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教師の心の表と裏(見せつけられた娘の私)その25

 テレビでは、最近の子どもたちの態度について、
「学校がちゃんと指導しないのが悪い」
 と報道することがある。
 私は見たことがないので、詳しくは知らないけれど、そのような内容の番組を見ると、母はトサカに来てしまうようだ。
 怒りに任せて、投書してやろうと書き散らかしたメモ用紙を何回も見たことがある。
「すべてを学校のせいにしないで欲しい」
「授業中立ち歩く子が多い。家でしつけるべき」
「親も様子を見に来ればわかる」
「教師も忙しくてそこまで指導する時間などない」
「現場からの声も聴くべき」
「テレビでこのような報道を流すと、偏見を促す」
 これを、匿名で投書してどうするつもりなのか。いつも疑問に思う。偉そうなことを言っているけれど、最終的には責任を取るつもりはなくあくまでも匿名。そんな投書が舞いこんだとしても、誰が書いたのかわからなければ取り上げてすらもらえないということが、どうしてわからないのか。
 大切なことは、
「だったらどう改善すれば良いか」
 ということだろう。それが書いていなければ、ただの「現状報告」だ。しかも退職後20年も30年も経っている現場からの。
 私も私。
 そんな母のねちっこい恨みつらみを覚えていて、いちいち記したりなどせずに、この世知辛い世の中で、
「探せばどこかに心通じる教師は必ずいるから」
 というメッセージの方を強めに送るべき。
 そうした方が、読んでくださる人たちも前向きな気持ちになれるはず。
 そうだ。
 ここらで、母からされた数々の辛い仕打ちを、城石先生の温かい心で洗い清め、雪より白くしてもらおう。
 
♪わが罪を洗いて 雪より白くしたまえ
                  日本キリスト教団讃美歌521番



 こんなに長い文章を最後まで読んでくださり、本当にどうもありがとう。今苦しんでいる人がいたら、少しでも明るい希望が訪れますように・・・。
そうして、またアップしたら他のエッセイもぜひ読んでほしい。    


 

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