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廣瀨涼「タイパの経済学」幻冬舎新書,2023.9

 著者はZ世代の消費を研究してきた廣瀨涼さん。

 本書からお手軽な「タイパの定義」が得られるわけではない。様々な社会論・消費論を背景に「タイパ」とは何かを論じている書である。広くタイパの背景を考えるのに役立つと感じた。

 著者オリジナルと思われる主張としては次の事が書かれていた。
 「タイパの目的は、消費者が希望する状態になること」
 例えば、「痩せた状態になる事」が目的で、そこに到る道のり(サプリやジムなど)は問わず、手軽で短時間であることをタイパが良いとする。他にも「ある領域でオタクと目される状態になる事」などもあげられるだろう(Z世代のオタクはその前の世代のオタクとは異なるとは著者の弁)。

 その他、著者が引用している書籍・研究社を列挙しておく。これらにも興味が持てる。SNSやファスト映画など時事的な情報も消費論ならではだ。

 ぜひ、著者の出世作である「あの新入社員はなぜ歓迎会に来ない?」も読んでみたい。Z世代を知る上で重要な一冊。


引用されていた書籍や研究社

Z世代とは?

「Z世代」とは、生まれた時期や育った環境が似ている人たちのことを指します。具体的には、1990年代後半から2000年代前半に生まれた人たちを指します。
例え話を使って説明すると、Z世代はまるで「宇宙人」のような存在です。彼らは私たちが普段使っているテクノロジーにとても詳しく、スマートフォンやインターネットの使い方に長けています。それに加えて、彼らは自分らしい価値観やアイデンティティを大切にする傾向があります。
また、彼らは多様性やインクルーシブな社会を求める傾向もあります。例えば、LGBTQ+の権利や女性の社会進出などに積極的に関心を持っています。
さらに、彼らは自己表現にも熱心で、SNSや動画サイトなどを通じて自分の才能やアイデアを発信することが多いです。彼らは創造的な仕事や自由な働き方を求めることが多く、伝統的なルールや制約に縛られることを嫌います。
Z世代は社会において重要な存在であり、彼らの考え方や価値観を理解することは、将来の社会を良くするためにも必要です。彼らは未来を担うリーダーやイノベーターとして、個性的なアイデアや能力を発揮していくことでしょう。

note AIより



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