よっしー

60〜80年代の洋楽ロック、80年代歌謡曲が好みです。趣味はレコード収集。盤のクリーニ…

よっしー

60〜80年代の洋楽ロック、80年代歌謡曲が好みです。趣味はレコード収集。盤のクリーニングに精を出し、レコードの音を通して昭和に想いを馳せてます。ノスタルジックなことに惹かれる懐古趣味な中年男。人生後ろ向き。東京・新宿の日本料理屋、車屋別館にて勤務。川崎市在住。

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  • 米国ロック・アルバムの部屋

    大好きなアメリカのロックの作品を、レコードの話も交えて紹介したものをまとめてみました。

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    大好きなブリティッシュ・ロックの作品を、レコードの話も交えて紹介したものをまとめてみました。

  • 昭和歌謡、日本のロック&それ以外の話の部屋

    大好きな日本のロック、昭和歌謡、番外編についてまとめてみました。

最近の記事

【Strange Days】(1967) The Doors 非現実へと誘う幻の世界

ドアーズの不朽の名盤と言えば有名なデビュー作ですが、この2ndアルバムも私はかなり好きです。(でも私的な1番は3rdかも) 高校生の頃、インパクト強烈なこのジャケットと「まぼろしの世界」という邦題が心に突き刺さって、即CDを購入。受験勉強もせずに浮遊する世界に耽っておりました。 先ずは文字どおり "Strange Days" に連れて行かれるような一曲目を。キラキラした音の正体は、当時出たばかりのムーグ・シンセサイザーなんだそうです。 ドアーズがアマチュア時代のレパートリ

    • 【Jailbreak】(1976) Thin Lizzy ブリティッシュロック凋落の時代にアイルランドから放たれた快作

      アイルランドの英雄的なバンドといえば、フィル・ライノットが率いたシン・リジー! 私、ヘヴィメタルというジャンルは全く駄目ですが、シン・リジーならOKです 笑。 ブリティッシュ・ハードロックが1番盛り上がりを見せた黄金期を1970~72年辺りだとすると、かなり遅れてブレイクしたリジー。 全盛期は何と言ってもスコット・ゴーハム、ブライアン・ロバートソンの両ギタリストを擁した時代です。フィル・ライノットのカリスマ性を武器に、狭いアイルランドを脱獄して米国にも殴り込みをかけた本作は

      • 【Rickie Lee Jones】(1979) 自由奔放な才女の若きポートレート

        普段テレビをあまり観ない私なのですが、昔から好きなのが《渡辺篤史の建もの探訪》。早朝に渡辺篤史さんが工夫を凝らした建築のお宅を訪問する番組です。それぞれの家族の営みが垣間見られて、いつも温かい気持ちになれるんですよね。 いつかの放送で、夫婦共々デザイナー、外観も壮麗なお宅がありました。玄関を入ると壁に額縁が2つ。飾られていたのが本作とジョニ・ミッチェル「逃避行」のジャケット。 何と洒落たセンスなのだと思わず見入ってしまいました。ナルホド、職業と趣味は比例するかと朝から妙に納

        • 【Loggins and Messina】(1972) トロピカルな味わい西海岸ロックデュオ

          今年の関東は桜の花が遅れたお陰で、春の訪れが昔に戻ったような気分を味わえました。やっぱり桜は4月が似合うなぁ、なんて思っていたらもう汗ばむ陽気。アメリカ西海岸のロックが聴きたくなってきました。 私がイーグルスやドゥービー・ブラザーズ等を聴き親しんだ後、次のステップで感銘を受けたのがこのロギンス&メッシーナでした。南風のようなサウンドにパキパキと鳴るギター、そして2人のボーカルハーモニーとすべてが完璧で爽快なのです。 先日も窓を全開、洗濯物を干して、ビールを一杯、いやサイダ

        【Strange Days】(1967) The Doors 非現実へと誘う幻の世界

        • 【Jailbreak】(1976) Thin Lizzy ブリティッシュロック凋落の時代にアイルランドから放たれた快作

        • 【Rickie Lee Jones】(1979) 自由奔放な才女の若きポートレート

        • 【Loggins and Messina】(1972) トロピカルな味わい西海岸ロックデュオ

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          【Blondes Have More Fun】(1978) Rod Stewart 70年代最後を飾る賛否両論のヒット作

