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普段大人しくて冴えない隣の席の女の子が実はめっちゃ可愛いかった

ガラガラ……

教室のドアを開ける

今日も今日とて高校に来ている

クラスメイト達は楽しそうに会話している

そのため俺が来たことなんて誰も気づかない

高校生というのは青春というイメージが入る前はあった

だが入ってから1年経ち2年生になった今でも青春を感じたことは一度もない

友達も出来ないし、可愛い彼女もいない……

まぁ1人の方が好きだからいいのだが……

それでも少し青春には期待していたため、つまらないなと感じる

窓側の1番後ろ端の席に座る

先生が来るまで本を読む

そんな日常だ

少しすると隣の席の冴えない子がやってくる

名前は井上和

メガネをかけていて大人しい

話したことは最低限って感じだ

お互いに話しかけるタイプじゃないからな

井上さんも本を開き読み始める

すると、先生がやってくる

先:おぉ、みんなおはよう!!

先生が挨拶をするとみんな挨拶をする

さて、今日も頑張るか……

心の中でそう呟いた

すると、先生が話し始め授業が始まっていくのだった



3時間目の時間になり、移動授業でみんなが教室を出る、もちろん俺も移動授業の教室に向かった

だが、筆箱を教室に忘れたことを思い出して少し小走りで教室へ戻った


〇:授業始まってから気づかなくて良かった……もし始まってからだったら先生に言わないといけなくて目立ってたからな

俺は独り言を呟きながら自分の机から筆箱を取る

すると、隣の席である井上さんの机の上に本が出ていた

〇:……そういえば井上さんって毎日どんな本を読んでいるんだろう……

心の中で少し気になっていた井上さんが読んでいる本の内容

勝手に読むなんて良くないって分かっている

でもバレなければ……なんて思ってしまう

そんなことを思っていると本を既に手に取っていた

〇:大丈夫、一瞬……題名見るだけ……

そう思って本を開くとそこには俺が思ってもいなかった本があった……

〇:え、えーと……ご、五等〇の花嫁!?

めくるとそこには絵が書かれていた

そう、漫画だ

そして、俺も好きな漫画でもあった

俺は結構漫画好きでもあり漫画を読んでる

その中でも好きな漫画が五等分の〇嫁だった


〇:ま、まじか……井上さん五等分持ってきてたんだ、それに好きだったんだ

まさかの同じ好きな物であることを知り嬉しくなった

〇:井上さん、誰推しなんだろう……気になるな

漫画の話とかする相手なんていなかったから、同じ好きな漫画があることを知ったら一緒に話してみたいと思った

ふと時計を見ると針がもう授業が始まる時間になろうとしていた


〇:あ、やべ!!

俺は急いで持っていた井上さんの漫画を机に置いて移動教室へ向かった





3時間目の移動授業を終え廊下を歩く

さっきの移動授業で隣の席である〇〇くんが授業始まるギリギリにやってきて、安堵している姿を見て少し笑ってしまった

そのことを思い出しながら教室に戻ると私の机に本が置いたままだった


和:あ……

やば!

私は急いで自分の机に行き本を抱える

誰にも見られてないよね……

私は毎日本を読んでいるがそれは小説ではなく漫画である

小説だと眠くなってしまうので漫画を読んでいる

もしそんなこと事がバレたら私が今まで作り上げてきたクラス内のキャラが壊されてしまう

今までは絶対机の中にしまっていたのに……

あぁなんで今日はしまわなかったんだろう……

うぅ……

ってちょっと待って、〇〇くんさっきの授業ギリギリに移動授業にやってきてたよね……

ふと、思い出し不安が大きくなる……

隣の〇〇くんを見て思う

〇〇くんは普段と同じで本を黙って読んでいる

〇〇くんに聞くのも怖いしな……

下手に聞いて何かあっても怖いしなぁ……

これはもう願うしかない……

お願い〇〇くんにも誰にもバレてませんように!!

私はそれからずっとその事が心配で気づいたら今日の授業が終わっておりみんな教室を出て帰っていっていた



私も帰ろうと席から立つと1番今話しかけられたくない人から話しかけられたく

そう……〇〇くんだ

〇:……井上さん、ちょっといいかな

和:……な、何?

授業中に最低限会話はしてきたがそれ以外話すのは初めて隣になった時によろしくお願いしますと言った以来だ

〇:あ、あのさ……井上さんって五等分〇花嫁好きなんだね

私は体を固まる

和:……見たんだ

〇:……うん、机の上にあって少し前から井上さんが読んでいる本、気になってて……良くないことはわかってるけど見た……ごめん

和:……そっか、謝る必要は無いよ机に置いてた私が悪いもん、それで先生に言うの?

