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ビジネス戦略について

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世の中には数多くのビジネス戦略があふれています。その中で気になっている戦略を自分なりに再構築し、まとめています
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記事一覧

手持ちの手段から意味ある結果を生み出そう!~エフェクチュエーションとは~

エフェクチュエーションってご存じですか? ”成功した起業家の行動を分析した理論” なのですが、 この理論が企業の新規事業開発にも応用できるので 今回ご紹介したいと思います。 |エフェクチュエーションとコーゼーション 先日参加したセミナーでこんな本が紹介されていました。 この考え方にとても共感するものがありました。 もともとは成功した起業家の行動を分析した理論なんですが 企業の新規事業開発にも応用できるので是非読んでみてください。 ここでは私なりの解釈でお伝えします

着眼大局・着手小局

先日調べものをしていて見つけた言葉です。 有名な言葉なのでご存知の方もいらっしゃるかもしれません。 また、常々私のnote記事を読んでくださっている方であれば この8文字を見ただけで意味の見当がつくでしょう。 中期戦略や新規事業のアプローチにはこの考え方が必須ですので 今回取り上げてみたいと思います。 |着眼大局・着手小局 中国戦国時代末期の思想家 荀子(じゅんし)の言葉です。 その字の通り という意味です。 大事なのはこの両者がバランスよくできていること。 バ

中期戦略を立てよう!中期戦略へのアプローチ方法

ある企業様の中期戦略プロジェクトに参加しています。 若手メンバーで2030年のビジネスを描き、その種を創ろうというテーマです。 その中で出てきた話題が 中期戦略をどのように立てたらよいのか? でした。 中期戦略を立てることはプロジェクト推進にとって重要ですが、 実際、中期戦略を立てようと思っても どうアプローチしてよいのか分からないという方々は多いです。 今回の記事は中期戦略について私なりのイメージをお伝えします。 |中期戦略のアプローチ方法 中期戦略のアプローチ方

パーパス/ミッション/ビジョンの定義をわかりやすく

パーパス、ミッション、ビジョンが 企業や事業運営において重要なことは言うまでもありません。 また、私自身が伴走支援している新規事業開発や商品企画においても とても大切なことはよくお伝えしています。 今回は、これらの言葉の意味について あらためて詳しくお伝えしたいと思います。 |パーパス、ミッション、ビジョンとは? 先日、ある企業の新規開発プロジェクトで 「パーパス、ミッション/ビジョンのつくり方」 と題して、お話しする機会がありました。 私が新規事業や商品開発を進める

WHYから始めよ!~コンセプトづくりのフレームワークで考えるべきこと~

WHYから始めよ!ーこのタイトルはサイモン シネック氏の本のタイトルからいただきました。 コンセプトづくりでフレームワークを活用することはよくありますね。 フレームワークを活用する上で大事なことー それは「WHYから始める」ことです。 今回はなぜ「WHYから始める」ことが大切なのかについてお伝えします。 |WHY?が人の心を動かす 新規事業や新商品開発ばかりでなく、企業活動の様々なステージで コンセプトづくりは重要です。 皆さんは コンセプトをつくるためのフレームワ

顧客ベネフィット(顧客利益)を定義しよう!~知っておきたいベネフィットの3分類+1~

先日あるチームをサポートさせていただいたときに 顧客ベネフィット(顧客利益)について一緒に議論しました。 議論することであらためて 顧客ベネフィットを定義するのは大事だなあと再認識。 新規事業や商品企画のサポートやセミナーなどで 私がいつもお伝えしているのが 「顧客ベネフィットをしっかり定義しましょう」 ということ。 今回は顧客ベネフィット(顧客利益)について お伝えしたいと思います。 |アーカーのベネフィット3分類 B2Cの場合、アーカーのベネフィット3分類がよく知ら

ミッション・ビジョンは周囲を巻き込む重要なカギ!

前回、企画リーダーの最も大切な仕事のひとつが ” 周りを巻き込むこと”であることをお伝えしました。 その記事はこちら 周りを巻き込むために必ずやって欲しいこと。 それは ヒーローインタビューで まずは相手の話をたくさん聞き 信頼関係をつくった上で協力を仰ぐことでした。 今回は それにも増して重要なことについてお伝えします。 ◇プロジェクトの「ミッション・ビジョン」を伝える◇ 周りを巻き込むうえでもっと重要なこと。 それは、ミッション・ビジョンを相手に示すことです。

やはり『目標達成』にむけて数値化は大事!

