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ボーカロイドを"読む"~しま氏監修のボーカロイドガイド本をみんなに紹介してみよう、の話②

どーも、kthn.です。おかわり!!

…は?何言ってんのお前??とか言うとるヤツ。
さては前回の記事読んどらんなぁ!!


…という訳で今回は②です。前回の続きから始まります。
では気を取り直して…おかわり!!

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・Chapter 2の見所

この章では「初音ミクを使った楽曲そのもの」に焦点を当てて構成されているカタログがクオリティが高くて…と紹介しようと思っていたのだが。

正直内容がぶ厚くなり過ぎていてそれどころじゃなかった…。


Chapter 2の章構成の叩き台として

・人間のように歌わせる技術
・エレクトロニカ
・フューチャーベース
・ラップ/ヒップホップ
・オルタナティブ/ロック
・クラシカル
・その他

とジャンルが別れているのだが、ダイアログとして挟まれるインタビュー記事やコラムがマジぱない(半端無い)。

なのでその部分を目次的な羅列紹介。
マジぱないぞ(語彙力崩壊による天丼)!!


・人間のように歌わせる技術

・Mitchie M×佐々木渉 互いの見地から見る初音ミク像(対談)
・ピノキオピー ルーツと現在(インタビュー)
・VOCALOID以前から活躍しているボーカルシンセの変遷(コラム)

・エレクトロニカ

・電ドラ四天王(ATOLS×きくお/ばぶちゃん×廻転楕円体) 対談(ちなみにインタビュアーはヒッキーP)
・Super Magic Hats(Rob Masterton) エレクトロニカがVOCALOIDを選択した理由(インタビュー)
・曽根原僚介(GINGA)×yumasaito(映像作家) 追悼 椎名もた(ぽわぽわP)(対談)
・LAUREL HALO 何故楽曲にVOCALOIDを使用したのか(Q&A)
・「初音ミク」という「存在」(ボーカルシンセ、ネットミーム、キャラクター、等)から見るミク・エレクトロニカ楽曲の在処(コラム)
・Oneohtrix Point Never(OPN)(過去のインタビュー記事より抜粋)

・フューチャーベース

・Future BassとVOCALOIDの邂逅と海外の流れ(コラム)
・批評家から見た日本のFuture Bassの隆盛(対談)

・ラップ/ヒップホップ

・松傘×でんのこP VOCALOID×ヒップホップの可能性(対談)
・Big Boi(アウトキャスト) 初音ミクについて(メッセージ)
・ラップにおけるVOCALOIDの位置付けと距離(コラム)

・オルタナティブ/ロック

・DECO*27 ルーツと制作スタンス(インタビュー)
・初期から永続するVOCAROCK(コラム)

・クラシカル

・VOCALOIDから紐解く冨田勲(コラム)
・渋谷慶一郎のオペラ「THE END」が至った流れ(コラム)


とまぁ、音楽好きも納得の怒涛とも言える記事内容の余りの熱さに最早知恵熱で茶を沸かせるレベル。
10年という月日の厚みはこれ程迄に重く、尊い足取りになるのか…。


・Chapter 3の見所

総括コラムページな流れ。
様々な立場の人から見た「初音ミク」という現象。
文化的見地から見た「初音ミク」。
ここまで内容が分厚い本だと結び目も相当。

・初音ミクの成功していくストーリーをMMORPGに例えて見立てた10年

(この記事書いてるの元DTMマガジンの編集長です…。)

・MMDの文化と歴史

MMD(MikuMikuDance:プリセットされたキャラクターの3Dモデルを操作しコンピュータアニメーションを作成する3DCGソフトウェア)がどのようにして始まり、短期間で浸透していったのか、という話。
善意が文化や社会を構築、形成していった好例。

・アニメーションの制作から見た初音ミク

この本の中で唯一初音ミク以外のキャラクターが掲載されるページがある記事がこれ。
その方の代表作の一つが掲載されております。
読めば「納得」の一コマでもある。



ソフト→キャラクター→サブカルチャー→文化
までエントロピーが増大していったこの本のラストは

・歌そのものの歴史の潮流の尖の初音ミク
・音の源泉と現代の孤独を埋める存在、初音ミク

人間の歴史、そしてとうとう人間という生き物の本質、存在にまで行き着いてしまった…。


以上が
初音ミク10周年━ボーカロイド音楽の深化と拡張
という本の大まかな流れになっております。


こんなモンスター本の監修をしている、その姿勢と知識の健啖っぷりは尊敬に値するしま氏。
この勢いと情熱は止まる事を知らず…。

という訳で今回はここまで!!また次回!!


サポートしていただけると幸いです。