私は心のドキドキと鳴らせながら聞く

もし先生に言われたら終わりだ

この高校は厳しいから先生にバレたら反省文とか書かされるし、漫画は没収だろう……

〇:先生には言わないよ、俺が井上さんに話しかけたのは理由があるんだ

和:ほんと!良かった……って理由って何?

理由?

もしかしてお金とか?

うぅ……

でも先生とかにはバレたくないし……もし欲しいとか言われたら渡そう……

私は覚悟を決めると〇〇くんが話す

〇:実はさ……俺も五等分の花〇が好きなんだ!

和:わかった、お金……ってえぇ!!

私は思っていなかった言葉を言われ驚く

和:〇〇くん五等分の〇嫁好きなの!?

〇:うん、好きだよ

〇〇くんが少し微笑みながら言う

和:そうなんだ!!誰が好きとかある?

〇:俺は三玖かな、井上さんは?

和:私も三玖!!一緒だね!!

私は先生に言われるかもしれないという不安が無くなりそして同じ漫画が好きな仲間を知れたという嬉しさでテンションが上がって、思わず〇〇くんの手を握って顔を少し近づけた

すると〇〇くんは少し顔を赤くして私は結構自分が攻めていることに気づき急いで手を握るのをやめ1歩下がる

和:あっ!ご、ごめん!!つい嬉しくて手を急に握っちゃった

〇:あ!全然大丈夫だよ急で少しびっくりしただけ……そ、それでさ、井上さんもし良かったらこれから……同じ漫画好きということで仲良くしてくれませんか?

和:え!?いいの!?

〇:うん、実は漫画の話とかする相手いなくて……話してみたかったんだ

和:なる!私でよければ!!

まさかの展開に私は本当に嬉しくなり笑顔で答えた

そして、私と〇〇くんは一緒に帰りながら五等〇の花嫁の話をして帰った

今まで友達がいなくてわざと自分から1人になることを選んだんですよってアピールするために本を読み始めた

でも小説は読んでいて途中で毎回眠くなるので漫画をバレないように持ってきて読んでいた

だがそれがバレてまさか同じ漫画好きと仲良くなれるとは……

私は嬉しくて家に帰った後も明日はどんな話をしょうと考えていた





井上さんと話すようになって少し時が経った

今では毎日挨拶してお昼休み一緒にお弁当を食べながらお互いに好きな漫画を語るぐらい仲良くなった

そんな中、俺は気づいてしまった

そう、井上さんのことを好きになったことに

きっかけは初めて話したあの日、手を握られて顔を近づけられた時だった

今までよく顔を見ていなかったが井上さんはものすごく可愛かった

アイドルにいてもおかしくないと思うぐらいに

まぁ言わゆる一目惚れってやつだ

でも、告白とかはどうせ振られるからしていない

仲良くできるこの状況が俺にとって最大に嬉しいことだって思っている

そして、今日はなんと井上さんと一緒に五等分の花〇展というイベントがあるということで一緒に行くことになっている

私服の井上さんは初めてなので見るのが楽しみなのはここだけの話だ

待ち合わせのため駅前のちょっとした広場へ向かう

予定より30分早めに着き少し待っていると後ろから井上さんの声が聞こえ振り返る


和:〇〇くん!お待たせ!!待った?

するとそこにはメガネを外して首にヘッドホンをかけ可愛い服を着た井上さんが立っていた

服装は俺と井上さんの推しである三玖ぽい服装だ

ヘッドホンもつけているし意識しているのだろう

〇:……あ、待ってないよ

思わず見とれてしまい返事が数秒遅れた

〇:……服可愛いね似合ってる

俺がそういうと井上さんは少し恥ずかしそうにする

和:え、そ……そうかな?ありがとう、服とか褒められるの初めてだから恥ずかしい

はにかんで井上さんが言う

〇:あのさ、今日の服装って三玖をイメージしてる?

和:うん!そうなの!!せっかく行くなら推しぽい服装で行きたいなぁって思って!ネットで調べたの!!

〇:やっぱりそうだったか、だからメガネも外してるだね

和:うん!!コンタクト初めて着けたからちょっと緊張したけどね

少し恥ずかしそうに微笑む

〇:よし、それじゃそろそろ行こっか

和:うん!そうだね!!

