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Onlineで日本語を教える|#14 飽和状態?語学プラットフォームの講師登録状況を調べてみた

 こんにちは!オンラインで日本語を教えているこゆきと申します。
 今日初めて見つけてくださった方、いつも見てくださる方、本当にありがとうございます。

 さて、今日はタイトルの通り、よく知られている語学プラットフォームの登録状況について調べてみました。実は最近、体験レッスンや新規の方からのお問い合わせが減っているように感じています。
 語学プラットフォームでは、数多くの先生がご活躍されており、豊富な教授経験やユニークなレッスン設計で人気の先生がたくさんいらっしゃる中、平々凡々とした私のプロフィールは完全に埋もれているにちがいありません😭

 そこで、日本語教師・講師の方がよく利用している語学プラットフォームについて、登録されている方の数や稼働している時間帯・曜日などを知りたいと思い、調べてみました。
 優秀なベテランの先生方がたくさんいらっしゃる中で、自分の立ち位置や今後注力していくべきポイントを知りたいと思ったことも理由です。

 今回調べたのはPreply, italki, そして、Amazing Talkerの3つです。いずれも、2024年5月12日から14日の間、一般のユーザーとして閲覧可能な情報をもとに集計したものです。調べている間も、随時表示される講師数は変化していました。増えることはあっても減ることはなさそう(今のところは)なので、競争という意味では日々厳しい状況になりつつあるのかもしれません。詳しくは後述しますが、Amazing Talkerについては他の2つのプラットフォームと同じような情報を得ることができませんでした。しかしながら、特徴的な点などは見えましたのでまとめてご紹介したいと思います。

 長くなってしまったので、めんどくさい!と思った方はグラフで概要だけでも見てやってください。それではぜひご覧ください!


序章:各プラットフォームの概要


 詳しく解説されている方がたくさんいらっしゃるので、ここでは今回の記事をご覧いただくための最小限の情報にとどめたいと思います。

 まずはPreplyですが、運営母体は2012年にウクライナの起業家によって設立されており、現時点で問い合わせ先のオフィスはバルセロナにあります。利用されている方はご存知かと思いますが、画面上の表示は日本語に切り替えることができるものの、問い合わせなどは日本語に対応していません。
 学習可能な言語は120近く、現在講師の数は全体で32,000人を超えるそうです。
https://preply.com/en/blog/italki-and-preply-review/
https://preply.com/en/learn

 italkiは、2006年に設立された語学交換コミュニティを母体とし、運営母体は香港に置かれています。こちらも多くの言語を学べるサービスとして知られていて、学習可能な言語は150を超え、講師の数は全体で20,000人以上とのこと。問い合わせ画面でも日本語が使用できるし、よくある質問も日本語で閲覧できるので、初めて使う時もわかりやすいかもしれません。
https://company.italki.com/

 さて、最後にAmazing Talkerにもふれておきましょう。2016年に設立された台湾発祥の言語学習プラットフォームです。台湾での知名度はかなり高いようで、学習者の方もその多くが台湾在住または出身の方です。講師も英語・中国語とあわせ、日本語を教える方が非常に多く、他の2つのプラットフォームとは状況が異なっています。なお、あまり知られていないことですが、言語以外にも実は複数の科目が設定されており、音楽やフラワーアレンジメントなどの先生もいらっしゃる様子。試しに「ヨガ」で検索したらほんのちょっと、10人未満の先生のプロフィールが表示されました。
https://jp.amazingtalker.com/tutors

1: 講師の登録数は? (2024年5月現在)


 さて、まずは基本情報として、それぞれのプラットフォーム(以下PF)に、日本語講師として登録されている方の数を調べてみました。過去にも調べた方がいらっしゃるので、検索するとブログやnoteの記事が見つかりますが、やはり増え続けているようです。
 この後は、主にPreplyとitaikiを比較しながら見ていきたいと思います。

 まず、それぞれの日本語の先生の数です。

2024年5月現在、日本語を教える先生の数を調べてみた

 ネイティブの先生ばかりではありません。その割合はあまり変わらないようですね。数を見ると、Preplyの先生の数の方がitalkiより多いです。
 つい去年の夏頃、だったか、SNSなどでPreplyの日本語講師が1000人を超えてる!というような話を聞いた記憶があるのですが、それからさらに増えているようです。とはいえ、Preplyで日本語講師の応募ができない・クローズしている、という話は聞いたことがないので、申請で大きな問題がなければ新しく先生の登録はできる状態なのではないかと思います。

