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賢太郎がいた

私は小林賢太郎が好きだ。
小林賢太郎と言うのは、ラーメンズと言うコンビを組んでいたお笑い芸人。

物の本によると日本の劇作家、演出家、元コメディアン、元パフォーマー。スタジオコンテナ所属。である。

Wikipedia-小林賢太郎

そんな小林賢太郎もといラーメンズが大好きなわたしが映画『回廊とデコイ』の舞台挨拶に行った日の感想のnoteです。
最初にいっておきますが相変わらず勢いのみで書いたnoteであり、ラーメンズや小林賢太郎が好きな方からしたらなんやこれって思われるかもしれないし、あんまり知らない人からしたら余計になんやこれって感じるかもしれないのですが、もうこの日のことを絶対に絶対に忘れたくないので書きます。
忘れる自信はないけれども、いつか忘れてしまう日が来るかもしれないから備忘録です。
先にいっておきますが映画『回廊とデコイ』の感想についてはあんまり書いてませんのでネタバレを読みたい方や映画の感想を知りたい方は読まなくても大丈夫です!すません!あとわたしはコバケンのことを賢太郎と呼びます、連呼しまくっていますが怒らないでください!

では行きます!怒濤の約4600字!スタートです!


わたしとラーメンズの出会い

私がラーメンズ、そして賢太郎に出会ったのは年の離れた姉がTSUTAYAで借りたラーメンズのVHSを私が中学生くらいの頃に夜中に再生していたのを見たのがきっかけだった。その後フラッシュ倉庫などで千葉滋賀佐賀とか流行ったけど、あ~~ラーメンズだァ~~って感じたし、でももしかしたらフラッシュ倉庫が先だったかもなぁ。
そんな感じでラーメンズと出会い、ハマったというより気づいたら「ラーメンズがある生活」が普通のものになっていた。
もじゃもじゃ頭の仁と、スマートでかわいい賢太郎。

そして2007年。

当時演劇部に所属していた15才のわたしを姉がKKPの「TAKEOFF」のチケットが当たったから一緒にいこうと誘ってくれた。(これはまじで未だにチケット当たったのもすごすぎだし誘ってくれて本当にありがとう人生最大の感謝プレゼントありがとうすぎってすごい思うし一緒に行けて最高だったねのきもち)
めちゃめちゃ面白かったし、演劇部だけど演劇ってよく分からなかったわたしにとってはもう革命も革命、大革命でした。一番好きな劇といってもいいくらいに感動したし素晴らしすぎた。

スタジオコンテナのYouTubeで無料で観れます絶対に観てほしい、ぜたみて。ていうかラーメンズのコントも見れますのでもう全部みてほしい。
TAKEOFFを観て以降、いままでより一層ラーメンズにハマったしUNIQLOで出光とのコラボのUTが出たときも「でびかる!!」って思ってすぐに買った。

その後は養成所の後輩がチケットを譲ってくれ、2013年の賢太郎のソロ公演POTSUNENの「P+」を観てラーメンズの二人が揃う舞台を観たいと思うもなかなか公演がなくKAJALLAに仁が出るという情報を聞き京都まで出向き2016年に「大人たるもの」を観に行き、賢太郎を見るのはそれが最後でした。

その後ラーメンズは解散。

小林賢太郎は表舞台からの引退を発表。
とっても悲しくて、もうラーメンズが見れないのか、もう賢太郎が見れないのか、もう賢太郎が書いたものを演じる仁は見れないのか、ってめちゃめちゃショックを受けた。
オリンピックの開会式の演出を賢太郎がやるってなった時は、また小林賢太郎を味わえる!!!!!!!って思ったけど結果的に解任されてしまい、もう小林賢太郎の名前を見たり、賢太郎を感じることはきっとないんだろうなと悲しさに耽る日々でした。(とはいえ開会式はもう、もう、すっごく賢太郎を感じることが出来て本当に最高だったし、でも賢太郎のクレジットは出ないのかとかなんか色々な思いが連なって開会式見ながら泣いてしまった)

