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ポートレート撮影の被写体モデルを始めるにあたって

ポートレート撮影の被写体モデルを始めるにあたって


目次
はじめに
1はじめて被写体モデルをはじめるときに確認すること
2ネットで撮影してくれる方の見つけ方(相互無償)
3カメラマンさんの特徴
4撮影をするにあたってのマナー、撮影場所の許可の取得方法
5相互無償撮影と有償での撮影(被写体・カメラマン問わず)の違い
6撮影データの受け渡し方法について
7撮影データの個人利用の範囲
8撮影会とは(無償・有償)
9トラブルを避けるうえで大切なこと

はじめに

こちらはなるべく安全に、楽しくポートレート撮影の被写体モデルを始めるためのガイドブックになることを目的に書いております。ただし、筆者の2年程度の短い被写体経験からのみの論拠となります。その点ご了承ください。これが唯一の正解でなく、あくまでひとつの方法だということで、参考程度にお考え下さい。

1はじめて被写体モデルをはじめるときに確認すること

 まず筆者が大切だと考えているのが、ポートレート撮影とはあくまで趣味であるので、自分が「楽しい」と感じられなければ無理をする必要はないということです。有償でお仕事として引き受けるものでない限りは、叱責や無理な要求にこたえる義務もなく(もちろんお仕事であっても叱責はあまりよくない)、自分が好きだと感じたカメラマンさんや撮影場所、服装やメイクで「写真に写ること」「自分を表現すること」「いつもとは違う自分になること」を楽しむのがよいです。
 二つ目には、撮影をしてもらうのも、撮影するのもお互いが対等であるということ。人づきあいやマナー、礼節を持って臨むのが撮影もスムーズです。
 最後に、ポートレート撮影もインターネットの界隈のひとつであり、危険やトラブルと常に隣り合わせであるということ。こちらをいつも頭の片隅に忘れずにいてください。撮影してくださるカメラマンさんの大半の方々は、今読んでくださってる皆さんにとっておそらく、初めてインターネットで知り合う方たちかと思います。私もそうです。インターネットでのトラブルに巻き込まれない知恵と意識をここに記します。どうか安全な撮影を楽しめますように。

2ネットで撮影してくれる方の見つけ方(相互無償)

 今はインターネットで繋がれる手軽な時代なので、趣味カメラマンさんも見つけやすいです。自分が好きだと思った作風のカメラマンさんにお声をかけてみるのが手っ取り早いです。具体的な探し方としては以下のハッシュタグなどを使うのがオススメ。こちらのタグを使って被写体募集しているカメラマンさんの中で好みの方がいたらリプライをおくってみるもよし。

#相互無償
#被写体募集
#portrait
#ポートレートしま専科
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#撮影依頼受付中
#ファインダー越しの私の世界

 中には元カメラマンさんやお仕事もカメラマンさんという方もいらっしゃって、その方たちもやはり「趣味で」ご自身の撮りたいものを撮影しています。あくまでみなさんお仕事でなく「趣味で」休日などに撮影を楽しまれたい方なので、一度お声をかけてご縁が繋がらなかったとしても、落ち込まずに次に気になった方へお声がけさせていただきましょう。
 最初は相互無償(撮影場所までの交通費、撮影に使う小道具類の費用、それら全て金銭のやり取りを発生させることなく純粋に撮影だけをすること)ではじめるのがいいです。慣れてきたら徐々に「撮影1時間2000円~」など有償被写体へ移行される方もいますが、まずは相互無償で撮影への心理的物理的ハードルを下げること、それからマナーなどを一通り肌で知るのが先決かと思います。また、金銭が発生しないからと言って「楽しむ」ことに全力でないと時間やお金を割いてきてくださっているカメラマンさんにも失礼になってしまいます。ここは全力でやりましょう。ただ川や海に飛び込め、濡れてくれ、脱いでくれなど、突然相談なく言われたら断りましょう。

3カメラマンさんの特徴

・写真の加工や送ってくださる写真の枚数について
 レタッチ(色味加工)をしてくださる方、撮って出し(とくに加工をしない)にこだわる方、枚数を多くお送りくださる方、厳選して送ってくださる方、それぞれです。こうしてほしい、これは嫌だ(意図せず下着のラインや半目になったり意図せず目を瞑っている写真、二重顎に見えてしまう表情の角度など)などあったら、データをお送りいただく時点で確認して、SNS公開可としているならば、その写真の掲載不可(没)をお願いしましょう。
 色んなこだわりを持って写真を撮っているカメラマンさんがいます。その方の失礼に当たらないように、自身の希望を前もって伝えてください。

