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ロードバイク日記 -箱根に登ってみた-

子供の頃から何度も訪れていた箱根、初めてロードバイクで小田原から登ってみました。
今回は、その記録です。

まずはコースプロフィール。
今回の目的地は箱根神社に設定です。小田原の旧市民会館付近からだと約17kmで約800mアップ。三枚橋から道なりにひたすら進むと芦ノ湖まで行けます。

Strava上のセグメントだと箱根旧道(全部)は三枚橋スタートで10.69km、708mアップ、平均勾配は6.6%だそうです。

途中数箇所、商店や民家が建ち並ぶエリアを除き、道は綺麗で走りやすいですね。

Strava上のセグメント

当日は最高気温20℃。5月の清々しい陽気の中、小田原、旧市民会館付近まで車載輪行です。
まずは国道1号線を箱根方面へ。湯本駅少し手前の三枚橋を左折し、旧道へ入ります。

ここ、三枚橋を渡り旧道に入ります

余談ですが、この三枚橋の近くに『はつ花』と言うそば屋があるのですが、ここの、山かけ蕎麦は、絶品です。

少し進むと、早速、ヒルクライムがスタートです。序盤から、割と斜度がキツい。平均斜度以上の斜度が続きます。と言うことは、後半はきっと楽になる、等と思っていた時期もありました、、、

今回は初見でしたので、早々にインナーに落として無理ないペースで回す事にします。結果的には、それが功を奏します。

セグメントを見ただけでは気付かなかったのですが、下りが何箇所か織り交ぜられており、登りだけみると、平均斜度をかなり超えています。

特に中盤後半に現れる九十九折りの左コーナー。これがかなりキツい。まずは箱根大天狗山神社前の折り返し。ここでのサイコンの表示は18.8%!
因みに、どなたかのレポートでは、このコースの最大斜度は20%を超えている様です。

写真でもキツさが分かるかな???

ここを皮切りに、件の『七曲り』が始まります。
因みに、"七曲り"は折り返しが7つあるから、ではなく、九十九折の類義語で、道が幾重にも折り返している事を指しています。

7つでは終わらない七曲り😅

この九十九折の連発は、かなりキツい。
切り返しは15%ほど、その間も10%前後の坂が殆どですから、たまにある5%ほどの所が休憩時間。この日は、他にも多数の方が上られてましたが、この区間で押し歩きされている方も散見されます。よほど脚があるか、普段から乗り慣れている方やトレーニングをされている方でないと、かなり大変ですね。

こんな折り返しが、ずーっと続きます。

一方で、木々が生い茂る山あいの道ですから、とても気持ち良いのは当然として、時々現れる開けた景色は最高ですね。これを楽しむ事が出来れば、登りの苦行も、楽しく登れます⁈

普段の生息域では見れない光景です

ここをクリアすれば、後は斜度はあるものの比較的単調な登りが続きます。
右手にある、お玉ヶ池を越えれば芦ノ湖まであと少し。

お玉ヶ池。ひっそりとしていて、気持ち良い!

お玉ヶ池を通過して国道1号線の分岐点を芦ノ湖方面へ向かうと、芦ノ湖(元箱根)に到着します。
そこを右折すると箱根神社の鳥居が現れます。

箱根神社の鳥居。

ここを暫く進めば目的地、箱根神社に到着です。

箱根神社では、駐車場脇にあるオートバイ・自転車置き場に停めるように言われますが、バイクラックは有りません。そもそもビンディングシューズで神社の階段を上がるつもりは無かったので、立ち寄っただけで早々に退散します。

余談ですが、元箱根付近では、バイクラックは見かけませんでした。まぁ、一般の観光客の方が圧倒的に多いので、しょうがないかとは思いますが、最近、設置される所が増えてきた気がしている中でしたので、今後に期待です。

さて、当日は上下リドレージャージ(半袖、ビブショーツ)にパールイズミのウィンドシェル、チャンピオンシステムのレッグウォーマー、ジレで登りましたが、既に汗でビショビショ。流石に食事を店内で頂くのは憚られましたので、予めコンビニで入手しておいた軽食を取りますが、その間にウェアを乾かします😅

30分ほどで何とか着れる程度には乾きました😅

アウター類を軽く乾かして、帰途に着きます。
陽が出ているところは、暖かいのですが、時より吹く風が冷たいので、アウターの上にカペルミュールのレインウェアを着込んでダウンヒルを開始です。

ダウンヒルと言いながら、まずは旧道までの登りから始まります。そこから先は、所々で写真を撮りながら、ゆっくり降ります。
※掲載している写真は帰り道に撮影したものです
正直、ダウンヒルはあまり好きではないのですが、後続の車両は適当なタイミングでパスしてもらいつつ景色を眺めながら気持ち良く降ってきました。

さて、今回のライドでは何箇所かで写真を撮る事も目的の一つでしたが、その一つが途中の風祭で展示されている箱根登山鉄道の車両の撮影でした。

風祭で展示されている箱根登山鉄道の車両

実はこの107号車ですが、子供の頃にわざわざ、この車両の写真を撮りに行った覚えのある車両。愛車とのツーショットを撮りたかったのです。

目的を果たしたところで、ここまでの獲得標高は880m。今日は1000アップになるかな、と思い、時々設定する"帰れま千"(1000アップするまで帰れない)を設定していたので、風祭を過ぎたところで、残り120mをクリアするため左折して山の方に入ります。ルートにも寄りますが、割とキツい坂が点在しているエリアになります。

海と山に囲まれて、素晴らしい景色が臨めます

この辺りは山に加え海も見えてくるので、印象がガラッと変わります。幾つかの坂を登り、小田原城方面に抜けて、これで1000アップをクリア、帰れます😄

今回のライドログです

これで今回のライドは終了です。距離は、36kmほどですが、かなりしっかり走れたと思います。

最後に、挑戦にあたっての注意点です。

各種SNSやYouTubeでも取り上げられる事が多いコース、身近に感じられるかもしれませんが、全体の距離はそれほど無いものの、斜度がキツい箇所が多数あるため、正直、難易度は高いと感じました。

挑戦する事には敬意を表しますが、中には疲れてフラフラ、蛇行しながら走られている方も見受けられました。無理をせず、余裕がなくなったら途中休憩しながら登って下さい。ご自身の落車の危険性だけでなく、周囲の円滑な交通の妨げになります。

また、後続の車両には絶えず気を使い、タイミングを見計らって抜かせる様な配慮は必要です。

不意に人がフラフラ出てくる事も多い場所ですので、渋滞の中を右へ左へと車両をパスするのも厳禁です。大人しく順番に並びましょう。

そもそもビンディングでの坂道発進が不安な方には、この挑戦はお勧めしません。練習してから臨みましょう。

他のサイクリストとすれ違ったり追い越したりする時は挨拶なり励ましなりして頂く程の余裕を持って、楽しく挑戦して頂ければと思います。

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