新澤健一郎

ピアノ、キーボード、作曲、編曲。ジャズを志して○○年。ロック魂あり。クラシック大好き。…

新澤健一郎

ピアノ、キーボード、作曲、編曲。ジャズを志して○○年。ロック魂あり。クラシック大好き。リーダー作11枚。移動ド。noteはレッスンと雑文が中心です。プロフィールはこちらで→ http://www.shinzawa.net

最近の記事

移動ド…階名でうたったらダメらしい(階名で読むのは推奨)

「ラララ」でうたう。 僕の経験的にしっくり来るお話です。 実際に階名唱を使っていたり、教えていらっしゃるかたの異論反論も歓迎です。こういう話がありますけどどうお考えですか?という投稿です。 『移動ドのすすめ』東川清一著(1985) p.63より トニック・ソルファ法では、生徒にいつも階名付きでうたわせてはいけないとされています。さもないと生徒は、【階名を発音することなしには音がとれない】という、いわゆる【階名の奴隷】になってしまうからである、といわれるのですが、私たちも

    • 何のための初見能力なのか(ひとつのケース)

      個人の考えを書きますね。 組織を代表した考えじゃないです。 音大に通うなら初見はある程度できた方がいいです。 何故なら、多くの専門科目が「楽譜を使って説明される」からです。 初見が出来なかったら楽譜を使って説明されている事が【話し言葉を聞くように】すぐに理解することは難しいと思います。それってキツいよね。眠いよね😊 ミュージシャンには楽譜を読めない人は沢山いるし、楽譜が読めなくても「いい音楽」を奏でたり、作ったりすることはできます。楽しむことも。 でも音大で専門教育

      • 五線譜をこえるものは出て来ない 2

        五線譜を超える記譜法はもう出て来ないんじゃないかというくらい色々な事が「調性の為のいびつな階段」の件も含め良きところに収まってるように思います。 人間の耳が「調性」という概念と相性が良いのですから当然とも言えます。倍音列のような物理現象との関わりもあるのでしょう。 #や♭やナチュラルを難しいと主張するかたもいらっしゃいますが、これのお陰で調性の中にいる音なのか、それ以外なのかも「見える化」されているのです。僕にとっては「便利」。 唯一、五線譜を超えてるなぁと思っているの

        • ハノンの効用

          ハノンはさぁ、何がいいかって「譜読み」(初見)の練習にもなるんですよね。 「ヘ音記号が読めない」みたいな事態から脱出できます。 最初はブラインドタッチは出来ないから弾きながら読むのは難しいと思うけど、弾き始める前に最初の数小節でどんなパターンになっているかを確かめて、上行(または下行)がどこまでかを読むだけでもトレーニングになります。あとは鍵盤を見ていてもいいです。 慣れないうちは音符に音名を振っても構いません。 ハノンの1番から31番の譜読みは単なるトレーニングで誰

        移動ド…階名でうたったらダメらしい(階名で読むのは推奨)

          五線はいびつ

          五線は例えば線(又は間)3つでも場所により完全5度だったり増4度だったりします。 ミ-ファ、シ-ドが半音だから当然☺️ この「歪さ(いびつさ)」が五線譜をこえる記譜法が出てこない要因かなと思いました。 調性との関連でこうなったと見ています。 五線譜は音楽を「抽象化」するツールだなと最近考えています。 その抽象化の中で「調性」が柱のひとつになることは確かだと思います。 これが定規の目盛のように何処も同じ音程だったらかえってやりにくいのかな…なんて。 ピアノの黒鍵と

          五線はいびつ

          「There will never be another you」の”あの”エンディングについて

          「There will never be another you」の終わりから4小節目と3小節目を半音上げて繰り返すエンディングって誰が始めたんでしょうね。 あれを廃止する動きがあって僕も割と賛成です😊 スティットもロリンズもゲッツもやってない。勿論チェットベイカーも。むしろルバートで終わるほうが優勢なくらいです。 悲しい歌詞です。 披露宴非推奨です💦 オリジナルはこちらの動画です。 ジャムセッションではアップテンポで演奏されることが殆どなのとは対照的にバラードです

          「There will never be another you」の”あの”エンディングについて

          新年度雑感

          ポップスを教えるということは、雑な言い方をすれば普段耳に入って来る音楽のクラシックとジャズ以外全部を教えるということになります。 クラシックだってジャズだってそれが生まれた時はポップスだったと言えますが「今」はそうとは言い切れないと思います。 ポップスという現在進行形の音楽をどうやって教えればいいのか。 バッハやベートーヴェンを学ばずにクラシックを学んでいるとは言えないでしょう。学ぶべきレパートリーや作曲家がいて歴史を学ぶ必要があります。ポップスに比べたら新作も少ないの

