盛り上がってしまうこと。

*稲村さんの解説*
ある日、ちびっこ運動会に出場する子供達の応援に来たくだけねこは、みんな元気に頑張ってもらうために、はちまき姿にメガホンまでは良かったのですが、なんと大きな太鼓まで用意して、誰にも負けない声で精一杯応援し始めたのでした。

「ふれーふれーにゃ!!」と大きな声を出していると、そこにヤギの

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くだけねこにかなぼう

くだけねこにかなぼう

くだけねこにかなぼう結局、福は来るということ

*稲村さんの解説*
節分に鬼たちが金棒を持って現れると、みんなからたくさん豆を投げつけられるのを知ったくだけねこは、それはそれはとても鬼たちの事を不憫に思いました。そこでくだけねこは考えました。

「そうにゃ。おいらもてつだうにゃ」

と言って鬼に金棒を借りにいきました。しかし金棒があまりにも重すぎて持てなかったくだけねこは、仕方なく木の小枝を持って

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くだけねこにかえる

くだけねこにかえる

くだけねこにかえるお互い趣味や趣向は違えど尊重しあえること

*稲村さんの解説*
カエルと一緒に食事をすると、金の鞠をもらえるという昔話を知ったくだけねこは、早速川に住むカエルくんを訪ねました。

「食事ケロ?ならアブとかハチを食べるケロ」

どうしてこんなものを食べるのか分からないくだけねこは、少し我慢してアブやハチをたくさん捕まえてきました。そしてカエルくんと一緒に食べるフリをして、実は隠して

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はつものくだけねこ

はつものくだけねこ

はつものくだけねこ
初物を見たり食べたりできなくても、気持ちが伝われば十分良い年を迎えれること。

*稲村さんの解説*
初物は何かにつけて縁起が良いと聞いたくだけねこは、手始めに初夢で見ると良いとされる「一富士二鷹三茄子」を見るために、元日から暖かいコタツでうとうとと居眠りを始めました。でも見たのは「おかき」や「雲」を食べる夢だったので、がっかりしたくだけねこは今度はお正月の「初餅」を自分で作って

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