シアター・コントロニカをオープンして配信や劇場で公演をしていたのは知っていたけどバタバタしていて見逃してしまっていたんですが、Twitterで賢太郎が映画を作るらしいと言うツイートが回ってきて、「へえ~賢太郎映画やるんだ~」って思っていたら、公開を記念して出演者と監督による舞台挨拶とメイキングトークを、え!?!?!?!?!?!?かッ………かんと…く…???????監督って賢太郎だよね?!?!?!?!?賢太郎、え、けんたろう?!?!?!?!?!?!?って感じですぐさま応募した。

そう!!!

小林賢太郎を再び見れるチャンスが巡ってきた。

そんな訳で予定なんか分からないし正直稽古とか始まってそうだなって思ったけどそんなの関係ない!!!賢太郎が見れるかもしれないんだ!!!池袋!俺は!池袋で賢太郎に会うんだ!!!!!!と思っていたけど正直この手のものって当たらないし、そんなに期待していなかった。

当落日。
前半あんなに賢太郎に対して語っていたにも関わらず正直今日が当落日だと言うことすらも忘れるくらいであったが、なんとなしにGmailを確認するとそのメールの前には引き落としの確認メール。

そう
当たったのだ。

当たったのだ。

当たってしまったのである。
きょっっ!きょえ~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!当たったア~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!
当たったことだけを確認して、いえ~~~~いとか思ってしばらく経ってそういえば座席ってどんな感じなんだろう?どれくらいの距離で見れるんだろう?って思ってぴあのページに飛んでチケットを確認したところ、なんと、B列。

びッ、、、びいれつ?!?!?!?!?!?
BってAの次のB?!?!二列目?!池袋HUMAXシネマズのB列は後ろから数えるとかじゃないよね???前からだよね???え???B列?!??!?!?!?!?!?!?え、まって、しかもわたしの席、座席確認したらセンターじゃない?!?!?!?!?!?!?!?!え?!?!?!!?

10月くらいからもずっと、賢太郎に会う!賢太郎に会える!賢太郎に会えるまでは絶対に死なない!事故気を付ける!絶対だ!!!って感じで過ごし、無事に当日を迎えました。

11月21日。
池袋HUMAXシアター。

いざ劇場に入ってみるとやっぱり二列目。どう考えても二列目。センター。ドセンター。どばっちりセンター。
もう目の前過ぎる。いくらなんでも目の前過ぎる。
そして、上演時間の15時に近づいてきた14時50分頃、わたしは気づいてしまう。
「これ、A列潰されてませんか??????」
そう、A列にはお客さんが全く座っていない。実質B列が最前列なのである。
最前列のセンター。

もう、まじで、おしっことか、汗とか、涙とか、なんかわかんないけど、なんか全部出そうになったしたぶん全部出てたかもしれない。

15時になり会場にアナウンスが響く。
「これより回廊とデコイの上映会が始まります、まず映画の前に出演者と監督によるご挨拶からです。」
おい、まってくれ、準備が、準備ができてないよ。まって、賢太郎をまず見てからってこと?!賢太郎の視界にわたしがフレームインしてからはじまるってことですか!?!?!?!?!?!
気づいたら拍手と共に入場してくる小林賢太郎と、出演者の竹井亮介さん、辻本耕志さん、南大介さん。

七年ぶりの生・小林賢太郎。

なんかもう、意味がわからなかったね。目の前に賢太郎と、オレンヂさんがいて。
賢太郎は相変わらずスマートでかわいい人でした。ロマンスグレーがとても素敵な、とってもとってもキュートなすばらしおじ。
賢太郎いたんだな、賢太郎っているんだな。小林賢太郎。小林賢太郎いたわ。いるんだ。