          ロッド・スチュワートとの出会いって、世代ギャップもあるので人それぞれだと思うのですが、私の場合は本作なんです。 中学生の頃、深夜に洋楽を紹介するTV番組を観ていたところ、エンディングはゲストのリクエストを紹介するらしく、この時のゲストがアイドルの石川秀美(うろ覚え)で、彼女が選んだのが「アイム・セクシー」だったのです。金髪女性がジュースを飲んでるPV映像です。 思わず、この曲知ってる!と私。実家が幼少期から飲食店を経営していて、有線放送から絶えず洋楽が流れていたので何度も耳

          【Blondes Have More Fun】(1978) Rod Stewart 70年代最後を飾る賛否両論のヒット作

          【Who's Next】(1971) The Who ロック衝動とテクノロジーが融合したザ・フーの傑作

          私がザ・フーで1番好きなアルバムが、この【フーズ・ネクスト】です。【ライブ・アット・リーズ】と良い勝負ですが、ん〜、それでも本作ですね。昔、先輩に貸してもらった思い出深いアルバムでもあります。曲は良いし、演奏も充実。最高の作品ですね。 後のザ・フーのライブでもセットリストに入る曲が多く収録された本作。元々は【トミー】に続くロック・オペラとして【ライフハウス】という作品をピート・タウンゼントが構想していたものの、余りに難解で無謀な企画だった為に中倒れに終わり、その断片から集め

          【Who's Next】(1971) The Who ロック衝動とテクノロジーが融合したザ・フーの傑作

          麗しき1984年デビュー組アイドルよ、永遠に…。

          間もなく4月。旅立ちの季節です。春は新しい出会いの時でもありますね。 アイドル歌手全盛だった昭和の頃、毎年春には沢山の新人達がデビューしました。各プロダクション選りすぐりの女の子達が、横一線のゲートから一斉に芸能界のダートへと飛び出して行くのです。 小学生だった私は、月刊明星の付録の歌本「Young Song(通称ヤンソン)」に載った新顔達の写真を眺めながら、どの子が売れそうか?と生意気にも友人と予想したものです。そして暫くすれば、その殆どが生き残れずに跡形も無く消えてい

          麗しき1984年デビュー組アイドルよ、永遠に…。

          【Blind Faith】(1969) スーパーグループが試みた可能性の1枚

          元クリームのエリック・クラプトンと、元トラフィックのスティーヴ・ウィンウッドが結成したブラインド・フェイス。この新バンドが登場したとき、世間のロックファンはさぞ興奮したことでしょうね。 ギターの神様と天才少年がタッグを組んだ夢のスーパーグループによる唯一の作品。かつては名前ばかりで内容が伴わないと評価もイマイチでしたが、近年は見直されているような気がします。 ニューロックの時代らしく、ジャムセッションをしながら手探りで何かを掴んでいこうとするスリリングさが本作の魅力だと思い

          【Blind Faith】(1969) スーパーグループが試みた可能性の1枚

          嗚呼、昭和の洋楽ポップス ショッキング・ブルー

          最近、私はショッキング・ブルーがマイブームです。1970年に「ヴィーナス」の世界的ヒットで一躍有名になったオランダ出身のポップ・ロックグループ。懐かしいリアルタイマーもいらっしゃるかもしれません。 私は後追いですが、中学時代に彼等のシングル盤をコツコツと買い集めていたことがありました(CD期にほぼ手放す)。昭和の香りがするセピラカラーの洋楽ポップス。マリスカ・ヴェレスのルックスと相俟って、何とも言えない甘酸っぱさに惹かれました。 数年に一度訪れるマイ・ショッキング・ブルー

          嗚呼、昭和の洋楽ポップス ショッキング・ブルー

          【What We Did on Our Holidays】(1969) Fairport Convention 英国トラッドの萌芽をみせたサンディ・デニー参加1作目

          フェアポート・コンヴェンションにとって、1969年ほど激動の一年はなかったかもしれません。この年に発表した新録スタジオアルバムは実に3枚。順を追っていくと、バンドが徐々に自国のブリティッシュ・トラッドフォークに舵を切っていく道程がよく分かります。 フェアポートと言えば、そのブリティッシュ・トラッドを完全エレクトリックでロックに料理した【リージ・アンド・リーフ】が画期的な作品として有名ですが、私は本作の方が気楽に聴いていられるんです。 リードボーカルにサンディ・デニーを迎えた

          【What We Did on Our Holidays】(1969) Fairport Convention 英国トラッドの萌芽をみせたサンディ・デニー参加1作目