 しかし、italkiはいつでも講師を募集しているわけではありません。おそらくはニーズのバランスを見て、ということだと思いますが、この記事を書いている2024年5月現在もitalkiの日本語講師には応募したくてもできない状態です。このため、青天井で講師数が膨れ上がっていくだけということはない様子。それが既存の先生の利益を守るためということであれば、良いアイデアですが参入したい先生にとっては、ちょっと難しいところですね。
 この状況だけ見れば、italkiは明確に飽和状態と言ってもいいかもしれません。

 なお、italkiについては、Professional TeacherとCommunity Tutorの区分があり、上記の数字はその合計です。違いは、講師としての応募の際に経験や資格の証明が可能かどうかによります。 なお、現時点ではプロの先生が55%、コミュニティチューターの方が45%、半数の方が資格や経験なしでご活躍されています。

2: 気になる価格帯


 一般ユーザー、受講生として先生を検索する機能を使って、レッスン価格を調べてみました。1時間あたりの金額でフィルターにかける機能があるのでそれを利用し、結果に表示される人数で集計しました。
 まずはPreplyの価格帯分布を見てみましょう。

2024年5月現在の、Preplyの1時間あたりの日本語レッスン価格

 最多価格帯は11〜15ドルで、全体の27.4%の先生がこの価格でレッスンをしています。もう少し高いイメージだったのですが、10ドル台に設定している方も多くいらっしゃいます。1年足らずで1.5倍近くに増えた講師数を考えると、全体の約36%くらいの方は登録してから1年未満ということになり、低めの価格でスタートして、まだ価格を上げていないケースもあるのではないかと思います。

 語学レッスンの相場、というのは対象マーケットや目標言語によって異なりますが、一般的に20ドル前後かな、と個人的なイメージを持っていました。 そういえば、ということで、Preplyで英語を教えている先生の価格帯もついでに調べてみることにしました。ずいぶん暇なのかと思われそうですが、自分でも思った以上に時間をかけてしまってびっくりです。ここまで来たら、集計の一つや二つ増えても同じでしょう。
 ちょっと主旨から外れますが、調べてみると、こんな感じ。英語の先生は世界各国にいらっしゃるため、相場観もバラバラのようです。日本語講師の方と異なり、最多価格帯は10ドル以下ということになりました。

同じく2024年5月現在、英語の先生はなんと21,018名!

 なお、英語の先生をアメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリアの4カ国に絞り込んでみた場合、20ドルまでの価格で教えている先生は全体の約56%でした。日本語講師の方では約68%なので、これらの国の英語の先生は、日本語講師に比べ、20ドル以上で教えている割合が高いといえます。

 次に、大きな違いはないかもしれませんが、italkiも見てみましょう。こちらは先述の通り、講師はProfessional TeacherとCommunity Tutorに分かれており、価格帯がやや違うようなので、分けて集計してみました。
 結果はこちら。

2024年5月  italkiの日本語レッスン1時間あたりの設定価格はこちら

 プロの講師とコミュニティチューターで、最多価格帯がずれていることがわかりますね。プロの講師の方の最多価格帯は16~20ドル、コミュニティチューターの方の最多価格帯はPreplyと同じ11~15ドルですが、割合はさらに高く、40%のコミュニティチューターの方がこの価格帯でレッスンを提供しています。

 コミュニティチューターも、価格の上限はプロの講師と同じで、プロの講師でないからといって価格を下げる必要はありません。最低価格の下限に多少の違いはありますが、講師区分に関わらず同じように価格設定が可能です。
 プロの講師としてこのサイトに登録する方は、講師区分があることで価格の差別化を図りやすく、Preplyよりも初期価格を高めに設定できるのかもしれません。また、先述の通り、講師登録がいつでもオープンではないため、新規参入の先生の割合があまり高くない可能性も考えられます。

 最近では2024年4月末頃に、応募が解禁されましたが、あっという間にクローズしてしまい、登録したかったのにできなかった、という声をSNSでたくさん聞きました。この時、いったい何人の方が登録できたのかは不明ですが、もしitalkiへの登録を考えている方がいらっしゃれば、ぜひ準備をおすすめします

 他のPFに登録済みの方なら、プロフィールの文言は使い回しができるかもしれません。未登録の方は、サイトを見て、どのような項目・内容を準備するべきか見ておいて簡単な下書きを準備すると良いと思います。また、問題は顔写真とビデオです!こちらは、事前に準備しておかないと、急いで申請したいときに間に合いません。あとからでも変更できますが、あわてて納得がいかないものを提出するくらいなら、他の先生のビデオを見てあらかじめ作っておくのをお勧めします!

