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音楽

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記事一覧

「なんて言うか…教養…」 ~谷川俊太郎×DECO*27への賛否両論について

「なんて言うか…教養…」 ~谷川俊太郎×DECO*27への賛否両論について

谷川俊太郎。
生涯詩人であり、翻訳や絵本でも輝かしい軌跡と受賞歴を持つ言わずもがな日本を代表する作家で、もしかしたら義務教育の頃からお世話になっている日本最強のクリエイターの一人でもある。

DECO*27。
作曲家/音楽プロデューサー。
VOCALOIDを用いる楽曲を主に活動しながら、様々な歌手への楽曲提供も務める。
ニコニコ動画内にて同一ボカロPとして唯一、「投稿後1年以内に300万再生」を6

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時代と共に変化するレコード会社 ~UNIVERSAL MUSICの姿勢

時代と共に変化するレコード会社 ~UNIVERSAL MUSICの姿勢

2006年の夏にスウェーデンのストックホルムで創業されたスポティファイ・テクノロジーからなる定額制音楽配信ストリーミングサービス、Spotify(スポティファイ)。
日本でも2016年9月からサービスを開始され、現在の音楽視聴の片翼を担うまでに至っている。

しかし近年では、
誰もが気軽に利用できる→誰かが手軽に悪用する
という図式が出来上がっていて、ことSpotify内でもその動きが垣間見えてい

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「MOS RECORDS」は日本音楽界の救世主となれるのか

「MOS RECORDS」は日本音楽界の救世主となれるのか

どーも、kthn.です。
こんな記事を泣きながら書いたので見てあげてください。

この記事を書いたあと、近現代の音楽の販路について纏めてみよっかなー、とぽやぽや考えて(やるかはわからん)いたら、こんなトピックが舞い込んできた。

…とのこと。

プロジェクトの内容以下によっては面白そうなので情報共有も兼ねて紹介していこうと思う。

募集要項

ちなみに第1回目ということもあって、今回は才能発掘の他

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ナイトバード(Nightbirde)~幸せに生きる、という決意

ナイトバード(Nightbirde)~幸せに生きる、という決意

はじめに

この言葉は今回のおはなしの主役の女性、
Jane Kristen Marczewski(ジェーン・クリステン・マルチェウスキ)
の言葉です。

今までの彼女の歩みの軌跡を懸けたステージ。
それは果たして一夜にして無類の輝きを放った。

彼女の歌とパフォーマンス、そしてメッセージは今までと現在、これからを生きる人々にそっと寄り添い、支え、世界中に赦しと希望を与え続けていて明日を生きる力と

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多様性の中で生きる僕らの音楽のスゝメ⑨ 後

多様性の中で生きる僕らの音楽のスゝメ⑨ 後

続きものですが分割しても読めます。前半はこちら。

後半です。

打たれた楔、その背景にあるもの
・レコード会社含め音楽業界のビジネス戦略

長らく書いてきた項でも少々触れてきたが、もう端的に言うと日本のビジネススタイル…というか処世術そのものである。
「このやり方が売れるのだからウチも」という方針はご多分に漏れず、物真似が音楽市場を動かしてきた…という論の一端はこれである。
一種軽薄にも思え

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多様性の中で生きる僕らの音楽のスゝメ⑨ 前

多様性の中で生きる僕らの音楽のスゝメ⑨ 前

前略。今回はロックの項になります。

では、続けます。

ロックの海外と日本の流れ(戦後~'80年代辺りまで)

その様は正にJポップのキメラ化とも相対されがちなのだが、それに関しては後述(※⑨ 後でさらっと触ります)。そして

…ここで一旦区切ります。多分この辺りからJポップの潮流へと繋がります。

そしてこの日本語ロックを皮切りに従来のロック路線とはまた違う、新たなロックの独自路線が展開され

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多様性の中で生きる僕らの音楽のスゝメ⑧

多様性の中で生きる僕らの音楽のスゝメ⑧

お時間ございましたらお付き合い下さい。
こちらが前回です。

昔、市民劇団に在籍していた頃の劇団長から興味深い話を聞いたことがある。
何でもその昔に海岸に流れ着いた太鼓を見よう見真似で叩いたことにより、市井の民に広まっていったことが一般における日本の音楽のルーツ(それまでの音楽は祭礼や神事、儀式など)とされる研究を劇団長の友人の民俗学者が研究しているとのこと(自分は優等生ではなかったので話はう

