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【Emotional Rescue】(1980) The Rolling Stones 絶好調ストーンズ、世紀の凡作??
ローリング・ストーンズの本作【エモーショナル・レスキュー】はかなり売れたことを御存知でしょうか?
昔、私はチャートが大好きでよく調べましたが、我が家にある全米ビルボード本に拠れば【ブラック・アンド・ブルー】(76年)は4週、【女たち】(78年)は2週、本作は何と7週!【刺青の男】(81年)に至っては9週!!、それぞれ1位を獲っているのです。パンク・ニューウェイヴの時代にもストーンズは絶好調。中でも
【Jailbreak】(1976) Thin Lizzy ブリティッシュロック凋落の時代にアイルランドから放たれた快作
アイルランドの英雄的なバンドといえば、フィル・ライノットが率いたシン・リジー!
私、ヘヴィメタルというジャンルは全く駄目ですが、シン・リジーならOKです 笑。
ブリティッシュ・ハードロックが1番盛り上がりを見せた黄金期を1970~72年辺りだとすると、かなり遅れてブレイクしたリジー。
全盛期は何と言ってもスコット・ゴーハム、ブライアン・ロバートソンの両ギタリストを擁した時代です。フィル・ライノッ
【Blondes Have More Fun】(1978) Rod Stewart 70年代最後を飾る賛否両論のヒット作
ロッド・スチュワートとの出会いって、世代ギャップもあるので人それぞれだと思うのですが、私の場合は本作なんです。
中学生の頃、深夜に洋楽を紹介するTV番組を観ていたところ、エンディングはゲストのリクエストを紹介するらしく、この時のゲストがアイドルの石川秀美(うろ覚え)で、彼女が選んだのが「アイム・セクシー」だったのです。金髪女性がジュースを飲んでるPV映像です。
思わず、この曲知ってる!と私。実家
【Blind Faith】(1969) スーパーグループが試みた可能性の1枚
元クリームのエリック・クラプトンと、元トラフィックのスティーヴ・ウィンウッドが結成したブラインド・フェイス。この新バンドが登場したとき、世間のロックファンはさぞ興奮したことでしょうね。
ギターの神様と天才少年がタッグを組んだ夢のスーパーグループによる唯一の作品。かつては名前ばかりで内容が伴わないと評価もイマイチでしたが、近年は見直されているような気がします。
ニューロックの時代らしく、ジャムセッ
【What We Did on Our Holidays】(1969) Fairport Convention 英国トラッドの萌芽をみせたサンディ・デニー参加1作目
フェアポート・コンヴェンションにとって、1969年ほど激動の一年はなかったかもしれません。この年に発表した新録スタジオアルバムは実に3枚。順を追っていくと、バンドが徐々に自国のブリティッシュ・トラッドフォークに舵を切っていく道程がよく分かります。
フェアポートと言えば、そのブリティッシュ・トラッドを完全エレクトリックでロックに料理した【リージ・アンド・リーフ】が画期的な作品として有名ですが、私は
【Steel Wheels】(1989) Rolling Stones アーバンな装いで再始動した平成ストーンズ
【スティール・ホイールズ】懐かしいデス。リアルタイムで私が体験した最初のストーンズの新譜でした。
1989年高校の夏休み、陸上部のキツい練習を終えて、ジャージか学ラン姿で輸入盤ショップに立ち寄って本作を予約しました。日本盤はアナログ発売が無かった為に予約が殺到しており、店員さんに米国盤じゃなくて英国盤になるけど大丈夫?と聞かれたことも憶えています。
本作と言えばこの直後のストーンズ初来日も重なり
【All Things Must Pass】(1970) George Harrison ビートルズ解散後に発表したジョージの金字塔
改めて、明けましておめでとうございます🎍今年もよろしくお願いします。
ビートルズの4人の中で誰が好き?みたいな話がよく出ます。私の場合、ポールよりジョンかなと思ってるのですが、ソロになってからの作品なら1番熱心に聴いたのはジョージ・ハリスンです。だからジョージ派かもしれません。
ジョージは山あり谷ありの音楽人生で、作品の出来不出来もハッキリしています。でも一般に評価の低い【ダーク・ホース】(
【In The Court Of The Crimson King】(1969) King Crimson アナログレコードから見た堅牢な館 "宮殿"
実は私は、洋楽ロックに興味を持って初めて買ったレコードが本作でした。忘れもしない中学2年生、1987年暮れのことです。
日本盤の帯付き中古が1200円。一緒に買ったのがフィル・コリンズとフィリップ・ベイリーの「イージー・ラヴァー」12インチ。レシートがまだあります。これでこの月のお小遣い2000円は終了。なのに随分と満ち足りた心持ちでした。大人になった気分でしょうか。
そんな訳で本作、よく聴きまし
【Love Is】(1968) Eric Burdon & The Animals エリック・バードンの名唱が光る後期アニマルズの名盤
アニマルズと言って思い浮かぶのが「朝日のあたる家」「悲しき願い」といったヒット曲です。1960年代のブリティッシュ・インベンションの波に乗ってビートルズ、ストーンズらと同じ時代に登場。日本でもエリック・バードンの黒いフィーリングに溢れた歌声で人気を博しました。
そんなアニマルズのマニアックな1枚。実は私、19才の時に初めて買ったアニマルズのアルバムが本作でした。初期のヒット曲を聴き親しんではいて
【Back in the High Life】(1986) Steve Winwood メインストリームに打って出た勝負作
英国ロッカーの重鎮として60年代から活動を続けるスティーヴ・ウィンウッド。70年代後半からはソロに転向しましたが、そのキャリア最大のヒット作となったのが本作【バック・イン・ザ・ハイ・ライフ】です。
私は冬になると必ず聴きたくなる曲があって、本作収録の "Higher Love" がその1つなのです。曲が持つ都会的な感触、ジワジワと心踊ってしまうノリがこの季節にピッタリ。インドア派の私が思わず、年
【Ziggy Stardust】(1972) David Bowie 美しき異星人による華麗なロックアルバム
グラムロックのスターとして彗星の如く登場したデビッド・ボウイ。本作【ジギー・スターダスト】は彼の出世作というだけでなく、いまやロック史の金字塔の1つとされる作品です。1年ほど前にこんな事がありました。
長く通う中古レコード屋(個人店)で本作を見つけたので、私が手元に置きながらレコードを漁っていると、後客に大学生くらいの若者男女3人が入店してきました。
アナログブームなんだなぁと実感していると程
【A Song for All Seasons】(1978) Renaissance クラシックと調和した抒情的プログレの後期傑作
秋を通り越して冬が訪れたようなこの所の冷え込み。私の住む神奈川県でも師走の寒さです。寒いのはイヤですが、これからは街も華やいでロマンチックな季節ですね。この時期、私なら透き通った女性の声で癒やされたいです。
70年代プログレの中でもクラシックミュージックとの相性なら群を抜いていたと言っていいルネッサンス。紅一点アニー・ハズラムのクリスタルボイスに寒い日はウットリと身を委ねていたいものです。
ル
【Let It Bleed】(1969) Rolling Stones ストーンズサウンドの礎となった黄金期の傑作
ローリング・ストーンズの長い歴史において1969年は最も激動だったように思います。ブライアン・ジョーンズの脱退と死、ミック・テイラーの加入、オルタモントの悲劇…。
様々なアクシデントと向き合いながら、自分たちの音楽を確立していった重要な時期です。後年のライブで演奏され続ける定番レパートリーを多く収録した本作は、やはりストーンズの代表作と言って間違いないですね。
60年代末期のストーンズは、英米