          【Barnstorm】(1972) ジョー・ウォルシュの深淵なる音世界

          ジョー・ウォルシュといえば現在もイーグルスのメンバーですが、同時にこれまでずっと並行してソロ活動も続けてきました。明るい性格に似て?!なのか作風も実にユニークで、常に遊び心を持った作品群は如何にも彼らしい気がしますね。 そんなジョーの数多い作品の中でも、ジェイムス・ギャング脱退直後にバンド名義で発表したこの1stアルバムは、なかなか深淵な音作り。彼の陽キャラクターの真逆を行くようなサウンドにはアッと驚かされます。 ジョーの多様な音楽観が繊細に紡がれた不思議な1枚。聴き応え充

          【Barnstorm】(1972) ジョー・ウォルシュの深淵なる音世界

          「ふられ気分でRock'n' Roll」(1984) TOM★CAT ヤマハ・ポプコン最後の大ヒット曲

          今回は再び昭和のヒット曲です。 昔、ポプコンと呼ばれるポピュラー音楽のオーディションがありました。ヤマハ主催によるアマチュアミュージシャンのコンテスト。毎年行われ、本選会で優勝するとレコードデビュー出来るというアマ音楽家たちのプロへの登竜門でした。出身者を調べてみると………中島みゆき、世良公則&ツイスト、クリスタルキング、チャゲ&飛鳥、杉山清貴&オメガトライブ、あみん……実に沢山の才能が巣立っていますね。 ポプコンからは数多くのヒット曲が誕生しましたが、私がリアルタイムで

          「ふられ気分でRock'n' Roll」(1984) TOM★CAT ヤマハ・ポプコン最後の大ヒット曲

          【Steel Wheels】(1989) Rolling Stones アーバンな装いで再始動した平成ストーンズ

          【スティール・ホイールズ】懐かしいデス。リアルタイムで私が体験した最初のストーンズの新譜でした。 1989年高校の夏休み、陸上部のキツい練習を終えて、ジャージか学ラン姿で輸入盤ショップに立ち寄って本作を予約しました。日本盤はアナログ発売が無かった為に予約が殺到しており、店員さんに米国盤じゃなくて英国盤になるけど大丈夫?と聞かれたことも憶えています。 本作と言えばこの直後のストーンズ初来日も重なり、日本のロックファンには思い出深いアルバムではないかと思います。良い悪いの話は別

          【Steel Wheels】(1989) Rolling Stones アーバンな装いで再始動した平成ストーンズ

          「涙のtake a chance」(1984)風見慎吾 和製ブレイクダンスのゴッドファーザー

          今回は久しぶりに昭和歌謡です〜。 今振り返ってみると、私が生まれて初めてブレイクダンスなるものを見たのはマイケル・ジャクソンではなく風見慎吾でした。歌手が歌ってる最中にバック宙する姿を初めて見たのも風見慎吾でした。(セイントフォーはバック宙ではなかったと記憶…) コロナ禍で仕事が休業だった頃、何気なく観てみたYouTubeの動画が、かつての風見慎吾の映像でした。……凄い……凄すぎる! 当時もTV番組で観ていたハズなのに、令和のいま改めて観ても度肝を抜かれる超絶パフォーマンス

          「涙のtake a chance」(1984)風見慎吾 和製ブレイクダンスのゴッドファーザー

          【O'Keefe】(1972) Danny O'Keefe 郷愁こみ上げる米国シンガーソングライター

          ダニー・オキーフの"Good Time Charlie's Got the Blues"という曲が私は好きです。素朴なアコースティックギターの音色と少し鼻にかかった歌声、郷愁を誘うメロディがいつも耳を惹きつけます。ついアメリカの田舎風景を思い浮かべてしまうんですよね。  私がダニーの名前を知ったのは90年代のこと。MUSIC MAGAZINE増刊『シンガー・ソングライター』という本で紹介された彼の代表作【Breezy Stories (邦題:そよ風の伝説……)】(73年)を

          【O'Keefe】(1972) Danny O'Keefe 郷愁こみ上げる米国シンガーソングライター

          【Johnny Winter】(1969) 100万ドルのブルースロック・ギタリスト登場!

          1960~70年代のロックシーンには個性溢れるブルース系ギタリストがひしめきましたが、この人もそんな1人ですね。ジョニー・ウインター! コロムビア・レコードが当時100万ドルで契約したことで有名なジョニーは、テキサス出身らしく豪快なギタープレイが醍醐味。マシンガンのように弾きまくるスタイルは、どちらかと言えばロックンロール色が強いタイプかもしれません。 しかしながら、コロムビアからのメジャーデビュー作となる本作は中身が真っ黒け!黒人ブルースに殉じるかのような本格派の音には、

          【Johnny Winter】(1969) 100万ドルのブルースロック・ギタリスト登場!