          よなよなのつれづれ

          僕は絶対音感無いけど移動ドも固定ドも使います。都合のいい方を使えばOK。固定ドもさっき聞いた音名のわかっている音を基準に無意識のレベルで測れば大体可能。 絶対音感が無ければ移動ドは簡単かと言うとそんな事は無くて、訓練が必要です。 移動ドのトレーニングがもう少し普及して欲しいけど、移動ドを提唱する人が少なからず原理主義的と言うか、固定ドを敵視し過ぎでドン引きなんですよね。単に生真面目(きまじめ)なんだろうけど。僕には信念の使い方を誤っているように見える。 絶対音感を持って

          よなよなのつれづれ

          ベニー・グッドマンを聴いてたらこうなった話

          慌ただしく過ごしていますが書ける時になぐり書きしていきます。 4月2日の谷口英治さんとのダブル・バースデーライブ。 ジャズのやり始めに同じベニー・グッドマンを聴いてても、こんなに結果が違うのかって(笑)谷口さんと僕の事です。 人生って面白い。いいもんだなって思った。 僕は谷口さんの「Jazz」が欲しかった。 見ている世界が近くても僕にはできない「あの」感じ。 CD聴きました?すごいでしょ。 「Liberty City」だって何だって、絶品のソロ。クラリネットって

          ベニー・グッドマンを聴いてたらこうなった話

          オンラインショップ開設!

          4月2日の「イチョウ五重奏団」初のCD「More Than Ten Years」の発売に合わせてオンラインショップを開設しました。 イチョウ五重奏団の新作CDは「3/28(木)お昼の12:30から予約受付開始」です。 遠方などでライブにお越しいただくことが難しいお客様の為に「メンバー全員のサイン入りCD」を10枚限定でご用意させていただきました。 「通常版」は新澤のサインのみお選びいただけます。こちらは在庫潤沢です😊 クリアファイルも是非♪ どうぞよろしくお願いしま

          オンラインショップ開設!

          最初の分かれ目

          ブルースがカラダに入ったらこれスゲー、何でもできるぞ! って思えたら最初の壁は突破。 ブルースをモノにすることの価値を教えるのは僕の仕事じゃないと思ってます。 この直感を持ってる人だけが次の段階に進める。理屈じゃないです。 何のきっかけでもいいから、お!そうかもって思えたら突破。 あの曲がこの曲が弾ける弾けないとかそういう話じゃない。 時代を超えて通用するエッセンスを見抜く力も音楽力のひとつです。 他のどんな有名曲でも超絶技巧でもそれらが弾けたとしても、ブルースが

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          小澤征爾さんの語る「音楽」「指揮」「教えること」

          君の道は君が創るんだ この小澤征爾さんの動画は本当に素晴らしい。 音楽の本質、教える事の本質をズバリと突いているトピックがこの短い動画の中にこれ程敷き詰められていることがあるでしょうか。

          小澤征爾さんの語る「音楽」「指揮」「教えること」

          英語圏ではまず通じない、恐らく日本だけのジャズ用語

          Combination of Diminished Scale →(英語圏では) Half Whole Diminished Scale Harmonic Minor Perfect 5th Below (Hmp5↓) → Spanish Phrygian, Phrygian Dominant, Mixolydian b9 b13(など) 裏コード → Tritone Substitution Hmp5↓の個人的補足 Spanish Phrygianは違和感が凄いです

          英語圏ではまず通じない、恐らく日本だけのジャズ用語

          「リスペクト」…気になることば

          「リスペクト」はねぇ…自分からすればいい。 人に求めないことなんだと思います。 そしたらきっと中にはしてくれる人も出て来るんだと思います。そう信じたいです。 人にリスペクトを求めたら、自分の気持ちを人にコントロールされてしまうことになります。つまり不安定になる。よくないよね。他人は気ままです。それぞれの都合もあるし。 「相手をリスペクトするとうまくいくよ~」と助言するのは…状況によってはアリだと思います。

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          avoid noteが何故分かりにくいのか

          ※有料エリアには本文に加えてダイアトニック・コードに対応したスケールとavoid noteについての譜例と解説があります。 avoid noteは

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          avoid noteが何故分かりにくいのか

          絵を見るように聴きまくろう

          ジャズは「アドリブのやり方」だけではいい感じになりにくいです。大抵ならないと思います。 ジャズの歴史?それも大事ですが今日は違う話です。 その時間を「どうやってスウィングするか」はコピーなんかしたくもないような短いフレーズの繰り返しや単音の連続など様々な「過ごし方」にあるように思います。 この着眼点に欠けると勉強したことの羅列になって終わってしまいます。※無価値ではありません。勉強しただけ上達する部分はありますから遠慮なく勉強してください😊 ではどうするか。 絵を見

          絵を見るように聴きまくろう