 そして、こまめにitalkiの募集情報をチェックしてみてください。
毎週月曜日に更新されることになっています。

3: 外国語を話す先生ってどのくらい?


 集計してみてこれはちょっと意外でした。Preplyとitalkiでほとんど同じ結果になるのではと思っていたところ、ちょっと違いました。

 画像の表示が小さくなってしまいますが、2つ並べてみました。
英語を話す、と登録している方が最も多いのは同じですが、意外だったのはその割合です。Preplyでは全体の87.2%の先生が英語を話す、という結果でしたが、italkiでは58.9%という結果でした。なおプロの講師かコミュニティチューターかによってこの結果はほとんど変わらなかったので、分けずに集計しています。登録内容は自己申告なので、本当は話すけど登録していない、という方もいらっしゃるかもしれませんし、実情と異なる可能性はあります。また、Preplyのほうがフランス語・スペイン語を話す方の比率が高いようです。

話せる言語は英語が最多ですが、二番手がスペイン語か中国語か、に違いがありそう

 英語以外の言語を話すという先生はやはり少なく、付加価値になり得ます。例えば、Preplyの日本語講師の方で、スペイン語を話すという方は、1700人を超える先生のうち、約200人。さらに、英語とスペイン語のどちらも話す、という条件にすると180人の先生がヒットします。これは全体の約10%にあたります。それをニーズとする人がいるかどうかはわかりませんが、必要とする人に対しては、競争相手も一気に10分の1に減ることになりますね。

4: 稼働曜日に違いはあるか?


 こちらも、自分がレッスンを受けたい曜日や時間帯をフィルターで絞り込む機能があるので、それを使って集計してみました。実際に空きがあるか、また、実際に先生が稼働しているかどうかはわかりませんが、なんとなく平日のほうが先生が多いような気がしますね。予想が正しいかどうか、集計結果を見てみましょう。 
 またちょっと小さくなってしまうけど、ふたつ並べてみました。
いちばん左が日曜日です。

受講希望曜日でフィルターをかけると表示される先生の数です(2024年5月)

 はい、総じて同じような結果ですが、なぜだかitalkのほうは日・月曜日に稼働している先生がちょっと少なめのようです。Preplyについては平日はおしなべて同じくらいの先生が稼働していますね。これも競争の観点では、週末にレッスンができる先生は、平日のみの先生よりも選ばれやすいかもしれません。もちろん受講希望者も少ない可能性はありますが、平日忙しい学習者の方は、週末レッスンをオープンしている先生を探す、ということもありえます。日本時間の月曜日は、国によっては日曜午後〜深夜なので、もしかしたらitalkiの先生は、日曜にニーズが減る状況に合わせている?のでしょうか。

5: 深夜早朝も頑張っている先生がいる!


 次はレッスンの稼働時間帯を見てみましょう。集計は日本時間基準です。日本国外にお住まいの先生方は、日本時間に合わせて生活している日本語講師に比べて、競合の厚い層を抜け出しやすくなりそうです。

PFによってフィルターが異なり、同じ時間帯で比較できませんでした
2024年5月時点の、各PFのレッスン希望時間フィルターでヒットする先生の数

 日本時間の午前中は、レッスン可能な先生が多いようですね。日中と同様、夜も多くの先生が稼働しています。
 また、深夜早朝も頑張っている先生がいらっしゃいます。例えば、Preplyで早朝3時から6時までの間に稼働可能な先生は334人。全体の約20%です。この時間はヨーロッパの夜7時〜8時くらい、アメリカ西海岸だと午前11時、東海岸で午後2時くらいにあたりますので、これらの地域で夜勉強したい方や、昼に時間が取れる方のニーズを拾えそうです。もちろん、深夜にレッスンを受けるアジア・オセアニア地域の方もいらっしゃるかもしれません。

 ちなみに私の場合は今のところ、日本時間の13時〜17時、19時〜23時に受講してくださる方が多いです。最後のレッスンが深夜になるので、午前中は対応できません。(私は完全なる夜型人間です🦉)
 JLPTの前のレッスンなどで、追加でレッスン枠を開ける必要がある時は、かなり悩んでから…午前も開けたりすることもあります😅