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多様性の中で生きる僕らの音楽のスゝメ⑦

多様性の中で生きる僕らの音楽のスゝメ⑦

お時間ございましたらお付き合い下さい。

Jポップの正体
日本という国はことサブカルチャーという場面において、とても贅沢に事を運べる土壌であると実感する。
こと今まで論じてきた[音楽]に対してもそれは同様に作用する。
日本人の奏でる音楽として、今一度、[Jポップ]という音楽を考える。
果たしてJポップとは何なのか?
それに対する答え合わせとして語源としてのJポップの歴史ををWikipedia

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多様性の中で生きる僕らの音楽のスゝメ⑥

多様性の中で生きる僕らの音楽のスゝメ⑥

こちらは前回です。乱筆乱文ですがよろしくお願いいたします。

複雑化する立場③
ジャンルとしてはマイナーな部類でありながら、その立ち位置を変えずに話題や頂点をさらっていく音楽ジャンルも存在する。その内の一つとして今回はゲームミュージックについて考えていこうと思う。(ゲームと音楽主体の主題で話を進めていきますが今回はFM音源等の話は外します。念のため。)

特殊オブ特殊な世界 一般的に言われるサウ

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多様性の中で生きる僕らの音楽のスゝメ⑤

多様性の中で生きる僕らの音楽のスゝメ⑤

こちらは前回です。乱筆乱文ですがよろしくお願いいたします。

複雑化する立場②
最近「音楽何聴いているの?」という質問に上手く正確に答えられる人は果たしてどれぐらいいるのだろうか…という書き出しは前回にも行ったが、最近特に目立って増えているのは 「アニソン(アニメソング)聴いてます!!」という声である。
特殊性の強いカテゴリーではあるが、近年では避けては通れぬ重要なトピックの一つでもあると思う

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多様性の中で生きる僕らの音楽のスゝメ④

多様性の中で生きる僕らの音楽のスゝメ④

こちらは前回です。乱筆乱文ですがよろしくお願いいたします。

複雑化する立場① 最近「音楽何聴いているの?」という質問に上手く正確に答えられる人は果たしてどれぐらいいるのだろうか。今日も日々誰かの手によって新しい音楽は大量に作り続けられている。その潮流の一つとしてデスクトップミュージック(以下、DTM)が挙げられる。

DTMの普及は音楽制作者を爆発的に増やした。その普及に一役も二役も買ってい

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多様性の中で生きる僕らの音楽のスゝメ③

多様性の中で生きる僕らの音楽のスゝメ③

こちらは前回です。乱筆乱文ですがよろしくお願いいたします。

"目"で聴く音楽 視聴側として音楽を最も体感できる行動はやはり
"ライブに行く"
ことであろう。いつも聴いているであろう音楽、又は歌っている本人が目の前で直接演奏したり歌ったりする訳なのだから。
だが近年音響や照明、液晶モニターが著しく進化を遂げてはいるが、同時にアーティスト側が表現したいことをステージ上に完全再現することはこの時代

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多様性の中で生きる僕らの音楽のスゝメ②

多様性の中で生きる僕らの音楽のスゝメ②

こちらは前回です。乱筆乱文ですがよろしくお願いいたします。

※「Jポップ」という得体の知れない音楽(聞こえが悪いけれどこれについては最終で触れます。)の感触についてざくざくと雑記のように書いたのですが、取り敢えず傍らに置いておいて下さい。

ダンス・ミュージック?ダンス・ミュージック!! '00年代より少し手前からだろうか。お茶の間にヒップホップというジャンルが確実に浸透してきたのは。
そし

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多様性の中で生きる僕らの音楽のスゝメ①

多様性の中で生きる僕らの音楽のスゝメ①

昨今インターネットの普及により聴く側の音楽に対するスタンスは確実に変質した。購入方法も1曲から購入できる(1Buy)ダウンロードのスタイルや定額サブスクリプション等々のサービスまで様々だ。

それとは別の動きもある。アナログLPの需要が高まる昨今、最近では遂にカセットテープによる新曲の販売をしたアーティストも記憶に新しい。

情報収集に関してもSNSの台頭により個人がニッチな部分に目が行

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