あとに起こる事件がきっかけで正直もう記憶が曖昧なんですけど、とりあえず賢太郎がいたことだけは覚えています。いました。
映画が始まって、小林賢太郎を、小林賢太郎ワールドを感じまくり、終演。

映画が終わったと言うことはこのあとトークイベントがあるということ。
もう一度小林賢太郎をみれるということ。

10分休憩で急いでトイレに行き、賢太郎の視界に入るかもしれないので少しでも綺麗でいたいと思い紅をひきなおし、いざトークイベントを味わうために客席に戻る。

そしてトークイベントがはじまった。

各回でメイキング映像を用意しているのでそれをみんなで見ましょう、と賢太郎が言いおもむろに客席に降り出す一同。

最前列のセンターと言う神席を引き当てたわたしなのですが、過去にもどんなに良い席を引き当てても一番の推しがそばに来てくれることは無いことがたくさんあった。
今回もそうだ。贅沢なことをいっているのは分かっている。
今回に関して、舞台上にいる四人の並び順が南さん/辻本さん/竹井さん/賢太郎、と言う並びで辻本さんと竹井さんでセンターを割る形でならんでいた。
上手側にいる賢太郎を凝視しまくっていた。

ここで神が私の味方をしてくれました。

賢太郎が用意したメイキング映像を見ようと客席に降りる一同。
いままでの並び的に言うと辻本さんと竹井さんでセンターを割っていたのでそのままの順で並ぶものかと思いきや、上手階段から降りる賢太郎が自ずと真ん中に来る形になった。
そして、本当の最前列A列のセンターに座ったのだ。
賢太郎が、私の目の前の席に座ったのだ。

それまで誰も座っていなかった前の席に靴の爪先を立て掛け座っていたけどすぐさまその足を引っ込め、姿勢を正す。
初めて見る賢太郎の後頭部。なにより賢太郎との距離。本当に、本当に目の前にいた。目の前に賢太郎がいた。

ここからもう記憶がないね。
メイキング映像を見ながら笑っている賢太郎。マイクを通さない賢太郎の笑い声。そして揺れる頭。
賢太郎がいた。
もう、ただそれだけでした。

賢太郎がいた、その言葉に尽きる。

メイキングトークで司会をしていて、バインダーの文字が見えないのか一瞬眼鏡をずらして文字を読んだりしていました。ただの小林賢太郎が喋ったり「小林賢太郎」然として喋ったりもしていました。めちゃめちゃ賢太郎でした。あア~~~賢太郎が賢太郎やってるう~~って感じ。あと辻本さんのこと「オレンヂくん」って呼んでました最高ありがとうございます
賢太郎が言うに池袋の回の倍率は9倍だったそうです。9倍の中から数少ない最前列を引き当て、更にセンター。そして賢太郎が目の前に座ると言うあとにも先にもない運を使い果たしてしまったけど後悔はない。

『回廊とデコイ』について

ここまで長らく書いてきたのですが、びっっっくりするくらいに賢太郎についてのことしか書いて来ず映画『回廊とデコイ』について無言を貫いてしまったのですがこれから先見る予定の方もいらっしゃると思うし私から出る感想なんて本当につたないものなので感想は控えます。

が!
池袋HUMAXシネマズでは上映延長が決まったそうです。そして8Fロビー奥にあるポスターには皆様のサインが書かれているそうです。

11月30日までやっているそうです。ぜひ。
また、東京以外の映画館でも順次上映されるそうですので詳しくはスタジオコンテナのTwitterなどをご覧ください。

小林賢太郎がいた。

本当にこの言葉に尽きる一日でした、本当にただただこれだけでした。
Twitterで調べたりしてるとみんな賢太郎実在したって書いてて、やっぱりみんな思うことは同じなのだな。と思いました。いましたね。

そんな訳で終わります。勢いのみの備忘録でしたが最後まで読んでくださった方本当にありがとうございました!!!

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