4撮影をするにあたってのマナー、撮影場所の許可の取得方法

 撮影場所はスタジオでなければ公共の場所であることが多いです。なるべく人がいない時間帯や場所を狙い、独占することなく歩行者さんへも配慮をしましょう。通りたそうにしている人がいたら被写体側が撮影をやめて笑顔で「すみません、どうぞ」と声をかけてあげると印象がいいです。カメラマンさんはカメラに集中していることが多いので、ここは被写体さんが気をつけましょう。
 撮影場所によっては撮影許可が必要な場所があります。ほとんどはカメラマンさんが手続きをしてくれることが多いですが、その場合によっては同行する被写体モデル側の氏名本名を、記載するために聞かれることも多いです。それをしても大丈夫と思えたら伝えてください。怖い、伝えたくない場合は丁重にお断りのご連絡をいれるか、別の場所での撮影を提案しましょう。

5相互無償撮影と有償での撮影(被写体・カメラマン問わず)の違い

 まず相互無償撮影だから責任がない、有償だから責任がある、というわけではないことを念頭に置いてください。趣味であってもカメラマンさんも時間と交通費と手間をかけて撮影をしてくださります。ですので敬意を払って、撮影集合日時と集合場所を守りましょう。体調が悪くなったり急遽予定が入ったらすぐその旨伝えてリスケジュールかキャンセルをお願いしましょう。報連相はトラブルを避けるうえでも大切です。
 有償被写体は、撮影に慣れて来たら、まずは交通費のみ頂くことなどをプロフィールなどに明記し、撮影募集にもそれを記載しておいてください。とくに被写体側から撮影依頼をしてから有償で、というのはご法度です。
 ポーズ、表情づくり、光の受け方。そういったものになれて来たら有償も検討してみてよいかもしれません。
 有償被写体は、水に濡れる撮影やランジェリー、ヌードなどをされる方が特にこのカテゴリーはこの価格で、と提示する場合が多いです。

6撮影データの受け渡し方法について

多くのカメラマンさんはグーグルフォトやグーグルドライブ、dropbox、ギガファイル便などを使用しています。とくにギガファイル便はPCの方が保存しやすいので、PCのない方はカメラマンさんに受け渡し方法をご相談してください。
 だいたいが2週間以内で送付されてくるか、それ以上かかる場合にはご連絡があります。なければ、一度こちらからご連絡してみましょう。

7撮影データの個人利用の範囲

 LINEアイコンや壁紙、Twitterアイコンなどへの利用は基本皆さんOKです。宣材写真として何かに応募するときなどはその旨をカメラマンさんに伝えて、使ってよいか確認を取りましょう。これは著作権があるためです。
 同じく、インスタグラムやXに投稿するときは、カメラマンさんのIDをメンションしたりタグ付けしたりします。
 写真集を出す、あるいは配布するとなると金銭が絡むため、カメラマンさんにご相談しましょう。利益の●割をお渡しするか、あるいは予め一括でお支払いするか、確認しておくのがよいです。

8撮影会とは(無償・有償)

 撮影会にも被写体撮影が有償のものと無償のものがあります。大抵は有償で、時間枠で区切られており、被写体は撮影して下さった方が払ってくださったお金の何割かを撮影会から頂くことになります。無償の撮影会はカメラマン被写体相互無償です。時折交流会のようなことをしているので、初心者さんでも参加のハードルは低く、気になったら探してみるとよいかもしれません。

9トラブルを避けるうえで大切なこと

 基本屋外撮影が望ましいです。スタジオ撮影は密室の為、リスクは伴わざるを得ません。
 撮影を重ねて見知った人とでも、ここは慎重になるべきです。
 金銭が絡むやりとりもトラブルのもとになりやすいため、基本被写体活動がどういうものかわかるまで半年ほどは相互無償でもよいかもしれません。
 筆者が撮影会に所属したことがないためそのようなアドバイスになってしまいましたが、最初から面接をうけて有償被写体として撮影会で頑張るという道もあります。
 また、SNS非公開か公開可能かで、カメラマンさんによってはお受けできたりできなかったりが変わってきます。前もってSNS公開可か非公開可かどうか確認しておきましょう。

以上になります。楽しい被写体ライフを送ってください。

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