俺と井上さんは電車に乗り五等〇の花嫁展へ向かった



俺と井上さんが会場に着き一緒に楽しく原画や色々なものを見て行った

お互いにテンションが上がりめちゃくちゃ楽しかった

特に盛り上がったのは三玖の部屋をイメージしたところだった

2人で細かい所まで見て楽しんだ

展示エリアを出て次はグッズ売り場で沢山買い物をして最後に抹茶ソーダを2人で買った


和:念願の抹茶ソーダ!!飲んでみたかったんだよね!!

〇:そうだね、飲も!!

和:うん!!

2人で抹茶ソーダを飲む

和:……美味しいね!!

〇:そうだね!美味い!!

抹茶とソーダということで本当に合うのか少し不安なところがあったが思ったより美味しくてびっくりした

和:いやー楽しかったね!!

〇:そうだね

和:あの、三玖の部屋もそうだけどみんなそれぞれ部屋がリアルに再現されてて良かったね!!

〇:だね

俺と井上さんは話をしながら会場を出た

俺は少しトイレに行きたくなり井上さんに伝えトイレへ向かった





〇〇くんがトイレに行き私は近くにあった広場で1人立ていた

するとちょっとチャラめな男2人組がやってきて私を見て近づいてくる

男1:可愛いね君、俺たちとちょっと遊ばない?

男2:俺達と遊んだら絶対楽しいよ?

和:っ……

私は怖くて声が出ない

足も震え逃げることも出来ない

〇〇くん早く戻ってきて!!

そう心の中で願った時、〇〇くんの声が聞こえた

〇:あ!ごめん!!和お待たせ

私は突然下の名前で呼ばれてびっくりする

男1:あん?なんだおめぇ?

〇:和の彼氏です

〇〇くんはものすごくかっこいい顔をしていた

私は〇〇くんが和の彼氏ですと言った時胸がドキッと高鳴った

男2:な、彼氏いたのかよ……

男1:ち!クソが!

男たちはそういうとどこかへ行き、私は〇〇くんに抱きついた





トイレを出ると井上さんが男2人に絡まれていた

俺は気づいた時には体が動いていた

彼氏じゃないのに彼氏だと嘘をつくと男2人は不安そうにどこかへ行った

そして、今俺は井上さんに抱きつかれていた


〇:え、えーと……大丈夫?

和:……〇〇くんありがとう

〇:え?

和:助けてくれて……かっこよかったよ

井上さんにかっこよかったと言われ少し照れる

〇:……体が勝手に動いていたんだ

和:そうなんだ、ねぇ……〇〇くん

〇:どうしたの?

和:私……〇〇くんのこと好きになっちゃった

〇:……え?

和:私を守ってくれた〇〇くんの姿みたらのかっこいいって胸が高鳴ったの!!それで好きになったの!!

井上さんが想いを伝えてくれて俺は嬉しくなる

〇:そっか、ありがとう……実は俺も……井上さんいや……和のことが好きだ

和:っ!?

俺が想いを伝えると顔を赤くする

和:ほ、ほんと?

〇:うん本当だよ

和:そうなんだ……私嬉しい!!それにまた和って呼んだ!!

〇:あ、もしかして嫌だった?

和:嫌じゃないよ!!逆!!嬉しい!

〇:そっか、なら良かったよ

和:ねぇ私を好きになったのはいつなの?

〇:あー俺は初めてちゃんと話したあの日からだよ

和:えっ!?そうなの!?

〇:うん、和の顔を近くで見て可愛いなぁって思って好きだって一目惚れしたんだ

和:……えへへへなんか照れる

〇:……和、これから改めてよろしくね

和:うん、よろしく!!

〇:そういえば次どこ行く?

和:確かに!うーん……あ!そういえば近くに本屋さんあるからそこ行こ!

〇:お、いいね!行こ!!

俺と和は歩き始め一緒に本屋へ向かった

それから俺と和は朝高校へ一緒に行くようになったり、休みの日は色んなところに出かけるようになり、青春を2人で謳歌するようになった











妄ツイ読んで下さりありがとうございました!!
まず、作品投稿久しぶりになり申し訳ありません!
なかなか書く時間と気持ちを作れずにいました
5月は自分が始めた月ということで頑張りますのでよろしくお願いします!
では、今回はアンケート2位の和で書きました!!
そして、はやさんの企画参加作品でもあります!!
和はやっぱり可愛いですね!笑
書いていて思いました笑
面白かったですかね?笑
久しぶりに書いたので少し不安です笑
もし面白いと思っていただけていたら嬉しいです!!
あと最後に写真の抹茶ソーダは五等分の花嫁展に自分が行った時に撮った写真です笑
〇〇と和の感想も当時の自分の感想になります笑
マシュマロなどに感想などお待ちしております!
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最後に駄文ですが読んでくださりありがとうございました!
それではまた!

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