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スマホ依存症克服期-1-

子供のころは時間がゆっくり流れてた。

学校が終われば近所できれいな花を見つけて、友達とお花屋さんごっこをしたり、

大きな木の枝を見つけると秘密基地に持っていっては、魔法使いのスティックにしたり、陣地を決める境界線にしたり。

たっぷり遊んで楽しんでも時間はゆっくり過ぎていった。

だが、今は月曜日と思えばいつの間に木曜日になっていて、気づけば金曜日になっている。

今日は仕事を終えたら、これにチャレンジしてみようなんて思っていても、少しスマホを見ていただけですでに夜の12時。

明日も朝早いから早く眠るようにして、また仕事。
仕事がおわれば昨日の繰り返しで、休みの日が来ても、あの相棒を手にすればあっという間に時間は過ぎ、よるご飯の時間。

少しの癒しが必要だと、無意識に相棒をのぞくときづけば日付が変わっている。

スマホは私の時間を奪っている。

私がスマホをのぞいている間、1時間は15分になっていて、その時間は私は私じゃなくてスマホという根につながっている植物なのだ。

自分の意志でコントロールしているのではなく、意味もなく親指をスクロールして、次から次へと新しいものを探す。
呼吸と同じように無意識でスマホを触り、私はスマホに自分の時間を吸わせる。

私は時間をスマホに費やすのが好きなのか?自分に問いかけてみる。
私にその時間はなかったも同然で、2~3日たてば何を見てたのか、何にそんなに気を取られていたのか全く覚えていない。

今日、私はスマホをバッグの奥底にしまったまま、イヤホンもせずに家を出た。換気を意識した地下鉄はとてもうるさい。周りの人はみんなスマホに時間を吸わせていて、その時の顔は固い木の幹の様だ。
こんなにも小さな空間の中に全く知らない人々がすし詰めになっているのに、誰一人気にせず、スマホと一体化し意識を画面の中に入れていた。

仕事場まで私は近いと感じていたが、こんなにも長い通勤時間は初めてだ。何度もスマホが私にビームを送ってきたが、私はもう時間を吸わせないと決めたので、無視した。

多くの人が下りる駅になってやっと私は席を確保した。またスマホは私にビームを送り付けてきたが、私はその代わりに本を取り出した。

集中力がないのか、何度も同じところを繰り返してしまう。
心の中で音読すると驚くほど読めない漢字が多く、スマホで検索しようとしたが、絶対に触らないと決めたので飛ばして読んだ。一度でも触ってしまうと、私はあいつに時間を取られて結局到着するまで私の手から離れてくれないからだ。

今日はお昼の時間だって、あいつを出さずに、一人で計画を立てた。
今日は絶対に自分の時間を自分でコントロールするのだから。
ゆっくり考えながら、あまり詰め込まない範囲で午後の計画を立てようと、今日は何も予定が入っていないか確認するためにスマホを取り出してしまった。

私は罠にかかった。

私はお昼の時間の5分間を予定を立てることに、残りの40分はあいつのいいなりになって時間を吸わせてしまったのだ。

私の予定や好きなもの、すべてをあいつに教えてしまったから、今となっては私があいつに使われていて、心や行動まですべてをコントロールされてしまっている。

私がスマホに勝って私の時間を完全に取り戻せるようになるまで、多くの時間がかかりそうだ。
まずは、全て把握されている私のスケジュールを早速買ってきた手帳に移そうと思う。
流行についていけなくても、アナログすぎると笑われてもかまわない。

私は時間を取り戻す!









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