12月も10日を過ぎ 残り2/3となりましたが この1年いかがでしたでしょうか? いいお正月を迎えるために ぜひ1年をレビューし、 来年の計画をたててみてください。 私の方はというと この1年その時々は正直不安なこともありましたが、 振り返ってみるとお陰様でかなり進んだなと感じています。 ◇上半期の振り返りと下半期の計画の見直しを行う◇ 弊社(株)プリミスは、7月が期のスタートのため、 12月で上半期が終わり、1月から下半期となります。 このたび12月になったところ

数値化の具体的方法とは?

先日の投稿では、 「戦略の方向性に困ったら数値化してみる」 についてお伝えしました。 “ざっくり” “仮でもよいので” “適当でもよいので” 数値化してみましょう! と言われても、そもそも “ 仮でも ” や “ 適当でも ” を どのように設定したらよいのかが 分からないという声をよく聞きます。 確かに既存モデルのモデルチェンジや派生モデルの場合は 元となる実績や数字があるので試算しやすいですが、 新しい商品や新規事業の場合は、 仮といってもなかなか試算は難しい

戦略の方向性に困ったらやってみると良いことは?

戦略の方向性に困ることって 意外とありますよね? 何かのヒントになればと思います。 ◇どうアプローチをして良いか平行線に・・・◇ 先日、ある新規事業企画チームの会議で 市場導入の際の戦略をどのパターンでいったらよいのか という議論になりました。 その方向によって商品やサービスの企画内容やスケジュールが変わってきます。 具体的なことは書けないので、 少しアレンジしてお伝えするとこんな感じです。 ・パターンA:大手にアプローチ、 ただし時間がかかりそう ・パターンB:

新規事業はロードマップで考えよう!

先日の記事では、 「ビジョンで引き付け、戦略で動かす!」 についてお伝えしました。 戦略論とあわせて考えるととても腑に落ちる内容です。 さて、今回は商品戦略にも関連する内容をお伝えします。 ◇新規事業を立ち上げる上で陥れやすいこと◇ 新規事業開発や商品企画をサポート させていただいている中で、 現在企画中の商品やサービスだけを スコープに考えておられる方々が 非常に多いように感じます。 これから事業を立ち上げるのに、 あるいはこれから新しいカテゴリーを立ち上げるのに

ビジョンで引き付け、戦略で動かす!

ビジョンや戦略の大切さは私もセミナーやこちらのnoteそして メルマガでお伝えしていますが ビジョンと戦略に関連して 「なるほど!」 と腹落ちした言葉があったので、 今回はそれをお伝えします。 ◇「経営者は理念・ビジョンで人を引き付け、戦略で人を動かす」◇ この言葉は 前職ソニー先輩OBであり 現在は経営コンサルタントをされている Kさんが言われていた言葉です。 私にはとても腹落ちし いろいろな言葉の意味がきれいにつながりました。 あなたはいかがですか? 経営者は

push と pull を意識しよう!

push と pull 私は企画関連の仕事の際、この 2つをよくイメージしています。 push的な行動のイメージ pull的な行動のイメージがあるのですが 今日は2つのイメージについてお伝えします。 ◇自己の視点から相手の視点に切り替える◇人ってどうしても自分中心になってしまいがちです。 私はこれを push 的なイメージで捉えています。 Push的なイメージを少し相手の視点になって、 pull 的に考えてみると、 よい結果が得られることがあります。 例えば、次の

手段が目的になっていないか?

あなたは今 やっている業務やタスクの目的を常に意識していますか? 日々の実務をこなしていると、 ついつい手段が目的になってしまっていることがあります。 「手段が目的になる」とは どういうことかは後で説明するとして 手段と目的を意識するだけで仕事の質が格段にあがります。 恥ずかしい話、私自身も 手段が目的になってしまっていることがしばしばでした。 あなたがもし この「手段と目的」を意識したことがなかったなら、 ぜひ振り返ってみてください。 企画の仕事でよくある事例を