我が社の役割ってなんですか?
私が新規プロジェクトに伴走支援で関わらせていただくときは
様々な企業の事例や関わったプロジェクトの事例の紹介だけでなく
必ずミッション・ビジョンの話をします。
成文化されたその会社のミッション・ビジョンと
そこで働く社員各人が会社の役割をどのようにとらえているか
この2つの観点については、興味深いエピソードがあり
私はよく次のような話をします。
|ソニー社員が思うソニーの役割
私がいたソニーでは、社風といえるかもしれませんが
「何か新しいことをやる」
「世の中にまだないものをつくる」
「他社がまだやっていないものをやる」
これがソニーだという感覚がありました。
私が担当していた企画部門だけでなく
エンジニアやデザイナーはもちろんのこと、
営業や管理の人たちもこの感覚を持っていたと思います。
だから会議では
「どこが新しいのか」
「どれくらい新しいのか」
「他がやっているのか」
などの議論がいつもあった気がします。
私は企画マンだったので
いつもこれを聞かれて必死で答えていました。
|日立製作所社員が思う日立製作所の役割
そんな話を日立製作所の知人にしたら
こんな答えが返ってきました。
日立オフィシャルではなく、あくまでその知人の感覚です。
知人:
「いやぁ、日立でそんな他がやってない新しいものをつくるっていう
感覚持ってる人はほとんどいないと思うよ。」
「むしろ、オレたちは、国のインフラを支えてるって思ってるんじゃないかな。おそらくほとんどの社員がそんな感覚を持ってるよ思うよ。」
私:
「それはすごいね。
ソニーで "国を支えてる" なんて思ってる人は一人もいないんじゃないかな。。」
面白いですよね。
|パナソニック社員が思うパナソニックの役割
これをまた今度はパナソニックの知人に話したところ
「パナソニックもインフラはやってるけど、国を支えてるっていう感覚はないなぁ。
パナソニックは部署にもよるけど、くらしのインフラを支えてるという感覚をみんな持ってると思うよ。」
|社員の持つ”我が社の役割”
いかがでしょうか?
もちろんいろんな意見や考え方があり
その個人の感覚だと言えばそれまでですが、
その会社その会社でそれぞれの社員が持つ
”我が社の役割”というイメージはやっぱりあるのではないでしょうか。
どれがよいとか悪いとかではなく
こういう“役割感"をそれぞれが持っているってすごいですよね。
そういう会社や事業部は強いんじゃないかと思います。
あなたの会社の役割は何でしょうか?
すぐに「これです」と出てくればそこがまさに”強み”です。
もし、すぐに出てこなくても、必ず何かあるはずなので
周りの人とぜひ考えてみてください。
それでも出てこなければ、
ぜひ、これからどんな役割にしていきたいのか
を決めれば大丈夫です。
逆に伸びしろ満載ですね。
|役割=使命=ミッション
先日もある企業さんで、
「ミッション・ビジョンは何か」という問いかけをしたら
はじめは、なかなか出てきませんでした。
そこで、この話をしたところ
「うちは、たぶん〇〇なところが役割なんじゃないかな、そうだよね。」
「たしかにそういう感覚はおそらくみんな持ってるよね。」
というディスカッションになりました。
まさにそこが強みです。
この"役割"を持っているということが大切ですね。
役割=使命=ミッション
ミッション・ビジョン というと硬すぎて思いつかないという方は
"役割"という感覚で考えてみてください。
|自分の役割は何か
会社や事業だけではなく、個人としても
「自分の役割は何か」があると強いです。
私は今の自分の役割を
「企業に埋もれてしまうかもしれない技術やアイデアを
プロジェクトチームといっしょに世の中に生み出す」
ことだと思っています。
春はこれらをじっくり考えたり
見直すよい時期ですよね。
ぜひ皆さんも自分の役割について考えてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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