6: レッスン内容に違いはあるのか


 PFの語学レッスンは、会話を練習したいという目的以外にも、特定の試験や面接などを目指して勉強したいというニーズに応えることがあります。サイトによって訴求マーケットが異なるので、日本語を学ぶ理由にも違いがあるのかもしれません。そこで、ふたつのPFで、やはりレッスン内容の希望をしぼりこむフィルター機能を使って集計してみました。

 まずはPreplyから。

Preplyで日本語レッスンの内容で絞り込んでヒットする先生の数(2024年5月)

 これは個人的に意外でした。欧州系のPFなので、会話レッスンをする先生が多いのかなと思っていたのですが、ビジネスやJLPT(日本語能力試験)をレッスン内容とする先生も結構いらっしゃるようです。子供さんのレッスンに注力する先生も多いですね。

 こちらはitalki。講師区分を分けずに全体で集計しています。分けて集計しても傾向に大きな差がなかったため、まとめました。

 italkiで日本語レッスンの内容で絞り込んでヒットする先生の数(2024年5月)

 また、Preplyとは違う様相です。会話レッスンでヒットする先生が圧倒的に多いみたいです。試験対策を目的にitalkiで先生を検索する学習者さんがいたら、ヒットする先生が一気にしぼりこまれるので、レッスン回数の少ない新しい先生も見つかりやすくなるかもしれません。

 ここまで並べて比較してきましたが、当然Preplyとitalkiにはそれぞれ特徴があります。大きな違いのひとつに、レッスンコースの設定があります。Preplyでは自分の強みやレッスン内容をプロフィールで明記することはできますが、内容によって価格や時間を変えて設定することはできず、どんな内容のレッスンも一律価格で実施します。一方、italkiでは、会話レッスンや試験対策、などとコースを分けて、それぞれに価格やレッスン時間を設定することが可能です。これらのコースが設定できる数は、プロの講師で6つ、コミュニティチューターで3つです。
 個人的には、レッスン内容によって講師側の負荷も当然変わるので、この設定ができるのはいいなと感じます。学習者さんが想定するコースを選んでくれない、ということは起こり得ますが、プロフィールを受講者目線で見たときに、先生の強みもわかりやすいですね。どんなコースでアピールするか、考える余地があるのも良いと思います。

7: 同じ集計方法がとれなかったもうひとつのPF


 さて、最後にAmazing Talkerについてもお話しておきたいと思います。冒頭述べた通り、このサイトでは他の2つのPFと同じような集計ができませんでした。先生の検索画面に同じようにフィルターがあるのですが、なんとこれは「絞り込みができないフィルター」なのです。なにそれ、と思いますが、指定した条件が優先表示されるだけで、毎回必ずすべての先生が、何ページにも渡って表示される設定になっています。そのため、条件に該当する人数を数えることが困難で諦めました。

 さらに、日本語講師として登録している方の数も正確に把握することはできませんでした。たとえば、日本語の先生でフィルターをかけると、さすがにこれは優先表示ではなく絞り込んでくれるのですが、1回で20人の先生が表示され、全部で51ページあることがわかりました。じゃぁ20X51=1020人くらいの先生がいるのかな、と想像はできますが断定はできません。最後のページまでちょっと根気の問題で見ることができなかったし(最終ページへのジャンプはできません)もしかしたら、20人表示されていないページもあるのかもしれません。ざっと1,000人くらい、ということで大差はないかと思います。

 台湾発祥ということもあり、学習者の方が圧倒的に中国語話者に偏っていますので、先生も中国語を話すと登録している方がとても多いです。そこで、無作為に抽出して先生の話す言語を集計してみたところ、やはり他のPFとは異なる傾向が見られました。結果はこちら。

全部の先生はチェックできませんでした
約300人の先生のプロフィールを無作為抽出して数えました…疲れた

 やはり、というところですが、中国語を話せると登録している先生がとっても多いです。さきほどのPreplyやitalkiのグラフと全然違いますね。
 画面上で見た限り、中国語といっても、広東語と中国語(普通語・標準語またはMandarinと呼ばれるもの)と両方話します、という方や、台湾の閩南語ができます、という方もいらっしゃいます。また、日本語と中国語のバイリンガルという方も、ざっと見ただけで何人も見つかりました。調べていませんが、もしかしたら日本語nativeでない台湾出身の先生の比率も高いかもしれません。話す言語は日本語のみ、という方は少ないように見えました。

 また、価格帯も同様の理由で集計はできませんでしたが、見たところ、1時間あたりのレッスン価格は13〜21ドルくらいが多い、という感じです。さらに、これも私が見た限りですが、10ドルまたはそれ以下の価格設定の先生も多いようです。8ドルとか9ドルの先生もいます。もしかしたら、中央値は他PFよりやや低めかもしれません。最も高い設定の方を調べたかったのですが、価格フィルターの優先表示はますますゆるい設定で、30ドル以上というもっとも高い価格帯のフィルターを設定したにも関わらず、最初のページに21ドルの先生が表示されたりして(なんでだろう)、51ページあるものを見るのは無理だ、と早々に諦めました。

8: 競争か共存か(まとめ)


 というのはちょっと大袈裟ですが、PFに登録することで得られるメリットとデメリットを、それぞれの事情に照らしてみる必要はあります。膨大な数の先生との競争は避けられず、そこで埋もれてしまう可能性も考えなくてはいけません。

 自前のサイトを持たずとも、レッスン料の回収や管理の手間を回避でき、さらに集客ができるという点では、PFはとてもありがたい存在です。しかし当然ながら所定の手数料はかかり、自分の設定したレッスン価格がそのまま自分の手元に入ってくるわけではありません。また、PFによって訴求マーケットが違い、手数料の規定も異なりますので、その中から自分に合ったものを選ぶ必要があります。

 すでに多くの先生が活躍する中で、新規参入もしくは、もっとレッスン数を増やしたいと思っている先生は、この飽和状態の中でどうアピールしたらいいんだと思っている方も多いのではないかと思います。
 かくいう私もその一人です。それぞれのPFで自分の強みをどう活かすか、また、もしかして残っているかもしれないブルーオーシャン(競争相手の少ない市場)はどこなのか、まずは先生の人数から見えることはないか、というのが今回の試みのスタート地点でした。本当はもう少し詳しく分析が必要なのだと思います。今回の簡易的な集計だけでは結果的に、ここがブルーオーシャンだ、と言える、明確でぽっかり空いた領域を見つけることはできませんでしたが(こんなにたくさん数えたのに…😭)例えば曜日や時間帯で差別化を図ることで競合の少ない中から選んでもらえる可能性が高まるかもしれませんし、自分の語学力向上や訴求するレッスン内容を工夫する余地もあるでしょう。
 レッスン内容について言えば、会話レッスンをする先生が多いなら、別の道を行こうとするのか、もしくは真っ向勝負を挑むのか、その中で違いをどうアピールするのかを考えていかなくてはいけないのではないかと思います。

 個人的には廉価で訴求する方法に持続性はないと考えますが、価格も受講者が先生を選ぶ時の重要なポイントなので、自分で自分のレッスンの価値に適正で合理性のある価格を付けることが必要です。そのためにも、やはり市場の観察は必要だと考えています。周りに合わせるという意味ではなく、価格が適正であることを担保するためです。

 個人事業主として登録し、現在フリーランスで仕事をしている私は、今の仕事にはマーケティングの知識を高めることが必要だなと感じることが多くなりました。市場分析も然りですが、何にもまして必要なのは「セルフブランディング」ではないかと思います。自分ができること、自分を選んでくれた人に与えられるメリット、そしてそれらを効果的にアピールする手法を明確に把握しておくことで、一見して飽和しているように見える市場においても自分の立ち位置を維持することができるのではと考えます。

 PFについては、実はプロフィールの表示順位は、予測できないアルゴリズムによって変化しますし、誰かの目に止まるかどうかは「運」でしかないようなところもあります。どんなに頑張って自分をブランディングしても、効果が出ないことはあるかもしれません。
 しかし、もし収益の観点からレッスンを考えるのであれば、まずは間口を広げて訴求できるチャンスを増やすことが重要です。また、継続的に自分のレッスン価値と独自性を高めていきたいのであれば、いずれ個人レッスンをメインに据えることも検討するべきかもしれません。
 そのためにも、PFで経験値を積みたいところ。まずは少しでも自分をアピールできるポイントと供給の隙間を見つけることから始めてみるのもよいかもしれません。PFに登録した後も、自分のプロフィールやビデオ、レッスン内容などを常にブラッシュアップし、今が最善だと言えるように今後も頑張っていきたいなと思います。


 長くなりましたが最後まで読んでくださって、ありがとうございます!
今これから始める、または今も迷いながら進んでいるみなさんと、小さなつながりが持てると嬉しいです。ご経験豊富な先生方におかれましては、どうか温かい目で見守ってくださると幸いです。

 それでは、また🫡

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その他、つれづれ遊びですので、ご興味があればぜひご覧いただけると嬉しいです。


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